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ソン・イルグク「三つ子が中学生になったら一緒にポロをするのが願いです」


  • ソン・イルグク「三つ子が中学生になったら一緒にポロをするのが願いです」
「チャン・ヨンシルとして生きた感想ですか?可愛そうでした。(ドラマを)する前にはそこまですごい方とは知りませんでした。(撮影を)しながら感じました。とても時代を先立った天才ではないかと思います。今に生まれていれば科学で韓国を輝かせたでしょうに」

ソン・イルグクはソウル駅三洞に位置するカフェでメディアと出会い、最近放送が終了したKBS1週末ドラマ『チャン・ヨンシル』と俳優としての自身について語った。

ソン・イルグクは『チャン・ヨンシル』を通じて、これまで演じてきた王や将軍ではない、奴婢役に初めて挑戦することとなった。歴史上の人物をとても多く演技してきた彼は、自身のイメージがキャスティングに影響を与えたと考えた。その一方でチャン・ヨンシルにキャスティングされたことについては意外だったという。

「作品に入る前にインタビューを通じて(今回の作品が)『子供たちのプレゼント』だと話しました。『スーパーマンが帰ってきた』に出演しながら、子供たちが私のイメージをたくさん変えてくれたようです。キム・ヨンジョPDも『ソン・イルグクにこんな面があったんだな』と感じてキャスティングしてくださったと聞きました。将軍や王を演じたときと差をつけるために、トーン調節をし、たくさん下ろそうとしました。これまでトーンに力が入ったものをしていたのですが、今回は奴婢から出発したため、そんなところを抜こうと努力しました。将軍や王の役割をするときには声をあげてきましたが、今回は何度も尻込みするのでイライラしました(笑)。現場でストレスを解こうと声もたくさんあげて練習前にはわざと重いトーンで練習しました。冗談で」

ドラマ『チャン・ヨンシル』は15世紀朝鮮の科学を世界最高レベルに発展させるまでの過程を描いた国内初の「科学史劇」だ。今回のドラマは科学史劇というタイトルに合った作品としての役割をしっかりとこなし、科学史劇というジャンルに対する期待値を高めると同時に、『チョン・ドジョン』とともにKBS史劇の希望になったと見ることができる。大河ドラマとしては多少短い24部作で幕を閉じたことについて一部では寂しいという声が聞こえた。

「短い史劇が初めてなので、そうだったようです。ドラマの特性上CGが多く、事前制作をたくさんしました。さらにPDが徹夜することを嫌い、これまでに撮影した史劇の中で体力的には一番楽に撮影しました。(一方で)精神的には一番難しかった。台詞の用語も難しく、1シーンがとても長いものがあるのですが、作家さんのスタイルが一人に集中するところがありました。一人ずつ巡りながら台詞を与えてくださったのですが、覚えることに苦労しました。脳が流れてしまうかと思いました」

最近の史劇は制作費に対する負担から戦闘シーンが少ない時代にしたり、さらには戦闘シーンを省略してしまう傾向を見せている。『チャン・ヨンシル』は戦闘シーンの心配がないが、制作費の苦痛を避けることはできなかった。

「小物チームがとても苦労しました。それ(科学器具)をすべて再現せねばならなかったのですが、すべて原理を分かっていながら、あまりにも精巧で少しずれただけでも動きませんでした。PDと小物チームが制作費不足で最後まで苦労しました。小物は費用が入るほどにクオリティが出るのですが、そのため現場でたくさん苦労しました」

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彼は実際にチャン・ヨンシルと似ている面があった。チャン・ヨンシルのように器用であり、設計図にいたっては他人の助けを借りずにほとんど自ら描きあげた。

「もともと産業デザインを専攻しようとしていました。1・2・3点透視は基本的にできる程度です。小物チームよりも私がうまく描きました。もとから直すことが好きです。家庭用ドリルとは違い、もっと大きな電動ドリルがあるのですが、家に種類別に持っています。PDが機会音痴だったのですが喜んでいました。自撃漏(自動水時計)の原理を私が一番正確に分かっていました。自撃漏を復元するといったとき、精巧にできず動かなかったのですが、本当に不思議なことに初めてフルショットで撮影したときに私がやってみたら出来たんです」

そんな彼も「ホダン」な面があった。この日、力をこめて話をしていたところテーブルを手で叩き落としてある記者のノートブックを動かなくさせてしまった。

「本当に現場でも私が小物をたくさん壊しました。『イルグクさんの手に触れないようにしろ』と冗談も言いました。序盤に私が奴婢だった際に準備しておいた丸太をスタッフの中で一番大きな人が引くことができませんでした。皆が『どうやってあれを引っ張るんだ。撮影できない』と言いました。私が『一度やってみよう』と言ったのですが引くことができ、その場面が放送されました」

先立って『大王世宗』(2008)ではイ・チョニが反抗心あふれる隠遁型天才コンセプトのチャン・ヨンシルを演技した。一方でソン・イルグクは優しく、ともすれば熊のようなチャン・ヨンシルを演技した。

「熊みたい」という言葉にソン・イルグクは暫くの間笑った。彼は「『奴婢がとてもよく食べるものではない』という書き込みを見た誰かが教えてくれました。意図せずそうなりました。『少しやせてやれば良かったのに』という心残りがあります。PDと(体重減量することを)約束したのに守れず申し訳ありません」

『大王世宗』に共に出演したキム・ヨンチョルについて話が及ぶと、彼は先輩俳優との縁を思い出し感謝の気持ちを表した。

「キム・ヨンチョル先輩がとても気遣ってくださいました。以前『野人時代』(2002~2003)で祖父(キム・ドゥハン)役を演じられたのですが、そのためか良くしてくださいました。前作(映画)ではイ・テグン先生が登場されたのですが祖父役でスターとなった方のためか良くしてくださいました。現場では祖先の縁により得を得ています」

彼にとって『スーパーマンが帰ってきた』、そして三つ子の息子テハン、ミングク、マンセと妻は『チャン・ヨンシル』と切っても切れない関係だ。『スーパーマンが帰ってきた』を通じて子供たちと共にする彼の新たな姿はドラマキャスティングに続き、彼が出演するほどに熱心に助けてくれた人物が妻だ。子供たちと妻の話が出れば笑みが絶えない彼の顔から、家族に対する無限の愛情が見えた。オンライン上で書き込みをあまり確認しない彼は「子供たちのものは見ます」と三つ子に対する愛情を見せた。写真を撮ることが趣味のひとつだという彼は、子供たちと子供たちを愛してくれるファンのためにSNSを開始させた。

「『チャン・ヨンシル』が終わってインスタグラムを開始したのですが驚きました。2週間で(フォロワー数が)100万人を突破しました。(『スーパーマンが帰ってきた』が終わった後に)気にし、残念がられたため子供たちの写真を載せないとと思いました。本当はその前からアカウントを持っていました。写真を撮ることが好きで、見てばかりいたのですが掲載はしていませんでした。家に外付けハード10テラのものが二つあります。その他に外付けハードがとても集まっているのですが冗談で『ブラックホールハード』と呼んでいます。入るばかりで出ることがありません。(インスタグラムを)したことは良かったと思うのは、国内ファンよりも海外ファンが多いんです。『海外のファンたちが気にしてるんだな』という思いに始めて良かったと思いました。今まで携帯だけで掲載していたのですが、外付けハードの写真は載せられずにいます。ファンたちがインスタグラムをしっかりやれと、携帯も変えてくださいました。正確には私のファンではなく、三つ子のファンたちが(笑)」

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ソン・イルグクはドラマが終わるや済州島旅行に向かった。インスタグラムを通じて済州旅行の写真を公開し、仲の良い家族の姿を見せて話題を生んだりもした。彼は済州旅行に向かった当時、機内で偶然に『スーパーマンが帰ってきた』の仲間であり所属事務所の仲間でもあるカン・ヘジョンと出会った。

「妻が撮影している間とても苦労しました。スタッフもそうですし。もともとドラマが終わったら必ず旅行します。その時でなければ行けないと思うからです。済州に行く道で同じ飛行機に偶然に会いました。来月はじめに(ソウルに)来るそうです。ヘジョンさんが(『チャン・ヨンシル』撮影で)たくさん苦労したでしょうと言いました。妻がそこにいる方々と親しく、あるコンピュータ博物館に行きました。コンピュータゲームについて否定的だったのですが、暴力的でさえなければ子供たちが接することが良いという考えになりました。その日初めて知りました。妻がすべてのゲームを体得していたことを。初期のものからすべて実際にやることができるようになっています。私はコンピュータの組み立てをしました。CPUをすべて組み立てるほどでした」

彼は過去に「史劇イメージが強く避けてきた」と言及したことがあった。しかしそんな彼の考えに変化が生じ、『チャン・ヨンシル』に出演することとなった。彼は今後の史劇オファーも避ける考えはないと話した。彼はありのままの自分を受け入れたようだった。

「不思議なことに(『チャン・ヨンシル』は)本当にやりたいと思ったときに入ってきました。文官よりも武官のイメージが強く、正反対のキャラクターが残念でした。私のスタイルそのものが顔がクラシックで時代劇、史劇がよく似合うようです。実際に史劇が現代物よりもうまくいきもしますし」

現代劇に欲心が出そうでもあるが、彼に演じてみたいキャラクターを尋ねると、笑いの出る答えが返ってきた。昨年映画『タトゥー』でサイコパス殺人魔となって大胆な演技変身をした彼は演技に対する多様な挑戦を渇望する姿だった。

「入ってくるままに演じねばなりません。子供を育てるのに本当にお金がかかります。これからはあれこれ選ぶときではないようです。低予算のためまだ公開有無は分かりませんが、一昨年に映画を一本撮影しました。『フライハイ』という作品です。今まで格好良い(?)演技ばかりしてきましたが、少し格好悪い演技もやってみたく、髪も染めました。常に悪い言葉を口にして生きるキャラクターです。けれど演技ができるんです。それも子供たちのプレゼントのようです。私がとても変わりました。私は感じられなかったのですが、他の人たちが見れば本当にとても変わったそうです。柔らかくなり、破格的な挑戦を必要とする役割については(出演オファーが)たくさん入ってくれればと思います」

『チャン・ヨンシル』にてチャン・ヨンシルと切り離すことの出来ない関係、チャン・ヨンシルの従兄弟であり、彼に劣等感を感じる人物チャン・ヒジェ役で出演したイ・ジフンについての話も自然と登場した。

「ジフンが初め方向を少し掴むことができませんでした。本人が演技が出来ない人ではないのですが、史劇が初めてなので方向が掴めなかったようです。私が誰かを教える立場ではないため母(キム・ウルドン)がジフンを助けました。一時間ずっと母が教えました。母は過去にユ・ドングン、チョン・グァンリョル、パク・サンウォン先輩などを一時間教えて全員合格させた『ポイント家庭教師』をされた。ジフンもたくさん助けとなったと言います。私と親交があるので話すのですが、チョン・グァンリョル先輩も忘れられないのが、私の妹が『あのおじさん、なんであんなに下手なの?』と言うほどでした。今でこそ演技の神でいらっしゃる」

続けて彼はユ・ドングンとの関係について話した。自身を演技者の道に導いた先輩である彼をソン・イルグクはずっと後に続いていた。

「『龍の涙』のときに無職だったのですが、母のために運転しながら撮影現場でユ・ドングン先輩を見ました。当時ユ・ドングン先輩の『私がお前だったら俳優をする』という言葉にはっとして公採に応募しました。実は『スーパーマンが帰ってきた』への出演もたくさん悩んだのですが、『お前の長所を一番しっかり出すことが出来るだろう』というユ・ドングン先輩のアドバイスに勇気を得て出演することになりました。作品に対する判断が立たないとき、一番多く連絡します」

  • ソン・イルグク「三つ子が中学生になったら一緒にポロをするのが願いです」
次期作を待つ彼は待つ時間をどう過ごすのだろうか。彼は妻が心配するほどに多様な趣味と前向きな性格を持っていた。

「私がとても前向きです。義弟が『生きてきた中でこんなに前向きな人は初めて』と言うほどです。写真やコンピュータの組み立てなど関心事がたくさんあります。カメラも良いものをたくさん手にし、ゴルフの代わりにポロを楽しみます。ポロと言えばたくさん金がかかるように思われますがゴルフよりも少ないです。偶然に機内の冊子を通じて済州島にポロ競技場があることを知りました。ソルラル(旧正月)特集『風の馬』の際に行ってまともに学び始めたことが縁となりました。ポロは1チームが4人なのですが、子供たちが中学生になったらチームを作ってやることが願いです」

『チャン・ヨンシル』に対するソン・イルグクの満足度は高く見えた。視聴率は10%台と無難なもので、大河史劇の中では一番高値で日本輸出を達成した。ソン・イルグクが2012年に独島(竹島)水泳横断以降に日本入国禁止となっただけに、これはとても大きな意味を持っている。

「最近は『愛国家視聴率』も多いのですが感謝しています。初放送の視聴率(11.6%)を見て本当に驚きました。10%を超えればと思っていたのですが、本当に高く出ました。PDが私をキャスティングしたときに反対された方が多かったそうです。日本が大きな市場なのに、日本販売に困難を要するという憂慮がありました。けれど大河史劇中いちばん高い価格で売れたと聞き嬉しいです」

最後に彼はチャン・ヨンシルの自撃漏と日時計を直接行って見ることを薦めた。チャン・ヨンシルを演技しながら、彼の業績について多くを感じたような彼は、彼が感じたことをしっかりと他の人々にも伝えたいと話した。

「朝鮮時代景福宮故宮博物館が無料なのですが一度行ってみてください。チャン・ヨンシルの自撃漏と日時計が何でもないように見えますが、本当に直感的で驚きます。誰でも季節と時間を知るように直感的に作られています」
  • シックニュース チェ・ジョンウン記者 / 写真=イ・ミファ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-04-04 18:12:00




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