世界に広がる『寄生虫』…「夢の5億ドル」超えるか

世界興行記録の更新に挑戦 



カンヌとオスカーを征服した『寄生虫(邦題『パラサイト』)』は世界興行記録の更新に挑戦する。大衆文化界では 『パラサイト』の北米封切りで、英語圏以外の映画の売上げ1位に上がることができるかに関心を注いでいる。また、中国と米国以外で製作された非英語映画が到達したことのない、世界で5億ドルの収益も可能と観測される。

11日のタイムやバラエティなど米国の主要メディアは、 『パラサイト』の北米配給会社であるネオンが現地上映館の数を今週末に2倍にすると報じた。このことで米国とカナダで『パラサイト』を見ることができる映画館は2000館を超えると予想される。

『パラサイト』は昨年10月に北米の3つの映画館で観客を迎えて以来、上映範囲を着実に拡大してきた。今年1月に「ゴールデングローブ賞」を受賞した後は、映画館は345館から1060館にまで増えた。いまや関心は『パラサイト』が映画産業の中心地である北米で、英語以外の作品で最高の興行記録を立てるかにある。映画の入場券の売上げを集計するボックスオフィスのモジョによると、去る9日(現地時間)の時点で『パラサイト』の北米収益は3553万ドル(約420億ウォン)であり、現地封切りの非英語映画の中では6位にランクされている。 5位にランクされているのメキシコ映画の『Pan's Labyrinth(パンズ・ラビリンス)』と約200万ドル差だ。

エンターテインメント業界では『パラサイト』がオスカープレミアムを抱えて、北米封切り外国語映画で売上2位のイタリア映画『Life Is Beautiful(ライフ・イズ・ビューティフル)』(5725万ドル)を超えることができると期待する。米国の経済専門誌フォーブスは最近、「オスカーバンプ(Oscar Bump/アカデミー賞で発生した短期急騰)」効果がどの程度なのか、昨年のオスカー作品賞受賞作の「Green Book(グリーンブック)」をサンプルに計算した。この映画はアカデミー賞受賞直後の一週間のみで売上げ470万ドルを追加し、過去10年間で最大の「オスカーバンプ」を享受した。この映画が受賞後から現在まで北米で稼いだ金は1540万ドルで、現地の収益全体の6分の1に相当する。『パラサイト』は全収入のうちで北米の割合は21.5%で、過去9年間の作品賞受賞作の平均(38.5%)に比べて非常に低い水準だ。まだ北米で攻略可能な需要があるものと解釈される理由だ。

実際に、これは「オスカーキャンペーン」を展開した韓国の配給会社CJ、製作社のBarunson E&A(バルンソンイーアンドエイ)、北米の配給担当社ネオンが意図したことでもある。北米映画産業で、1~2月はオフシーズンにあげられる。超大型ブロックバスターが降り注ぐ夏のシーズンに比べ、小規模な映画が入り込む余地が多くある。『パラサイト』はアカデミー広報戦で「ジェシカジングル」「チャパグリ」などがソーシャルネットワークサービス(SNS)上で話題を起こして人気を集めたうえに、オスカーの4部門受賞で作品性を認められ、オフシーズンで最高の期待作に上がることになった。

北米封切りの非英語映画の最高の利益を記録した台湾の『臥虎蔵龍(グリーン・デスティニー)』(1億2808万ドル)まで行くことは遠いが、可能性がまったくないわけではない。『パラサイト』はオスカーを受賞した最初の非英語映画というタイトルを持っているからだ。

米国以外の国での売上げも「オスカー後光」でジャンプするように見える。『グリーンブック』が作品賞を受賞して以後、海外で稼いだ収益は海外売上高全体の3分の2に相当する。現在、北米以外の入場券収入が1億2989万ドルの『パラサイト』に同じ計算が適用されるものと仮定すると、2億5979万ドルが追加される。実際に『パラサイト』は世界5位の映画市場である英国で封切りになって一週間にもならない状態で、見通しはさらに明るい。

またすべての権利が販売された国のうち、150カ国はまだ未公開国として残っている。ポスターに「オスカー作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞受賞」であることを誇り、観客と出会う市場がそれだけ多くある。これによって『パラサイト』は中国と米国(『The Passion Of The Christ(パッションオブクライスト)』)映画を除いて、非英語作品が到達したことのない5億ドル台の売上げまで可能だという観測が出ている。この日までに 『パラサイト』が全世界で稼いだ金は2000億ウォンで、歴代の韓国映画で第1位だ。

このほかにZ世代が愛用するオンライン有料動画サービスなどから得る付加収益も無視できない。文化産業の専門家らは、韓国映画さらには韓国独自のブランド価値が上昇する有形無形の経済効果のすべてを加えると1兆ウォンに達するものとみなす。大衆文化評論家のキム・ホンシク氏は「韓国映画の需要が増えて、海外進出とコラボレーションが増加するだろう」と語る。映画評論家のチョン・チャンイル氏は「『寄生虫』がカンヌとオスカーなど大部分の限界を崩しつつ、国民が抱いた誇りまでを考慮すると経済的効果は兆単位と見なければならない」と述べた。
  • 毎日経済_LA =パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-02-11 19:38:13