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トランプ大統領、金正恩委員長からの親書公開


  • トランプ大統領、金正恩委員長からの親書公開

  • ドナルド・トランプ米国大統領は12日(現地時間)、金正恩(キム・ジョンウン)北韓国務委員長から受けた親書を公開した。キム委員長は親書で「(トランプ)大統領閣下の情熱的で特別な努力に謝意を表する」とした。 ドナルド・トランプ大統領のツイッターからキャプチャ



ドナルド・トランプ米国大統領は金正恩(キム・ヂョンウン)北韓国務委員長が送った親書を電撃公開し、米・北非核化交渉の「火種」を維持した。公開された親書には第2次米・北首脳会談に対するキム委員長の希望と意志が丁寧な口調で盛り込まれており、トランプ大統領は北韓を賞賛した。

トランプ大統領は12日(現地時間)の英国到着の直後に自身のTwitterで、キム委員長がマイク・ポンペオ米国国務長官側に伝達した親書のコピー(国・英語版)を公開した。トランプ大統領は「キム委員長が送った非常にクールなメッセージ」だとし、「偉大な進展(Great progress)が見られる」と書いた。

トランプ大統領はベルギーのブリュッセルでの記者会見でも、「北韓は(核)実験場1ヶ所を爆破し、別のミサイル実験場1ヶ所を爆破すると聞いた」とし、「北韓は宣伝活動を中止しており、国境地域での音楽(宣伝放送)を流していない」と述べた。トランプ大統領が破格的にキム委員長の親書を公開したことは、北韓に対する融和的なジェスチャーとして解釈される。米国内で広まっている北韓の非核化意志に対する懐疑的視点や、対北交渉「無用論」を収拾するための意図としても読まれる。

キム委員長も親書に明らかな対話の意志を盛り込んだ。よしんば親書で「非核化」や「終戦宣言」のような具体的な内容は言及されなかったが、キム委員長は「両国の関係改善と共同声明の忠実な履行のために傾けている大統領閣下の情熱的で特別な努力に深い謝意を表する」と強調した。最近、米・北の高位級者の後続した協議の後で、米国側の要求を「強盗的要求」だと批判していた外務省の談話とはまったく正反対の手厚い表現を使ったわけだ。

キム委員長はまた、「朝・米(北・米)のあいだの新たな未来を切り開こうとする私と大統領閣下の確固たる意志と真剣な努力、独特の方式は必ず素晴らしい実を結ぶことになると確信している」とした。「大統領閣下の変わらない信仰と信頼が、今後の実践の過程でさらに強固になることを願い、朝・米関係改善の画期的な進展がわれわれの次の回の再会を前倒しにすると確信している」とした。

注目される部分は「次回の再会」という表現で、事実上は第2次米・北首脳会談を希望した部分だ。また両国間の交渉過程を「独特の方式(unique approach)」と表現した。これは6カ国協議のような多国間の実務交渉ではなく、両国首脳間の「トップダウン」方式で始まった今回の対話に、キム委員長がかなり意味を付与しているものと解釈される。

しかし米国の現地メディアはまだ懐疑的な反応だ。 USAトゥデイは「非核化の交渉難航にも拘わらず、トランプ大統領が独裁者から受け取ったバラ色の手紙を共有した」と報道した。ワシントンポストは、国際戦略問題研究所(CSIS)のビクター・チャ韓国首席は、「実体がないという問題点は依然として残るし、手紙の公開はどんな専門家にも、ポンペオ長官の北韓訪問に何かもっとあるという確信を与えない」と評価したと伝えた。

このような中で、米・北は15日に板門店で米軍の遺骨送還のための会談を開くことで合意した。会談の結果、遺骨送還が行われれば足踏み状態に置かれた非核化議論にも新しい動力を提供する見通しだ。当初、今回の会談は12日に開かれるものと予想されたが、北韓軍側の人士が会談場所だった板門店に現れず不発になった。
  • 毎日経済_ワシントン=シン・ホンチョル特派員/ソウル=キム・ソンフン記者/カン・ボンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-07-13 17:52:23




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