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アラブの砂塵を突き抜けたKポップ…魅力の秘密は?


  • アラブの砂塵を突き抜けたKポップ…魅力の秘密は?
  • 先月21日(現地時間)、サウジアラビアのリヤドで行われた音楽祭で歌っているMONSTA X。写真提供=STARSHIPエンターテインメント


「砂塵を突き抜けてKポップを展開」

保守の聖地で通じるサウジアラビアの首都リヤド。去る21日(現地時間)、音楽フェスティバル「MDL Beast Festival (MDLビーストフェスティバル)」に登場した「MONSTA X(モンスタエックス)」は特級の待遇を受けた。主催者側で韓国からサウジアラビアまで、往復のチャーター機を提供された。クイーンやビートルズ、テイラー・スウィフトなどのスーパーポップスターたちが受けてきた「皇帝儀典」だ。

防弾少年団(BTS)とEXOとともに、韓流の三角軸をリードするMONSTA Xの人気を実感させた。この日のフェスティバルに参加したKポップスターはMONSTA Xが唯一だ。MONSTA Xは世界的なDJのスティーヴ・アオキとのコラボレーション舞台で中東の観客を熱狂に陥れた。代表曲『Follow』『Middle Of The Night』など13曲を次々と披露した。

サウジアラビアではKポップスターは第1の賓客として通じる。歴史に記録されるべきいくつかのマイルストーンを残した。防弾少年団は昨年10月、海外の歌手としては初めてスタジアム公演を開催した。当局は防弾少年団に歓迎の意を示し、主要なランドマークであるキングダムタワーとアルファイサリヤタワーに紫(BTS象徴色)の照明を点灯した。先立って7月にはSUPER JUNIOR(スーパージュニア)がアジアの歌手としては初めて単独コンサート「スーパーショー7S」を成功させた。中東専門家のキム・ジョンド明知大教授は、「洗練美と礼儀を同時に追求する韓国の文化コンテンツが、保守的なアラブ圏で新鮮な風を起こしている」と言う。

サウジを超えて中東地域に底辺も拡大している。昨年10月、EXOはアラブ首長国連邦のドバイ「Walk of Fame」に入城した。防弾少年団もEXOとともに名前を上げた。

Kポップの人気の秘訣は、西欧のポップ市場とは異なる「純度」があげられる。性と薬物から自由な歌詞と、礼儀を備えたアイドルたちの行動の一つ一つが中東のファンの心をとらえているという分析だ。大衆文化評論家のハ・ジェグン氏は、「米国・欧州の音楽はセックス・麻薬などの刺激的なコンテンツが多いので、中東地域での拡張性を持つことは難しいのは事実」だとし、「Kポップのコンテンツは西欧の洗練美と東洋の保守性向を同時に備えることによって競争力を確保した」と評した。

現地の文化に対する深い理解も、Kポップブームの要素として分析される。地元の文化の徹底した教育を土台に、市場への進出に乗り出している。イスラム地域の現地イベントを進行するときはハイファイブなどの不要な身体接触を控えたり、政治や宗教的な言及を自制する教育を徹底的に受けている。

「アラブドル(アラブのアイドル)」で通じるB.I.G(ビーアイジー)は、中東地域への進出の成功事例として通じる。『La Bezzaf』『3Daqat)『LM3ALLEM』『Boshret Kheir』など、アラブ圏の国で有名な曲を現地の言語のままカバーした映像で一躍スターに浮上した。去る6月、青瓦台で行われたサウジアラビアの皇太子の訪韓公式昼食会に招待され、アラブ地域の現地公演とファンミーティングも続々と開催した。

中東市場で韓流の拡大の可能性は、現在までのところは滑らかだ。 Kポップの相次ぐ成功にも、政治的リスクはまだ今なお残っているからだ。キム・ジョンド教授は「神を侮辱する行動やことばの表現ひとつでも、今まで成し遂げた成果を崩すことがありうる」とし、「イスラム文化への深い理解を伴なってこそ、Kポップにさらに火が付くだろう」とした。
  • 毎日経済_カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-24 17:09:48




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