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韓国・中国「サード葛藤を縫合」…両国関係の改善に期待


韓国と中国は31日、在韓米軍のサード(THAAD/高高度ミサイル防衛システム)の韓半島(朝鮮半島)配備以後に悪化した両国関係の改善を行うことに意見を集めた。すべての分野にわたる交流協力も、正常な軌道にすみやかに回復させていくことで合意した。

これと関連して文在寅(ムン・ジェイン、64)大統領は、来る10∼11日にベトナムのダナンで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、習近平(シ・ジンピン、64)中国国家主席と2回目の首脳会談を行う。続いて13∼14日にはフィリピンのマニラで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)+3(韓・中・日)首脳会議で、李克強(リ・クチャン、62)中国首相との初の会合を推進するなど、韓・中関係の復元に乗り出す。

両国はサード配備に対する相互間の立場の違いを確認する線でいったん葛藤を縫合し、北韓(北朝鮮)核問題の解決と経済協力に集中することに意見を集めた。

南官杓(ナム・グァンピョ)青瓦台国家安保室2次長はこの日、「韓・中関係の改善のために両国間で協議した結果、次の週にベトナムで開かれるAPEC首脳会議を契機に、文在寅大統領と習近平首席のあいだで韓・中首脳会談を開催することに合意した」とし、「すべての分野の交流協力を正常な発展軌道にすみやかに回復させていくことに合意し、履行の最初の段階の措置」だと述べた。韓・中首脳会談は去る7月初め、主要20カ国(G20)首脳会議が開催された独ベルリンで初めて開かれたが、4か月ぶりに再び実現する。

外交部はまた別途に「韓・中関係を非常に重視しており、韓・中の戦略的協力パートナー関係の発展を推進していくことにした」と明らかにした。中国外務部も同じ内容を文書で、同時に発表した。

協議文によると、韓国は中国のサード問題に関連する立場と懸念を認識し、「韓国に配備されたサードシステムは、本来の配備目的にしたがって第3国を狙わないし、中国の戦略的安全保障の利益を損なわない」という点を明らかにした。中国側は「国家安全保障を守るために、韓国に配備されたサードシステムに反対する」と再び闡明(せんめい)しながらも、「韓国が表明した立場に留意し、韓国が関連する問題を適切に処理することを望む」とし、会話の余地を残しておいた。両国は今後、軍事当局間のチャネルを通じて、サード問題に対してコミュニケーションすることで合意した。

中国は米国のミサイル防衛システム(MD)、サードの追加配備、韓・米・日の軍事協力などに対する懸念も明らかにした。これに対して韓国政府は、これまで公に明らかにした立場を伝えた。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は前日の国政監査で、「米国のMDに参与しないという従来の立場に変化はない」とし、「追加のサード配備を検討せず、韓・米・日3カ国の安全保障協力は軍事同盟に発展しないだろう」と線を引いた。

また韓・中は韓半島の非核化を実現し、北韓の核問題の平和的解決の原則を再確認した。あわせて、すべての外交的手段を通じて北韓核問題の解決を持続的に推進するために、戦略的なコミュニケーションと協力をさらに強化することにした。
  • 毎日経済 北京=パク・マンウォン特派員/ソウル=カン・ゲマン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-10-31 20:01:58




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