トップ > コリアナウ > 社会 > 来年から郵便局が加勢…広がる中金利融資市場

来年から郵便局が加勢…広がる中金利融資市場


中・低信用者も利用できる中金利融資市場の選択肢が急激に拡大した。年初には個人間(P2P)の融資スタートアップ企業らが本格的に営業を開始した。下半期にはインターネット専門銀行(ネットバンク)が加勢し、(強い競争相手の存在が他の競争者の力量を引き上げる)「ナマズ効果」を呼び起こした。去る18日、公共機関である郵便局までが中金利融資市場への進出を宣言した。

中金利融資とは、顧客の信用格付けを1~10等級に分けたとき、4~7等級の中信用顧客を対象とした商品だ。

中金利融資業を最も活発に展開するのはP2P業界だ。 P2Pは多数の投資家から資金を集めて貸す方法で、平均金利が低いという点が魅力だ。代表的なP2P企業のレンディット(LENDIT)は、昨年の融資平均金利は9.5%だった。

インターネット専門銀行(ネットバンク)も中金利融資を標榜している。しかしこれらネットバンクの主な顧客は信用格付け1~4等級で、5等級以下の中・低信用者が実際に融資を受けるのは容易ではない。ネットバンクの関係者は、「営業の初期であり、中信用度者に対する信用情報が充分に蓄積されていなかったからだ」と語った。

郵便局も近いうちに中金利融資商品を出すとみられる。郵政事業本部が中金利融資事業を行えるようにする内容を盛り込んだ、「郵便局預金・保険に関する法律」の改正案が来年に制定される。郵政事業本部はこれに合わせて、4~7等級の中信用者が6~12%の金利で利用できる融資商品を発売する計画だ。

貯蓄銀行も最近、金利を下げた。制度内の金融機関であることから、消費者になじんでいるという長所を活用している。例えばSBI貯蓄銀行は、業界最低金利の商品である「サイダ」(年6.9~13.5%)よりも金利がさらに1%低い「中金利バビロン」を発売した。金融業界の関係者は、「基準金利の引き上げで調達コストがかさみ、逆に最高金利は引き下げされる傾向にあり、貯蓄銀行が融資残高を増やすには大変な状況だ」と語った。
  • 毎日経済_オ・チャンジョン記者/チョン・ジュウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-22 10:32:25




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア