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梁玹種、韓国プロ野球36年の歴史で初の統合MVP


▶ 梁玹種、韓国プロ野球36年の歴史で初の統合MVP

2016年、KIAタイガーズのエース投手梁玹種(ヤン・ヒョンジョン、29)はシーズンを終えた後、KBOリーグで自由契約選手(FA)の資格を得た。彼のほかにも車雨燦(チャ・ウチャン、30)選手や金廣鉉(キム・グァンヒョン、29)選手など、よく知られた左腕たちも大挙市場に乗り出して投手の豊作となった。日本プロ野球の横浜DeNAベイスターズからも関心を得ただけに、彼の動きに関心が注がれた。苦心の末に下したヤン選手の選択は、もとの所属チームKIAタイガースとの1年契約。海外でなければひたすらKIA残留、という説明が付いていた。

そして1年が過ぎた今、ヤン選手の選択は「神の一手」になった。ヤン選手は6日、ソウル市三成洞のインターコンチネンタルホテルで開かれた「2017タイヤバンクKBO授賞式」で、レギュラーシーズン最優秀選手(MVP)賞を獲得した。ヤン選手は記者団投票で656点を得て、本塁打王の崔廷(チェ・ジョン、SK・294点)選手を大差で抜いた。すでに韓国シリーズMVPを受けた選手がシーズンMVPまでなったのは、プロ野球36年の歴史で初めての慶事だ。

それだけヤン選手の活躍が眩しいという意味だ。ヤン選手はレギュラーシーズン31試合に登板して193と3分の1イニングを投げ、20勝6敗、平均防御率3.44という優れた成績をおさめた。国内のサウスポーが20勝の高地に立ったのは、李尚勲(イ・サンフン、LGツインズ)以来22年ぶりのことだ。

シーズンだけでもMVP級の活躍だったが、秋のポストシーズンではそれ以上の活躍で深い印象を残した。斗山ベアーズとの韓国シリーズ第2戦で9イニング11奪三振の完封ショーを繰り広げてシリーズの版図を覆し、第5戦では7対6でリードした9回のマウンドに上り、セーブをおさめて韓国シリーズ優勝を確定付けたりもした。

マウンドでは冷静にボールを投げたヤン選手だが、この日だけは感激の涙を隠すことができなかった。 「今シーズンは夢のような一年だった。最後に大きな賞を受けることになって感謝している。チームの代表として受け取ったようで、よけいに嬉しい」と所感を明らかにした。ヤン選手は「苦労した両親、子供二人を育てるため難しくしていた妻にも感謝している。素晴らしい息子、素晴らしい夫、素晴らしいお父さんになるように努力する」と涙を見せた。

しかしその涙もつかの間、MVPトロフィーとともに副賞として3910万ウォン相当のキア自動車社製スティンガーを贈られたヤン・ヒョンジョンは、「キアの選手がキアの車をもらうことになった」とし、「韓国シリーズMVPとあわせて車2台をもらってどうするか、家族と相談してみる」と幸せな悩みを見せた。

もちろん、その幸せな悩みはまだ終わりではない。契約が満了しただけに、新しい「テバク(大当たり)」が彼を待っている。いったんヤン選手は「海外進出よりもKIAチームにもっと気を使っている。永久欠番が目標」だとし、残留を示唆した。 2017年に受け取った22億5000万ウォンをはるかに超えて再契約が行われる可能性が高い。

▶ 熾烈だった「新人王」ゲーム

新人王部門ではMVPよりもきびしい独走が繰り広げられた。 「風の孫」李政厚(イ・ジョンフ、19才、ネクセンヒーローズ)は記者団投票で全535点のうち503点を得て、圧倒的な支持で生涯一度だけの新人王を獲得した。

もちろん開幕前から伝説的選手だった「風の息子」李鍾範(イ・ジョンフン)解説委員の息子として有名になったりもしたが、それに劣らない実力を発揮したおかげだ。イ・ジョンフ選手はKBOリーグ高卒新人初で全試合(144試合)に出場し、打率0.324(552打数179安打)と111得点をあげ、歴代新人最多安打と最多得点記録をうち立てた。父も奪えなかった新人王を得ることができた秘訣だ。

イ・ジョンフは「来年はさらに発展した姿をお見せする」と言いながらも、「父がファンゴをあまりに早く打って…代表チームの先輩たちが疲れるだろうからもう少しゆっくり」と、ロビー活動を行って笑いをかもし出すこともした。
  • 毎日経済 イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-06 22:09:31




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