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ネットフリックス、韓国コンテンツの制作を本格始動


世界で1億人を超える加入者を保有している世界的なオンラインビデオ(OTT)企業ネットフリックス(Netflix)は、韓国常駐チームを設けて5月から稼働する。映画・ドラマ・芸能を網羅する国内コンテンツの生産と流通活動を本格化することにより、国内外の市場攻略に拍車をかける計画だ。

5日未明、ネットフリックスのホームページに韓国担当人材を採用するという発表が上がった。ソウル常駐アシスタント級の職員1名、コーディネーター級職員2人、マネージャー級社員3人を優先募集するという内容だ。これまでのコンテンツ広報人材ではなく、制作全般に関する人材を初めて採用し、常駐人員を組むというものだ。ネットフリックスの関係者は、「韓国コンテンツが韓国以外の国で人気が高まっていることに対する確信が常駐チーム採用の背景」だとし、「国内コンテンツ制作会社と協業して、オリジナルコンテンツの制作、ライセンスコンテンツの供給などに集中する計画だ」と語った。

実際に、今年は全世界的で80億ドル(約8兆4960億ウォン)をコンテンツに投資する計画であるネットフリックスは、韓国をコンテンツ制作・流通の主要拠点と考えていると言及したことがある。去る1月に韓国を訪れたロバート・ロイ コンテンツ需給担当副社長は、「私たちの役割りは韓国コンテンツのファン層を全世界に広げることだ。ネットフリックスは韓国ドラマを視聴していない全世界の人々にこれを通知する良いプラットフォーム」だと述べたことも、これと関係する。

業界によると、ネットフリックスは今年中に少なくとも10人を新規採用し、ソウル常駐チームを組む計画だ。まずマネージャー級人材から選び、5月初めに作業に入る。増え続ける韓国コンテンツに対する世界市場の需要に合わせることにしたわけだ。今までネットフリックスの韓国担当業務は、シンガポールにあるアジア太平洋(AP)が務めた。所属をシンガポールに置いたまま派遣される形式だったが、今後は日本と台湾のように支社に昇格される可能性も小さくない。

ネットフリックスが韓国に初めて進出したのは2016年1月だった。当時、新規サービスを開始した130カ国に韓国が含まれ、市場はグローバルコンテンツの恐竜ネットフリックスの国内市場拡大の可能性に注目し立てた。しかしメンバーシップの加入者数が無料サービス期間である加入1ヶ月後に解約する事例が続出し、利用者は10万人台を行きつ戻りつした。

このことから、昨年6月にリード・ヘイスティングス最高経営責任者(CEO)とテッド・ソレンドス最高コンテンツ責任者が電撃訪韓した。ネットフリックスが全額投資したポン・ジュノ監督の『オクジャ』を起点に、韓国固有のコンテンツ制作にも集中するという一種の宣言だった。

この時からネットフリックスは、韓国を単純なストリーミングサービスの販売店ではなく、コンテンツ制作のハブにするという意志をずっと表明してきた。日本・台湾・独・仏・伊などのように、独自のオリジナルコンテンツを製作して流通するということだった。業界では『オクジャ』の上映後、国内のネットフリックス加入者は30万人まで増えたと推定する。

ネットフリックスは昨年の『オクジャ』以降、オリジナルコンテンツ制作に拍車をかけている。今年はチョン・ゲヨン作家のウェブトゥーンに基盤するドラマ『チョウアハミョン ウルリヌン(恋するアプリ)』、キム・ウニ作家の新作ドラマ『キングダム』などを自主製作して全世界に公開する。ユ・ジェソクが出演する芸能番組『犯人はまさにおまえ!』もまたネットフリックスが韓国で製作する初の芸能番組で、来月に世界市場にリリースする。スタンドアップコメディー番組『ユビョンジェ:ブラックコメディ』はすでに先月からサービスしている。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-05 17:07:30




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