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検察、国家情報院電撃押収捜索...「スパイ証拠操作」捜査急展開


  • 検察、国家情報院電撃押収捜索...「スパイ証拠操作」捜査急展開
ソウル市公務員スパイ事件の証拠操作疑惑を捜査している検察が10日、国家情報院(以下、国情院)に対し電撃押収捜索を実施した。検察が真相調査から捜査に転換して3日めに行われた押収捜索であり、捜査が急展開する見通しだ。国情院の押収捜索は2005年の「安企部・国情院盗聴」事件、昨年の「大統領選挙・政治介入疑惑」事件に続き、史上3度めだ。

ソウル市公務員スパイ事件の証拠偽造疑惑検察捜査チーム(チーム長はユン・ガプクン大検強力部長)は同日午後、ソウル市・内谷洞(ネゴクトン)の国情院にノ・ジョンファン部長検事などの検事3名と捜査官など10人余りを送り、証拠操作疑惑と関連した証拠を収集した。

検察側は、国情院の対共捜査チームからコンピュータのハードディスクと関連書類などを確保したと伝えた。国家情報機関である国家情報院の内部に対する押収捜索であるだけに、事前に国情院の協調を求めたと伝えられた。

検察が電撃押収捜索を断行したのは、ユ・ウソン氏のスパイ容疑を立証するために法院にに提出した中国・和龍(ホーロン)市公安局の事実照会書などの関連書類3つが偽造される過程で、国情院の関係者らが深く関与した情況を掴んだためと伝えられた。また、捜査対象者らが口を合わせて証拠を消そうとする試みを遮断し、物的証拠を確保するという意図が込められている。

証拠操作に関与した疑惑を受けた人物らは、国情院の対共捜査チームの職員と、瀋陽総領事館のイ・インチョル領事、現地と国内を行き来する「ブラック要員」、国家情報院の「協調者」などだ。

検察はこれらを対象に、ホーロン市公安局名義のユ氏の出入国記録と、事実確認書の偽造可否を調べている。ホーロン市公安局の事実照会書はユ氏が2006年5~6月、2度にわたって北韓に入ったという内容の出入境記録を発行したことがあると確認した内容だ。

検察は、イ・インチョル領事が最初に事実照会書の電送を受けた時に使用されたファックスが、ホーロン市公安局名義のファックス番号ではない点から推して、国情院の協調者が虚偽で作った事実照会書を送ったと疑っている。

一部では、ナム・ジェジュン国家情報院長就任後の無理な実績割り当てが火種になったと指摘する。

司正当局の関係者によると、国情院はチーム別実績を共有して、職員らの成果を督促した。この関係者は、「最近、国情院の公安事件関連は無理な実績に対する負担で証拠能力が不十分な場合が多かった」と語った。

一方、自殺を試みたキム氏はある程度健康を回復するにともない、一般病室に移された。

キム氏は3日後に退院する見通しだ。検察はキム氏を再召喚し、国情院の関係者らと反対尋問などを検討していることが分かった。
  • 毎日経済_チャン・ウォンジュ記者/キム・セウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-10 20:13:43




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