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「賢い医師生活」ロマンスの伏線に食いついた視聴者たち


  • 「賢い医師生活」ロマンスの伏線に食いついた視聴者たち
賢くて正義感の強い医師がシン・ウォンホ監督が設計したロマンスの沼でもがきはじめる。視聴者たちも彼が投げ入れたエサ(伏線)に食いついて推理を始めた。

去る12日に韓国で初放送されたtvNの新しいドラマ『賢い医師生活』は人生の縮図である病院で、平凡なようで特別な一日一日を生きていく人々と20年来の友人の話を描くドラマだ。「応答せよ」シリーズと『賢い監房生活』を演出したシン・ウォンホ監督と、同作品の脚本を引き受けてきたイ・ウジョン作家が再び団結した。

滑り出しは順調だった。1話の視聴率は6.3%(以下ニールセンコリア全国基準)を記録し、快調なスタートを知らせ、去る19日に放送された2話は7.8%に上昇し、気持ちの良いスタートラインに立った。初放送直後、視聴者たちはシン・ウォンホ監督の得意技であり武器でもある共感しやすい演出と作家の真摯なストーリーに引き込まれたという好評を得た。ここに医学部同期5人組と呼ばれるイ・イクジュン(チョ・ジョンソク)、アン・ジョンウォン(ユ・ヨンソク)、キム・ジュンワン(チョン・ギョンホ)、ヤン・ソクヒョン(キム・デミョン)、チェ・ソンファ(チョン・ミド)のアンサンブルも大きな役割を果たした。

シン・ウォンホ監督の細やかで温かい視線は『賢い医師生活』にも間違いなく溶け込んでいる。大学の同期でありながら同じ病院で勤務することになった人物たちの持つストーリーひとつひとつに集中し、彼らを単純にメディカルジャンルに最適化するよりも、さまざまな素材を引き入れて興味を誘った。例えば大学時代と同じように医者になった後でもバンドのメンバーとして集まるという設定がそれだ。メディカルジャンルにバンドという設定をひとつ入れただけなのに、すでに物語が豊かになっている。さらに5人を一か所に集めることで別の装置が発動する。まさにシン・ウォンホ監督のシンボルともいえるユニークなロマンスだ。

エサは2話から本格的に登場した。キャラクター紹介や説明を一部終えた後、表情を見るだけでも理解しあえる家族のような20年来の友人の過去に興味を持たせた。表面的には友人という関係性を維持しているが、過去20年のあいだに彼らが経験した様々な出来事は誰にも分からない。おそらく、人物自身もわからないほど、お互いがお互いに慣れ親しんで日常を共有する仲であることから、果たして5人の間にどんなことが起きたのか自然と興味をそそるものだ。1人の女性と4人の男性が友人という関係のもと、お互いの過去と現在の恋人まですべてを知っている状況にどのようなストーリーが隠れているのだろうか。

『賢い医師生活』の演出方法はシン・ウォンホ監督の前作「応答せよ」シリーズともかなり似ている。シン・ウォンホ監督は『応答せよ1997』から『応答せよ1994』そして『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』まで全シリーズに渡って女性主人公の「未来の夫探し」をテーマにして視聴者たちに無数のエサをばらまいてきた。このような演出が成功した秘訣は「本当の夫」だけをネタにして視聴者とつまらない駆け引きをするような演出をしてこなかったからだ。適材適所に伏線を敷き、適時に回収する態度と礼儀が視聴者たちの爆発的な反応を呼んだ。

視聴者は今回も反応した。チェ・ソンファが大学1年生のときに片思いしていた人物が果たして誰なのかについてあれこれ推理をしている。また数年が経った現在、チェ・ソンファのハートを射止めるのはどの人物なのか、過去の片思いの相手と同じ人物なのかなど、いくつかの仮定がたてられている。シン・ウォンホ監督はエサをまき、視聴者はそのエサを求めた。今やその沼で本格的にもがくことのみが残った。
  • 毎経ドットコム MKスポーツ キム・ノウル記者
  • 入力 2020-03-26 12:30:02




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