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国民を守る…1年間で警察15人殉職・1772人が負傷

1人当たりの担当国民は600人、ドイツ・フランスなどの先進国の2倍 

  • 国民を守る…1年間で警察15人殉職・1772人が負傷
△写真=21日午前、ソウル光化門世宗文化会館で開かれた第71周年警察の日記念式で参加者らが19日に殉職した故キム・チャンホ警衛および殉国烈士たちの黙祷をしている。[キム・ジェフン記者]

大韓民国の警察は忙しい。現場で活躍する警察官も忙しく、行政業務をする警察官らも同様だ。毎日のように繰り返される当直勤務と夜勤。大韓民国の事件事故の現場には常に警察官がおり、ほとんどの警察官はキム警衛のように市民の安全を守るという自負感で勤務している。

しかし、大韓民国の警察の業務環境は劣悪だ。警察庁によると、昨年、警察官1人が担当した国民は平均462人だ。一線治安現場で活躍する警察官(巡査~警査)1人が担当する国民は594人で、600人に迫る。大部分の先進国の警察官1人当たりが担当する人口は400人以内だ。昨年7月基準でドイツの警察1人当たりの担当人口は305人で、フランスは1人当たり322人だ。

現場の警察官1人が600人に達する国民の治安を担当しているため、「1人1人の呼びかけに駆けつけてみれば、体が10体あっても不足している」と警察官は訴える。しかし、実際の現場では、「受難」に遭うことが多い。現場出動時間が遅れたと市民から叱責を受けることはざらにある。飲酒取り締まりをして車に引きずられるかと思えば、警察署や派出所を訪れた人々の悪口と暴力で警察官が「殴られる」事例が頻繁にある。

怪我をしたり死ぬ警察官も出続けている。昨年、勤務中に負傷した警察官は1772人だ。1日に5人の警察が仕事をしていて大小の負傷を負うということだ。命を失った警察官も15人にのぼる。業務の特性上、大小の「事故」の危険に常にさらされている現場警察官が、今は「私製の銃との戦争」まで行わなければならない実情だ。

去る19日、ソウル江北(カンボク)区梧牌山(オペサン)トンネル付近で江北警察署樊洞(ポンドン)派出所所属のキム・チャンホ警衛が、容疑者が撃った銃で撃たれて死亡する事件が発生した。私製銃が警察官はもちろん、国民の生命までを脅かす治安問題になったのだ。

警察庁は、この事件をきっかけに生活安全・生活秩序・刑事・捜査・サイバー・装備などの関係部署と合同で総合対策を用意することにした。ひとまず不法銃の製造・流通と銃の製造方法を流布する行為に対する取り締まりを強化し、私製銃に関する処罰水位も高める方向で法令改正も推進する。
  • 毎日経済 ソ・テウク記者 / 写真=パク・ジェヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-21 16:00:30




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