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韓国 タクシー運転手、車内でたばこ吸えず

乗客居なくても禁煙しないと…違反すれば10万ウォンの過怠料 

三歳の息子を持つ主婦キム・ジョンフンさん(31)は、数日前にタクシーを捕まえたがすぐに降りた。タクシー運転手がタバコを吸ってたせいか、タクシーに乗ってすぐに気持ち悪い匂いが鼻をついたからだ。

キムさんは「嫌な臭いのせいで頭が痛いうえに子供も同じ感じであるようで到底目的地まで行く自信がなかった」とし、「タクシー運転手の喫煙権も認めてあげないといけないだろうが、客に最高のサービスを提供するために、タバコはタクシーから降りた後吸わないといけないのでは」と不満を吐露した。

キムさんだけでなく相当数の乗客が、タクシーに乗ったときタバコの臭いのために不快だった経験がある。

しかしこのような経験は今後減少するものとみられる。タクシーやバスなどの事業用旅客自動車の運転手は乗客が居ないときも、車内の喫煙が禁止される。子供ㆍ高齢者ㆍ妊娠中の女性など、不特定多数が利用するバスやタクシーなどの旅客自動車内で喫煙すると、タバコの有害物質が車両の内部に残り副流煙被害を与えたり、悪臭発生の原因になったりするという理由からだ。

国土交通省は運輸従事者に対して、車両内の喫煙を全面禁止する内容を柱とした旅客自動車運輸事業法施行規則の改正案を4日から20日間、立法予告すると3日明らかにした。車内の喫煙の全面禁止規則に違反した運転者は過怠料10万ウォンを支払わなければならない。

現行の規定では、乗客が搭乗した場合にのみバスやタクシーなどのドライバーに対して車内の喫煙を禁止している。

国土部の関係者は「運転者が車外でタバコを吸うのは良いが、車の中で喫煙すると臭いが染込み、乗客が不快感を感じる」とし「規制審査と法制処審議を経て、年内に改正案を施行する」と述べた。しかし、取り締まりが容易ではないうえ、タクシー運転手たちが反発し、ルールの実効性の問題も提起されている。

タクシー業界は「国土部が現場の声を無視したまま拙速な行政をしている」と反発している。

全国タクシー労働組合連盟政策本部のイム・スンウン本部長は「運輸従事者に対して、車両内喫煙を全面的に禁止することと関して、現在までになんの話も聞いたことがない」とし、「乗客が副流煙の被害を受けることもある点は認めても、政府が現場で働くタクシー運転手たちの声を聞こうとしないのは問題だ」と指摘した。

タクシー運転手たちもやはり反発している。10年タクシーを運転しているキム・ソンテ氏(48)は「お客さんがいない状況でもタバコを吸わせないようにするのはひどい仕打ちだ」と声を高めた。キム氏は「1銭でも多く稼いで社納金を満たさないといけないタクシー運転手たちに、車を停めてタバコを吸う場所を探せというのか」と反問した。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者、チャン・ジェウン記者/資料提供_毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-11-03 18:31:25




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