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「キム秘書」チョ・ウジンが「鬼<トッケビ>」で感じたドラマの波及力


  • 「キム秘書」チョ・ウジンが「鬼<トッケビ>」で感じたドラマの波及力
「『鬼<トッケビ>』は希望を話しているように思います。誰もが一度は死ぬことを知っているじゃないですか。今の生が美しく輝かしいという話でしょう」

今では我々にとって「キム秘書」として馴染み深くなったチョ・ウジンが定義した『鬼<トッケビ>』だ。ドラマは20%を越える視聴率だけを残したのではなく、視聴者に「希望」という新しいメッセージを残して旅立った。

先月31日、ケーブルチャンネルtvN『鬼<トッケビ>』(以下、『鬼<トッケビ>』)にて鬼キム・シンに従事するユ・ドクファ(ユク・ソンジェ扮)一家のキム秘書役を演じたチョ・ウジンとシックニュースが出会った。これまで『鬼<トッケビ>』で見せてくれた演技はもちろん「はいー」という流行語が誕生した裏話まで聞くことができた。

『鬼<トッケビ>』は不滅の生を終わらせるために人間の花嫁が必要な鬼キム・シン(コン・ユ扮)と、彼と奇妙な同居を開始した前世の記憶のない死神でありワン・ヨ(イ・ドンウク扮)、そんな彼らの前に鬼の花嫁と主張する死なねばならなかった運命の少女チ・ウンタク(キム・ゴウン扮)が現れて巻き起こる神秘的な浪漫説話で、チョ・ウジンは彼ら全員の助力者役となるキム秘書役を演じた。

キム秘書は冷静で冷徹であるが、誰よりも温かな心で世界を見つめる。作品の中で鬼キム・シンが助けた人間でもある彼は、ドラマの中の台詞「神が宿る」を一番しっかり見せてくれるキャラクターの一人だ。

前作となる映画『内部者たち』やOCNドラマ『38詐機動隊』での姿はどこへやら、完璧に変身した彼は今回のドラマを通じて初めて感じる反応を受けたとし、ずっと驚き続けた。インタビュー中、今自身が行っているこのインタビューさえも信じられないという表情だった。

「『38詐機動隊』が悪役にもよらず、予想できない反応が来ました。『鬼<トッケビ>』はさらに予想できない反応でした。比較的分量も少なく、これまでに演じた役割とは違うカラーの役でした。もちろん少ない分量でも視聴者の方が見たとき、その人物がどんな人なのか知り、そのキャラクターがどんな役割をするのか確実にお見せすることが正しいことです。ですからそう研究し、演技しました。けれどここまで爆発的な反応は本当に想像も出来ませんでした。ドラマは言葉が必要なく。キム秘書という役が大きな愛を受けました。とても感謝しています」

多様な映画とドラマを通じて顔を見せたチョ・ウジンであるが、『鬼<トッケビ>』を通じてテレビドラマと映画の波及力が相当に違うということを体で感じた。特に周辺から来る反応は想像以上だった。

「昨年の今頃に『内部者たち ザ・オリジナル』が公開され、記録更新を叶えたことで激励メッセージをたくさん受け取りましたが、今はその2、3倍です。テレビドラマの波及力が映画と違うことを感じ、『鬼<トッケビ>』というドラマの波及力がどの程度なのか知りました。撮影するときは分かりませんでしたが、終わってみたらやって来ました。余韻がずっと周辺に潜んでいます。再放送だけでなく書き込み、知人の反応もそうですし。今もメッセージがきます。驚きです」

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実際、彼のこれまでの出演作を考えれば悪役や悪い役割で着実に演技経歴を積み重ね、確実にインパクトのある俳優となりえた。しかしチョ・ウジンは「挑戦する姿勢」の初心を失わなかった。

「『内部者たち』のチョ常務を演じてみて、期待もしなかった反応のおかげであれこれ多くの作品に出演することになりました。その前に固めた覚悟がどんな作品、どんな人物でもすべてやろうという考えでした。その時の覚悟と大きく変わっていません。監督と作家の組み合わせがとても良い結果物を生んだKBS2『太陽の末裔』が前にあったので、憧れていた方々の作品でした。意図せず『38詐機動隊』を面白く見てくださったイ・ウンボク監督が一緒にやってみようと、ミーティング当日にオファーしてくださいました。そのお陰でこうしてキム秘書が誕生しました」

キム秘書といえば一番最初に思い浮かぶ言葉が「はいー」だろう。無味乾燥しているが、感情がなくもない、しかしどこか無神経なその話し方はドラマが終わった直後に「流行語」となった。実際、本人はこの言葉がこうして流行するとは思わなかったと、今も周辺の人々がそんな話をするたびに恥ずかしいという。

「監督の選球眼と(キム)ゴウンさんのセンスまで加わった言葉です。レッカー車に車を乗せ、撮影するまでセッティングもせねばならず、道の真ん中で車が動かなければいけません。『ゴウン、私が答えを二つのバージョンでやるから、どっちが面白いか聞いてみて』と話しました。二つのバージョンを聞かせました。それを聞いたゴウンが『はいー』と言った1番が良いと言うんです。無線機の向こうから監督も聞いていて『私も1番です』と仰った。そうやってあの場面が出来上がりました。私も知らなかったのですが、皆さんお話されるんです、流行語になったって」

『鬼<トッケビ>』でしっかり光を見たチョ・ウジンは今年、そして来年まで公開予定の映画が列を作っている。現在は『ザ・キング』が公開から人気を集めている状態だ。

「『ザ・キング』は最近公開されました。今後おじさんたちのローカルコメディ捜査もの『保安官』、そこで何度目かのおじさん役です。痛快な詐欺劇として描かれる『ワンライン』にて不正検事役、キム・スヒョンさんの狂った演技が繰り広げられる『リアル』という映画ではキム・スヒョンさんを助ける弁護士役、南北問題を描く『VIP』という映画では機会主義者のような検事役です。季節感と騒然さが出演される名俳優主人公に劣らない主人公となる『南漢山城』にて清の国の名官役、父親を亡くした兄弟たちの映画の中の『兄弟は勇敢だった』という映画にて純朴な田舎青年役など、期待してください」
  • シックニュース チョ・ヘジン記者 / 写真=イ・ミファ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-02-04 09:19:00




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