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平昌冬季オリンピック…人気種目・韓国競技、チケット底をつく


  • 平昌冬季オリンピック…人気種目・韓国競技、チケット底をつく
赤い太陽がまるで飛翔するスキージャンプ選手のように流麗な曲線を描いている。平昌の名物となったアルペンスキージャンプ台で、午前7時50分から午後1時20分まで、20分間隔で多重撮影した後にレイアー操作を行って太陽の軌跡を表現した。 キム・ホヨン記者[/img1]

# 小学校4年生と2年生の二人の子供を持つイ・ソクフン(仮名)さん。これまで仕事に追われて平昌冬季オリンピックは見物に行くつもりさえなかった。しかし初日が徐々に近づいてきて 「子どもたちにもオリンピックの思い出を与えると良いのでは」という考えで、家族全員が1泊2日で「オリンピックの旅」に行くことに決めた。その過程は簡単ではなかった。

幼い子供なので室内競技を見なければならかった。とは言え、ショートトラックやスピードスケート種目の格安のB席やC席はすでに完売だった。それでも韓国選手たちがベストを尽くす姿を見せてやりたい気持ちで、両親に了解を求めて正月連休の17日に開催されるショートトラックのB席を購入した。イさんは「1988年のソウル五輪の時、両親の手を握って蚕室競技場に行った記憶がまだ生々しい。心地よい思い出であり、私の子供たちに生涯一度だけのオリンピックの記憶を刻んでやりたい」と語る。

# 「このころ急に電話がいっぱいかかってくる。チケットが売れないのでなんとか買ってほしいとお願いしたのが、まさにほんのすこし前なのに…」。平昌冬季オリンピック組織委員会に勤務するAさんは最近、知人からの電話が大幅に増えたという。理由は「チケットを欲しい」というものだ。 Aさんはストレスを受けているが気分は悪くない。「組織委でチケットをためたり横取りするわけでもないのに、なぜこのように申しわけない気分なのかわからない。それでもチケットが余っているよりも気持ちはいい。試合当日、早く来ればチケットを入手できると説明しています」。

30年ぶりに韓国で開催されるオリンピックであり、初めて開催する2018平昌冬季オリンピック開幕が23日に迫ってきて、最も心配の種だった「入場券販売」が弾みを受けている。平昌冬季オリンピック組織委員会は当初、チケット(118万枚)全体の90%である107万枚の販売を目標に立てた。国内70%と海外販売分が30%だ。

わずか1~2ヶ月前は、チケットの販売はさまざまなイベントにもかかわらず弾みを受けなかった。オリンピックの開幕まで100日を残した昨年11月1日、販売率は31.7%の33万9000枚に過ぎなかった。海外販売分は半分ほど売れたが、国内ではチケットを買う人がほとんどなかった。

しかし聖火リレーを開始し、地方自治団体と企業・団体などが購入を行いつつ、販売率は急激に上昇した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が直接乗り出してイベントに参加するなど、積極的な活動にも力になった。

昨年の11月20日に40%を突破し、わずか4日後の11月24日には51.9%を突破する恐ろしい販売率を見せた。その後も着実にチケットは売れた。昨年の12月21日に61%の売り上げを記録した後、今年の1月10日には66.4%まで販売率が上がった。

ここでひとつ注意する必要がある。開幕前に販売されるチケットは、全体の80%に限定される。国際オリンピック委員会(IOC)との協議で、残り20%のチケットは現場で販売することになる。開幕までに80%を超えることはできないということだ。

組織委員会は「今の上昇傾向を見ると、この週末には70%を突破する」とし、「雰囲気を維持していけたら、現場販売分までの目標とした90%の販売を達成することができるようだ」と予想した。

ここ数ヶ月間のチケットの販売は、個人よりも企業や自治体などの団体購入が主導した。しかし、最近になってその流れは子供連れの家族単位の購入に変化する雰囲気だ。子供たちに生涯一度だけでありうる「オリンピックの思い出」を抱かせたいためだ。

家族単位の購入の流れは、インターネットの直接取引サイトにもよく現れている。チケットの価格が高くてプレミアムがさほど多くないままに取引され、主に2~4枚単位での販売・購入メッセージが上がってきて取引が成立する様子を見ることができる。

チケットがあまり売れなくてたくさん残ると考えた人々は当惑したかもしれない。韓国選手たちの競技やショートトラック、フィギュア男女シングル、スピードスケート、アイスホッケーなど、既に完売した種目が多かったり残り少ない種目もかなりの数になるからだ。特に室内競技または安価な座席は、すでに販売が終了した種目がほとんどだ。

韓国の金メダル有望種目は完売行進を繰り広げている。ショートトラックの場合は2月17日に開かれる女子1500メートル決勝、男子1000メートル決勝戦は15万ウォンのC席が売り切れた。また、旧正月の連休後の2月20日に開かれる女子3000メートルリレー決勝のチケットは、55万ウォンのA席から15万ウォンのC席までそうそうに底をついた。ショートトラック最終日の2月22日、男子500メートル決勝、女子1000メートル決勝、男子5000メートルリレー決勝チケットも今はもう購入できない。スケルトン世界ランキング1位ユン・ソンビンの人気が実感できる。最も高価な10万ウォンのA席がまず底をついた。現在は4万ウォンのB席のみ、少量が残っている。また、スピードスケート女子500メートルオリンピック3連覇に挑戦するイ・サンファの競技も一般席はすべて売り切れた。

人気の協議も売り切れ行列に加わった。フィギュアスケートの最高人気種目は男子シングルだった。ショートプログラムとフリースケーティングは、チケット価格は最高で60万ウォンしたがとっくに完売した。女子シングルフリースケーティングも売り切れた。

旧正月の連休期間である2月16日に開かれる男子アイスホッケー米国対スロバキアの競技はB席とC席はすべて売れた。世界最高の選手たちが繰り広げるアイスホッケーは、韓国戦を除いてもチケットを手に入れることが難しく、他の国の協議もC席から売り切れるなど人気を集めている。

屋外競技も中でホットな妙技を見ることができる種目も売り切れ行列に加わった。韓国系のクロエ・キムと世界最強のショーン・ホワイトを同時に見ることができる2月13日のスノーボード「女子ハーフパイプ決勝、男子ハーフパイプ予選」のチケットもB席はもうこれ以上購入できない。

チケットを変えなかったからと、競技を見ることができないわけではない。組織委の関係者は「20%のチケットは現場で販売する。少しこまめに動くなら、競技当日のチケットを購入して観覧することができる」と助言した。
  • 毎日経済_チョ・ヒョソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-01-16 18:11:53




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