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コリアナウ > 社会 > 「カッと」なって凶器を握る憤怒犯罪が危険水位…暴力犯罪の40%を占める
「カッと」なって込み上がる瞬間の怒りを我慢できずに凶器を振り回してしまう「憤怒調節障害」により犯罪が後を絶たない。
去る16日忠清北道忠州のあるワンルームで、インターネットの速度が遅いという理由で自身のワンルームを訪問した修理技師に凶器を振り回して殺害した容疑(殺人)で50代の男性が拘束された。
去る8日には慶南梁山で40代の男性が15階のアパートでロープをつけて外壁の塗装作業をしていた作業者のロープを切って殺害するという犯罪が発生した。2つの事件はすべて瞬間的な怒りを我慢できずに発生した極端な犯罪だ。
殺人の容疑で逮捕されたA氏(55)は去る16日の午前11時07分ごろ、忠州市のあるワンルームでインターネットの修理技師であるB氏(53)に家の中にあった凶器を振り回して殺害した容疑を受けている。
普段からインターネットの速度が遅いことに不満を抱いていたA氏が、B氏見るとすぐに腹が立って凶器を振り回したと警察は見ている。
梁山のアパート墜落死亡事件は、アパートの外壁作業をしていたキム某氏(46)の携帯電話の音楽の音がうるさいと住民のソ某氏(41)が腹を立て、キム氏が体につないで作業をしていたロープを切断してしまうという惨事だ。
去る13日にも、延世大大学院生のキム某氏(25)が論文作成と関連して複数回叱責をした教授に反感を抱き、教授の研究室の前に置いた爆発物が爆発して該当教授が両手、首、顔などに1~2度の火傷を負った事件も一種の憤怒調節障害による犯罪として挙げられる。
怒りを抑えられず、相手を選ばずに凶器を振り回したり無差別的に暴行する「憤怒犯罪」は、ますます増えている傾向にある。
警察庁が昨年11月に発表した「2015統計年報」によると、2015年に障害や暴行などの暴力犯罪の37万2723件のうち、犯行の動機が偶発的または現実の不満にある場合が41.3%(14万8035件)を占めた。殺人や殺人未遂件数975件のうち、偶発的または現実の不満が原因である犯罪も41.3%(403件)に達した。
これらの犯罪は、競争が激しくなった社会に住みながら蓄積された不満やストレスを適切に解消することができなく、極端な形で噴出して発生してしまうというのが専門家たちの分析だ。