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「妖精」ソン・ヨンジェ、体操クイーンに

はげしい練習の虫、体力・表現力の急成長...リスボンワールドカップ4冠/「国際大会で初めて国歌聞いてジーンとして」 

  • 「妖精」ソン・ヨンジェ、体操クイーンに
  • ソン・ヨンジェは7日(韓国時間)、ポルトガルのリスボンで開かれた国際体操連盟(FIG)ワールドカップ新体操個人総合に続き、ボール・バトン・リボン種目でも金メダルを獲得し、4冠王に上がった。ソン・ヨンジェは4つの金メダルを下げている。[写真提供=ポルトガル体操協会]



「新体操の妖精」孫延在(ソン・ヨンジェ、20才、延世大)が国際大会「4冠王」という生涯最高の成績を収めた。

ソン・ヨンジェは7日(韓国時間)、ポルトガルのリスボンで幕を閉じた2013~2014国際体操連盟(FIG)新体操ワールドカップでボール・クラブ・リボンの個人種目別の金メダルを獲得した。前日のシニアデビュー以来、初めてワールドカップ個人総合の金メダルを獲得したソン・ヨンジェはこの日、金メダル3個を追加して4冠王に上がり、これまで出場した国際大会で最高の成績をおさめた。

ソン・ヨンジェは「個人総合の金メダルに続き、種目別決勝でも金メダルを獲得して本当にうれしい」とし、「国際大会で初めて国歌が響いた時、ジーンとした」と語った。

一番最初に開かれたボール種目別決勝で17.500点を受けたソン・ヨンジェは、メリティナ・スタニウタ(ベラルーシ、17.400点)を抑えて金メダルを首にかけた。続いて開かれたクラブ種目別決勝では17.450点でディナ・アベリナ(ロシア、17.250点)を抑えた。

最後に開かれたリボン種目別決勝では17.150点で、アリーナ・シャロパ(ベラルーシ、17.050点)を破って表彰台の最も高いところに立った。リボン種目に先立って開かれたフープ種目別決勝で、ソン・ヨンジェは17.500点で銅メダルを獲得し、今大会のすべての種目で表彰台に上がる底力を見せた。

リスボン・ワールドカップの前まで、世界大会の個人総合でメダルを取れなかったソン・ヨンジェは生涯最高の成績を収め、目標とする2014年仁川アジア大会金メダルの見通しを明らかにした。

ソン・ヨンジェが優れた成績を収めることができた背景には、一層深まった「表現力」が挙げられる。

今回のシーズンを控え、ソン・ヨンジェは芸術性と表現力を最大限に発揮できるプログラムを構成した。ソン・ヨンジェは今季のプログラムを公開し、「歳若い他の選手たちと競争するためには成熟美で勝負しなければならない」と語ったことがある。イ・ヨンスク体操協会新体操強化委員長は、「まさに評価基準で芸術的要素の比重が高まり、ソン・ヨンジェに有利になった」と分析した。早目に合宿に突入して体力など体調を最高潮に引き上げて、技量とともに集中力も高まったという評価だ。一日に10時間ほど訓練を行ったソン・ヨンジェは、「身体条件が良いヨーロッパの選手たちと競争するために練習量を増やした」と語った。

このおかげで、2012年ロンドンオリンピック当時はかよわい「少女」の体で大会に出たソン・ヨンジェは、筋肉量が増えた「がっちりした」体で今季を展開している。ソン・ヨンジェは炭水化物の摂取量を大幅に減らして果物や牛乳中心の食事療法と並行し、筋力トレーニングも強化したおかげで、体重は以前と同じような47~48キログラム水準だが筋肉量がむしろ増え、プログラム難度を高めたにもかかわらず、エネルギーがあふれて目立つミスを大幅に減らした。

残された課題は上昇の勢いを着実に維持すること。つまらないミスを減らして、少なくとも18点台のスコアを記録しなければならない今回の大会に参加した世界ランキング1・2位のマルガリータ・マムンやヤナ・クドリャフツェワなど、新体操の強者たちとの競争構図を広げることができる。
  • 毎日経済_チョン・ソクファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-07 17:11:18




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