トップ >
エンタメ > TV・映画 > ソン・ガンホ、ブラックリストについて言及…噂だけでも効力、自己検閲が残念
俳優ソン・ガンホが文化界のブラックリスト議論について率直な考えを明らかにした。
ソン・ガンホは25日JTBC『ニュースルーム』のインタビューに出演し、自分の演技論の考えや作品の所信を惜しみなく表わした。
この日ソン・ガンホはユーモラスな演技と、その中であらわれる悲しみについて「人の感情をさまざまな形で表現してみると、ユーモアであらゆる感情を表す。私たちの日常は様々な感情が集まり、人物を多様で複合的に表現しているようだ」と語った。
彼は「非常に自然発生的に出てくるのがユーモアだと思う。人間の感情の中でもユーモアが大事だと考えている。様々な感情を浮上させてくれるようだ」と話した。
「簡単に演技するという感じか」というキャスターの質問には「一見すると誠意がないように見えるが、演技を上手にできずに悩んでみると、上手にできることも逃して本人の考えに閉じ込められるので、後輩たちにはシンプルになれと言って、簡潔に終了する。非常に単純に、人物に焦点を当てろという意味だ」と説明した。
国政壟断以降、実際に存在することが明らかになって波紋を広げた「文化界ブラックリスト」にも率直に言及した。ソン・ガンホは「個人的には残念だと思う。周囲には不利益を受けなかったか心配してくれる方も多い」とし「もちろん『弁護人』を作った制作者や投資会社の方が困難や不利益を受けたことは事実のようだ」と話した。
続いてソン・ガンホは「そのような噂があったが、ブラックリストは密かに利用されているものなので表面に現れることがなく断定することはできないだろう。恐ろしいのはそんな噂だけでブラックリストの効力が発生するという点だ」と吐露した。
ソン・ガンホは「例えば私が作品を選択したとき脚本を読んで最初に浮かんだ考えは『政府は嫌がりそうだ』ということだった。自己検閲が入ることになるだろう」とし「そのリストに上がった芸術家たちが最も純粋に芸術を判断されるときにそのような考えが割り込むことがあっては残念だ」と話した。
次回作『タクシー運転手』に対する言及も自然に続いた。ソン・ガンホは「その話を聞いて『タクシー運転手』の脚本は読む前から手を振って否定していたことを思い出す」と言いながら「多くの方々とこの熱を共有したい熱望があるが、プロセスは簡単ではなかった」と率直に打ち明けた。
特に『弁護人』の演技については「故ノ・ムヒョン前大統領の人生に被害を及ぼさずにうまく表現できるかという恐怖があったとしたら、『タクシー運転手』には、また他の恐れがあった」と言って人目を引いた。
ソン・ガンホが出演した『タクシー運転手』は5.18民主化運動を扱った映画で今年の夏に封切りを控えている。