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浦項の地震で大学入試も延期「試験のために島から出てきたのに…」


規模5.4の地震が慶尚北道浦項一帯を襲いながら、史上初めて自然災害により修学能力試験(日本のセンター試験にあたる)が延期された中で、大学入試を控えた受験生と保護者は戸惑いながら文字通り「ショック」を受けている。

しかし、「安全が最優先であるため、避けられなかった」という反応も多かった。

高3の受験生の子どもを持つパクさん(47)は、「この時点で1週間の余裕ができたことは事実上無意味だと思う」とし「子どもの立場では、一週間もさらに気を揉んで緊張した状態で過ごさなくてはいけない」と切ない心情を明らかにした。

慶尚北道安東に住むイさん(58)も「日付に合わせてコンディションを調節してきた娘を考えると突然の予定変更が惜しいばかり」としながらも「政府も万が一の余震と生徒の安全を考慮せずにはいられないもの」と伝えた。

浦項に住むイさん(43)は「子どもはいとこのお姉さんのところへ預けて体育館に避難してきた」とし「他の地域の学生は予定通り試験を受けたかっただろうに浦項のために試験が延期されたようで何となく申し訳ない」という気持ちを伝えたりもした。

受験生は今後変更されるであろう大学入試スケジュールにも混乱している。今週末からいくつかの大学で随時論述試験が予定されているからだ。さらに修学能力試験が予定された16日に学校に行くかどうかについてもよく知らずにいる学生が多かった。全羅道光州に住むユさん(19)は「ショックという言葉しか浮かばない」とし「この週末に予定されていた論述試験のためにソウルの宿泊施設を予約しておいたのに大変なことになった」と心配そうにした。

江南大成学院で浪人中のキムさん(20)も「すでに予備招集に行ってきたが一週間後にまた行くのか」とし「政府が早急に後続措置と明確な今後の日程告知をしてくれたらと思う」と語った。

島に住んでいて修学能力試験の受験のために陸に出てきた学生はさらに大きな混乱を経なければならない。島嶼地域に居住する全羅南道地域の学生174人は15日に陸に出てきて予備招集に参加した後、学校ごとに設けた宿泊施設に滞在していた。全羅南道教育庁は教育部の入試延期の指示が下されると、彼らを引率する教師たちに電話をかけて翌日学校に復帰するように通知した。

試験の前日に試験延期が決定されて笑えない状況も起きた。ソウルトソン高校に在学中のチェ・ウジンさん(19)は「すでに修学能力試験の教材と問題集などの本やインターネット講座をすべて整理した状態」とし「何もせずに一週間を待たなければならないと思うと情けない」という反応を見せた。

実際に受験生向けのオンラインコミュニティには捨ててしまった問題集を再び探す学生の写真が投稿されて「悲しくもおかしい」光景を演出した。オンラインでは「受験の日まで利用できるインターネット講義のフリーパス利用権も一週間延長されるのか?」 「出題委員は一週間の監禁延長」「暗記科目の多い社会探求領域は評価のカットライン上がるだろう」などの反応が目を引いた。

一方、試験延期が急に決定されたことに応じて当初16日に休業する予定だった学校はそのまま休業することにした。午前10時、登校予定だった学校も既存の方針を維持する。
  • 毎日経済 キム・ヒレ記者 / オム・ヒョンジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-15 22:47:30




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