「キム・ヨンラン法」、記者も捜査対象に

「金英蘭法」波紋 

△写真=「金英蘭法(キムヨンラン法)」の国会通過...イ・サンミン法司委員長の慨嘆。「金英蘭法」の国会本会議通過を控えて開かれた3日の法司委全体会議で、イ・サンミン法司委員長(左)がオ・ユングン新政治民主連合院内代表の説明を聞きながら、重い表情を浮かべている。 [イ・チュンウ記者]

金英蘭法が施行されれば、すべての人間関係が『冬の王国』のように凍りつくかもしれない」。

「金英蘭法(不正請託と金品等授受禁止に関する法律)」が過剰立法議論の中で、国会本会議を通過した。

3日、国会は金英蘭法(キムヨンラン法)を採決に付し、在籍議員247人のうち賛成226人、反対4人、棄権17人で可決した。

しかし、私立学校理事長を対象からはずしたがあたふたと追加したり、法司委員会(法制司法委員会)の審査を事実上はとびこして拙速処理したという批判を避けることができなくなった。李相珉(イ・サンミン)国会法司委員長はこれについて、「金英蘭法は票を意識したポピュリズム法案」だとし、「違憲性があるうえ、原則もない拙劣立法」と強く非難した。

イ・サンミン委員長はこの日、毎日経済新聞とのインタビューで「金英蘭法は不正腐敗を根絶するという国民の熱望を反映する過程で、厳罰主義にしたがって作られた問題だらけの法案」だとし、「選挙に影響を与えるかもしれないという、政治論理で通過させるしかない状況が嘆かわしい」と語った。

かとおもえば、主人公が触ると物が凍りつくアニメーション『アナと雪の女王』になぞらえて、「金英蘭法が施行されれば、すべての人間関係が冬の王国のように凍りつくかもしれない」とし、法施行後の状況を心配したほどだ。

イ・サンミン委員長は法律専門家出身の3選議員であり、金英蘭法の通過を押し通した新政治民主連合の所属だ。イ委員長は金英蘭法の問題点を提起し続けてきたが、与・野党の指導部は、法案の制定・改定時の最終審査の段階的である法司委員会を無視したままで2日、金英蘭法に合意してしまった。所属政党はイ委員長の主張にさっさと耳をふさいだ。

イ委員長は、「法をレンガ工場でレンガを焼くように作ることはできない」とし、「作っておいて修正するとは立法機関として無責任な発想」だと、与・野をひっくるめて批判した。イ委員長は、「適用対象から市民団体、ローン不正を犯しうる銀行などは落としたが、私立学校の教員と報道関係者は入っている」とし、「公的機能がある仕事はすべての入れるか、あるいは国の支援を受ける機関に限定するかのどちらかにすべきだった」と虚脱していた。

家族の範囲を配偶者に限定したことも、「巨悪」にむしろ免罪符を与えうると批判した。イ委員長は、「金を受け取ったときに対価性があれば処罰されるが、そうでない場合は申告さえすれば免責される」とし、「バレそうなら自分で申告すればしまいだ。なんと不合理な法だろうか」と反問した。

イ委員長はこの法案が、検察の便宜主義を助長しうるという懸念も提起した。イ委員長は、「今後、検察は職務関連性の証明が必要な賄賂罪の代わりに、便利に金英蘭法を適用できる」と指摘した。

メディアの自由を制限する可能性についても憂慮した。イ委員長は、「権力を監視する記者が捜査対象になり、報復されることがありうる」とし、「押収捜索と召喚調査や口座追跡をされれば、後に無罪が明らかになっても、その後は萎縮するしかない」と語った。

イ・サンミン委員長はこの日、苦しそうに「金英蘭法という名前だけを通過させたいほどだ」と語った後、国会本会議の採決には参席しなかった。
  • 毎日経済_シン・ホンチョル記者/ウ・ジェユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-04 02:19:53.0