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チョ・ジョンソク、疲れを知らない演技中毒「増える皺に合った役を演じて生きたい」


  • チョ・ジョンソク、疲れを知らない演技中毒「増える皺に合った役を演じて生きたい」
俳優チョ・ジョンソクが『トゥー・カップス』というまたひとつの挑戦を終えた。1人2役の演技にアクションまで、新たな挑戦に大胆に飛び込んだチョ・ジョンソクは自身の真価であるコミック演技を200%発揮し作品を導き、『トゥー・カップス』を通じて再び「信じて観る俳優」の真価を発揮した。

今月22日、チョ・ジョンソクがソウル市江南区にてシックニュースと出会った。3ヶ月間MBCドラマ『トゥー・カップス』のチャ・ドンタクとして休むことなく駆け抜けてきた彼は、つらかった撮影当時を思い返しながら放送終了所感を伝えた。

「すっきりしつつ寂しいです。最初には本当に3ヶ月が1年のようにつらかったのですが、終わってみれば『すぐに過ぎたな』という考えになりました。体力的につらかったことは事実です」

彼の言葉のように『トゥー・カップス』は詰まった撮影日程により体力が必要な作品だった。中でも1人2役を消化し、ほとんどのシーンに登場せねばならなかった著・ジョンソクは負傷闘魂まで敢行して撮影を続けた。

「序盤には私が本当にたくさん登場しました。ただつらいのではなく、とてもつらかった。アクションシーンを撮影して右側のすねの筋肉が切れました。最大限早く治療できるものに何があるかと悩んでいたところ漢医院に行って針を打ちました。つらいほどに遅れを取りたくなく『少し休まないと』ではなく『もっと頑張らないと』という考えでさらに頑張りました」

ドラマの中でチョ・ジョンソクが演じたチャ・ドンタクは刑事であると同時に詐欺師コン・スチャンの魂が憑依しカリスマと飄々とした面を行き来する独特な人物だった。体力的につらい部分もあったが、多様なキャラクターを表現してみたいという欲は彼をこの作品に引き寄せた。

「1人2役は俳優たちが一度はやってみたい演技だと考えます。私も同じでした。とても大変ではないかと質問されますが、キャラクターについて良く知り作品をはじめたのでつらくはありませんでした。(私が)チャ・ドンタク役を演じていて、コン・スチャンが入ってきて憑依されているのですから、スチャンが入ってきたときに私の想像力が発揮されるほど面白そうだという考えをしました。例えば後半部に私が「選手を探していたでしょう」と手首を回したり、そんなことは台本にありませんが想像力から出た行動でした。私がどれだけ人物について想像を広げるかによってその花が満開になることができると考えました」

何よりも『トゥー・カップス』は、チョ・ジョンソクとキム・ソンホの幻想的なケミストリーが呼応を引き出した。中でもコン・スチャンという同じ人物を同時に演技せねばならなかった二人は多くの会話と悩みを通じてひとつのキャラクターを作っていった。

「私がコン・スチャンを担当したわけではないので(キム・ソンホの演技と似ねばならないと)悩みました。コン・スチャンを担当したのはキム・ソンホなので、彼が演じるコン・スチャンを観察したくさん対話しました。後々には互いに見つめる観点が似るようになりその対話が減り始めました」

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二人は作品での呼吸ははじめてだが、同じ学校の先輩後輩であり演劇俳優として演技を開始したという共通点を持っている。これにキム・ソンホは「大学路の俳優であれば誰もがチョ・ジョンソク兄さんを夢見る」とチョ・ジョンソクに向かう愛情を表している。自分を夢見て俳優の道を歩んでいる後輩を見つめるチョ・ジョンソクの気持ちとはどんなものだろうか。

「気分の良いことです。けれど責任感を感じねばなりませんでした。先輩方が私に『お前をロールも出るにした後輩が、お前が考えるよりもずっと多い。だからファイトしろ』と話してくださいました。その言葉が気分を良くしろと話してくださったのではなく、もっと頑張って手本となれるように、疲れるなという話のようでした。その話を聞いて責任感を持たねばという考えになりました」

デビュー後、これといった空白期なく、着実に作品活動を続けているチョ・ジョンソクは『トゥー・カップス』が終わるやすぐに演劇『アマデウス』の準備に突入した。休む暇なく駆け抜けることで疲れる瞬間もありそうだが、7年ぶりの演劇復帰を前に彼の顔からは疲れた気配よりも胸の高鳴りが溢れて見えた。

「不思議なことに先週(トゥー・カップスの)打ち上げをし、数日休んで『アマデウス』の練習室に行ったのですが、疲れはひとつもなく充電されていました。舞台という空間が私にとっては実家であり、故郷のような空間であるため今も生き生きとしています。もし数ヶ月休むとすれば体調を崩すかもしれません。『アマデウス』はサリエリとモーツァルトの物語が描かれますが、その色彩は過去、現在、未来を通じて後世にも永遠に残る物語だと思います。この作品でモーツァルト役をできることそのものが光栄です。サリエリがモーツァルトに嫉妬することと、その人の口から出る台詞一言が、ともすれば劣等意識に陥って人生を生きるかもしれない我々に本当に多くの助けを与えるのではないかと思います」

こうして熱心に駆け抜けてきた間に、チョ・ジョンソクはいつしか30代の後半に立っている。最後の30代を生きる今、彼が描く40代チョ・ジョンソクはどんな姿だろうか。

「私が29歳のときに30歳を考えなかったように、『私が40歳になったらどうなるか』そんな考えはしたくありません。目標はひとつあります。40歳になっても50歳になっても、私の目元と額にできる皺くらいに私に合った役を演じたい。俳優が自分の年齢に合うように役割を演じるときが一番良いように思います。しわができるほど『どうしよう』ではなく、良いという考えで生きています」

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  • シックニュース キム・ダウン記者 / 写真=文化倉庫 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-04 11:00:00




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