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「雲が描いた月明かり」クァク・ドンヨン、パク・ボゴムとジニョンとは歌で通じた


  • 「雲が描いた月明かり」クァク・ドンヨン、パク・ボゴムとジニョンとは歌で通じた
「ドラマが終わったことが、まだよく実感できていない。実際に、先ほどボゴム兄に会ってきたところだ。ショップが同じだから。ずっと周辺にいて、スタッフの方などもまだ連絡を取っているため、ドラマが終了したことが全く感じられない。ファンサイン会、ご褒美休暇まで行ってきて、肌で感じることができずにいる」

去る10月18日に最終回を迎えたKBSの月火ドラマ『雲が描いた月明かり』で、カリスマ武士キム・ビョンヨン役を熱演したクァク・ドンヨンを27日、ソウル清潭洞に位置するFNCエンターテイメントの社屋で会った。彼から『雲が描いた月明かり』の裏話と、まだおさまらない名残惜しい気持ちを聞いてきた。

クァク・ドンヨンが演じたキム・ビョンヨン役は、東宮殿の別監であり、イ・ヨン(パク・ボゴム扮)の竹馬の友として、イ・ヨンが唯一本音を打ち明ける相手であり、いつも最も近いところで彼を守っていながらも、裏では「白雲会」のメンバーといもう一つの顔を隠し持つ切ない人物だ。特に最後には、イ・ヨンと彼が愛する女性を守るために自分の命を投げ出し、お茶の間を涙の海にした。

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キム・ビョンヨンが死ぬ当時を回想していたクァク・ドンヨンは、実際に現場でもパク・ボゴムと、自分は涙をたくさん流したと言って「監督は、お互いを思って切なくなりながらも、それでもしっかりと送り届けることを望まれた」と、むしろ涙を我慢して撮影に挑んだと伝えた。

「実は、台本は僕が死ぬ直前の部分までだけ受け取っていた。それだけを見ると、なぜビョンヨンがイ・ヨンに刀を突きつけるのか理解できなかった。白雲会が犯したことに対する懐疑感により、すでにビョンヨンの気持ちはイ・ヨンに多く傾いた状態だと思っていた。それなのに、僕が刀で斬られる場面を台本で読んで、心がとても痛くなり、切なくなった。自分の唯一の希望だった人とその人が恋慕する女性を守るために最後の選択をしたのだ。僕とボゴム兄は、この場面を撮りながら本当にたくさん泣いた。最初は大丈夫だったのに、僕が弓に撃たれて、刀に斬られながら、感情が高ぶってきて、涙がたくさん流れた。しかし、監督はその瞬間に友として残ることと望み、イ・ヨンがビョンヨンに対して申し訳なく思わないように、ちゃんと送り出してほしいとおっしゃられた。本番に入るまで泣いて、我慢して演技をした」

このように切ない気持ちを抱える必要のあるビョンヨンとイ・ヨンは、お互いの呼吸を合わせることが最も重要だった。しかし、クァク・ドンヨンは出演者の中で一番最後に合流して、ほぼパク・ボゴムと会った直後に「竹馬の友」として呼吸を合わせなければならない状況だった。

「実は僕も会う直前までボゴム兄がどんな人なのかとても気になった。『応答せよ1988』や、他の作品を見た時には、演技が上手だという印象だけは受けた。いつも感謝する人で、非常に繊細だった。ボゴム兄には本当にたくさん学んだ。最初に一番心配した部分は、人物の印象は遅れずにキャッチ出来たが、ヨンとの親しいその仲をどのように表現するかの部分だった。お互いに交感が十分にされていない状態だったから。それでもボゴム兄が先に近づいてきてくれた。本当は人見知りをすると聞いていたのに、僕には先に声をかけてくれて、演技についての話も交わしながら、ぎこちなさが早めに消えたようだ」

クァク・ドンヨンは自分に人見知りをせずに先に近づいてきてくれたパク・ボゴムに感謝の気持ちを表現しながらも、一方では、切なさがあると伝えた。彼が持っている善良で優しい心を、今ではうまく表現できない状況になったことが、そばで見ていると辛そうに見えたという。

「現場で仕事をしていると、周辺の方々がたくさん準備をしてくださり、助けてくださる。そんなとき、時には見逃してしまうような部分までボゴム兄は、すべて感謝していると伝える。本当に上手くいかないはずがないと思った。礼儀もよく守って、感謝もよく表現するあんな人を憎むことはできないからだ。しかし、やるせない部分もある。常に自分を愛して、好んでくださる方々に報いたいのに、今では状況がそれを許さなくなってきたから、とても苦しんでいるようだった。それを見ていると、とても切なくなる」

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出演者は全員、角のない丸い性格の持ち主で、お互いをよく気遣いながら演技に臨んだという彼はパク・ボゴムとジニョンと「共通の関心事があって、お互いに通じることができた」と明らかにした。クァク・ドンヨンは過去に練習生時代を経ており、ジニョンは現役のアイドルでグループB1A4として活動している。パク・ボゴムも過去には歌手を夢見てピアノを弾いて録音した曲を各事務所に回したことが知られている。

「ボゴム兄と僕とジニョン兄は、3人とも音楽が好きだ。ジニョン兄は音楽の作業をして、ボゴム兄は今回のドラマを通じてOST作業もして。時々、冗談でジニョン兄が作曲をしてボゴム兄がピアノを弾いてアルバムを作ろうという話もしていた。OSTも公開されるたびに本当に良くて、たくさん聞いた。僕たちもあらかじめ聞くことができないので、ドラマを見ながら『あ、新しい歌だ』と初めて聞く。その後に音源が出てきたらダウンロードして聞いて。現場で僕が歌を口ずさんでいると、ある瞬間にボゴム兄が来て、ハモリを入れる。だから、ともすれば笑いがこぼれた」

パク・ボゴムとジニョンとの竹馬の友の呼吸も重要だったが、劇中、彼に「キム・ヒョン(キム兄さん)」と呼ぶホ・ンラオン役のキム・ユジョンとの呼吸も大きな比重を占めた。クァク・ドンヨンは今では本当に親しくなったキム・ユジョンを「ムグンジ(熟成させたキムチ)のような感じ」と表現した。

「実は、ユジョンが2歳年下だ。しかし、僕がその年齢で見せていた姿よりも成長した様子が見えるようだ。幼い部分が全く出ない。『ラジオスター』に一緒に出演した時も、それほど長い時間ではなかったが、すごく成熟していた。言葉遣いや持っている考えが。少し熟したムグンジのような感じだ。どうしたら、あんな考えができるのか、と思うほどだった。今は、あの時よりもさらに成熟している。ユジョンが同年代の子たちよりも成熟しているから、僕たちがより親しく過ごすことができたようだ」

このような俳優たちの呼吸により、現場の雰囲気があまりにも良く、エピソードが多かったが、クァク・ドンヨンは「ボゴム兄が特によく蚊に刺される。だからよく見ると、前のシーンと後のシーンで顔が違う場合もある」とし「スタッフの方々がたくさん気を使ってくださるのだが、それでも蚊のせいで苦労したことが多かった」と明らかにし、爆笑をかもし出したりもした。

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一方、クァク・ドンヨンには最近、新しいニックネームが出来た。ドラマの中で呼ばれたように「ガッ・ビョンヨン(笠という意味のガッと神を意味するガッをかけたもの)」という名前は、私たちにより身近なほどだ。実際の名前がガッ・ビョンヨンだと思っている視聴者もいたり、「キム・ヒョン」だと思っている人もいるという。

「(最初は)ガッ・ビョンヨンが少し不思議に感じられた。台本をよく読んでから、何だか胸がいっぱいになった。宮女の役をされている俳優の方も演技をしているのだが、そのシーンを撮るときには虚栄心に満ちた記憶がある。実はとても気に入っている。僕の役名が『ガッ・ビョンヨン』だと思っている方が多い。『キム・ヒョン』だと思われている方もいる。それほど役が多く愛されたようで気分がいい」

今回のドラマを通じて家族も誇りに思って、息子を周りにたくさん自慢されたという。その話をしながら、満たされた表情を作って見せた彼は、家族リングは常に左手の薬指にはめて過ごしているほど、家族に対する切ない気持ちを表わした。

「時代劇ということもあり、父の周辺の方々もたくさん見てくださった。今まで演じてきた人物とはまた別の人物だからか、父もずっと嬉しがってくれて。(それでも)僕には好きだと言う表現はあまりされずに、より指摘する言葉をたくさん聞いた。これまで以上に感謝して努力してこそ、さらに上手くいくと教えてくれた。そのくせ、別の場所に行くと、本当にうれしそうにする。手にはめているこのリングは、家族リングだ。顔を頻繁に会わせられないから、このようなものでもしなければと思ってはめている。実は僕はカップルリングを左手の薬指にはめることを知らなかった。初めてサイズを合わせたときには右手で作ったのに、僕の指が太くなったのか、はめられなくなった。自然といつもつけて過ごしているが、カップルリングではないため公式席上では外さないことが多かった。誤解しないで欲しい」
  • シックニュース チョ・ヘジン記者 / 写真=イ・ミファ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-31 17:35:00




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