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文在寅大統領「軍事行動時には大韓民国の同意必要」
◆ 文在寅大統領就任100日の記者会見／北韓の核外交を懸案 ◆
文在寅（ムン・ジェイン）大統領は17日、「韓半島で二度と戦争はないだろうと自信を持って申し上げる」と述べた。文在寅大統領はこの日、青瓦台迎賓館で開かれた就任100日記念の記者会見で、「大韓民国の同意なしに誰も韓半島での軍事行動を決定できない」と述べた。また、文在寅大統領は「ドナルド・トランプ米大統領も北韓に対してどんな（軍事）オプションを使用しても、事前に韓国と十分に協議し、同意を受けると約束した」とし、「「戦争はない」という言葉を国民が安心して信じていただけることを望む」と強調した。続いて「戦争の危機をあおって国民を不安にすることは事実ではないばかりか、国民に対する道理でもなく、われわれ経済をさらに困難にする道」だと語った。
しかしこの日の記者会見に出席した外信記者らは、文在寅大統領のこのような認識はトランプ大統領の考えとはかなりの違いがあるのではないかという疑問を提起した。
CNNの記者は「トランプ大統領は炎と怒りに言及し、軍事オプションを言及したが、文大統領は韓半島では韓国の同意のない軍事行動はないとした。韓・米間ので異なる声が出てくるではないか」と尋ね、米NBC所属のPDもあらためて、「北韓が米国本土を脅かす場合、米国は韓国と協議せずに軍事的決定を下す権利があるのではないか」と質問した。
文在寅大統領はこれに対して、「トランプ大統領は（軍事行動の可能性に言及して）断固たる決意を示し、北韓を圧迫しようとするもの」だとし、「必ず軍事行動を実行する意志を持って、（そんな発言を）するものとは見ていない」と答えた。文在寅大統領は続いて、「北韓が米国に対して攻撃的な行為をとった場合、米国がそれに対して適切な措置を行うことはできるだろう」としながらも、「しかし韓半島の外であればともかく、少なくとも韓半島での軍事行動だけは韓国が決定するべきだということだ」と強調した。
これとともに、「たとえ米国が韓半島の外で軍事行動をとる場合でも、それが南北関係の緊張を高める恐れがある場合は韓国と十分に協議する。それが韓・米同盟の精神」だと強調した。ただし文在寅大統領は、自身のたびかさなる戦争不可発言がトランプ政権を圧迫するという外信報道が出てくることを意識したように、「米国と韓国の立場は変わらない」という発言を何度も繰り返した。文大統領は「高強度の制裁と圧迫で北韓の追加挑発を停め、北韓を核放棄のための交渉の場に出るようにするという点では韓・米の立場は同じだ」と述べた。
文在寅大統領はこの日、北韓が超えてはいけないレッドライン（Red Line）を明確に引くこともした。
文在寅大統領は、「北韓が大陸間弾道ミサイル（ICBM）に核弾頭を搭載して兵器化することがレッドラインだと思う。北韓はレッドラインのしきい値に近づいている」とし、「北韓はもはや危険な賭けをしてはならない。また挑発をする場合、北韓は制裁措置に耐えられないだろう」と警告した。これとともに、当分の間は南北間の対話局面は容易には実現しないと予想した。文在寅大統領は「南北間の対話は再開されなければならないが、われわれがあせる必要はない」とし、「対話じたいを目的としておくことはできない。条件が整えられて、良い実を結ぶだろうという担保がなければならない」と述べた。
文在寅大統領は日本の記者の質問に答える過程で、質問の事実関係を正すこともした。ムン大統領はNHKの記者が「強制徴用と慰安婦問題は盧武鉉政府の時、日韓基本条約で解決済みの問題ではないか」と尋ねやいなや、「韓・日会談で慰安婦問題が解決されたということは正しくない。慰安婦問題が知られるのは会談後であり、その会談では扱われていない問題」だと答えた。
強制徴用者の問題については、「両国間の合意が個々人の権利を侵害することはできない」とし、「両国間の合意にもかかわらず、強制的に徴用された者個人が相手会社に対して持つ民事的権利はそのまま残っているというのが韓国の憲法裁判所や最高裁の判例」だと述べた。しかし文在寅大統領は韓・日関係では過去の歴史のみに縛られないという考え示した。文大統領は「過去の歴史問題が韓・日関係の未来志向的な発展に障害がなってはいけない」と強調した。
外交安保の専門家は、この日のムン大統領の記者会見について概ね肯定的な評価を下した。ヤン・ウク韓国国防安保フォーラム専門委員は、「戦争はないという文大統領の発言は常識的で、大統領として強調しなければならない部分」だとし、「北韓のICBMについて、大統領は現実的な評価を下して対処する姿を見せている」と評価した。
< 17日、ムン・ジェイン大統領就任100日の記者会見で、青瓦台担当記者がムン大統領に質問するために手を挙げている。ムン大統領が記者を見て微笑んでいる >
しかしこの日の記者会見に出席した外信記者らは、文在寅大統領のこのような認識はトランプ大統領の考えとはかなりの違いがあるのではないかという疑問を提起した。
CNNの記者は「トランプ大統領は炎と怒りに言及し、軍事オプションを言及したが、文大統領は韓半島では韓国の同意のない軍事行動はないとした。韓・米間ので異なる声が出てくるではないか」と尋ね、米NBC所属のPDもあらためて、「北韓が米国本土を脅かす場合、米国は韓国と協議せずに軍事的決定を下す権利があるのではないか」と質問した。
文在寅大統領はこれに対して、「トランプ大統領は（軍事行動の可能性に言及して）断固たる決意を示し、北韓を圧迫しようとするもの」だとし、「必ず軍事行動を実行する意志を持って、（そんな発言を）するものとは見ていない」と答えた。文在寅大統領は続いて、「北韓が米国に対して攻撃的な行為をとった場合、米国がそれに対して適切な措置を行うことはできるだろう」としながらも、「しかし韓半島の外であればともかく、少なくとも韓半島での軍事行動だけは韓国が決定するべきだということだ」と強調した。
これとともに、「たとえ米国が韓半島の外で軍事行動をとる場合でも、それが南北関係の緊張を高める恐れがある場合は韓国と十分に協議する。それが韓・米同盟の精神」だと強調した。ただし文在寅大統領は、自身のたびかさなる戦争不可発言がトランプ政権を圧迫するという外信報道が出てくることを意識したように、「米国と韓国の立場は変わらない」という発言を何度も繰り返した。文大統領は「高強度の制裁と圧迫で北韓の追加挑発を停め、北韓を核放棄のための交渉の場に出るようにするという点では韓・米の立場は同じだ」と述べた。
文在寅大統領はこの日、北韓が超えてはいけないレッドライン（Red Line）を明確に引くこともした。
文在寅大統領は、「北韓が大陸間弾道ミサイル（ICBM）に核弾頭を搭載して兵器化することがレッドラインだと思う。北韓はレッドラインのしきい値に近づいている」とし、「北韓はもはや危険な賭けをしてはならない。また挑発をする場合、北韓は制裁措置に耐えられないだろう」と警告した。これとともに、当分の間は南北間の対話局面は容易には実現しないと予想した。文在寅大統領は「南北間の対話は再開されなければならないが、われわれがあせる必要はない」とし、「対話じたいを目的としておくことはできない。条件が整えられて、良い実を結ぶだろうという担保がなければならない」と述べた。
文在寅大統領は日本の記者の質問に答える過程で、質問の事実関係を正すこともした。ムン大統領はNHKの記者が「強制徴用と慰安婦問題は盧武鉉政府の時、日韓基本条約で解決済みの問題ではないか」と尋ねやいなや、「韓・日会談で慰安婦問題が解決されたということは正しくない。慰安婦問題が知られるのは会談後であり、その会談では扱われていない問題」だと答えた。
強制徴用者の問題については、「両国間の合意が個々人の権利を侵害することはできない」とし、「両国間の合意にもかかわらず、強制的に徴用された者個人が相手会社に対して持つ民事的権利はそのまま残っているというのが韓国の憲法裁判所や最高裁の判例」だと述べた。しかし文在寅大統領は韓・日関係では過去の歴史のみに縛られないという考え示した。文大統領は「過去の歴史問題が韓・日関係の未来志向的な発展に障害がなってはいけない」と強調した。
外交安保の専門家は、この日のムン大統領の記者会見について概ね肯定的な評価を下した。ヤン・ウク韓国国防安保フォーラム専門委員は、「戦争はないという文大統領の発言は常識的で、大統領として強調しなければならない部分」だとし、「北韓のICBMについて、大統領は現実的な評価を下して対処する姿を見せている」と評価した。
- オ・スヒョン記者／パク・ヨンリン記者 / 写真＝イ・チュンウ記者
- 入力 2017-08-19 00:00:00
