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防弾はNO、フンミンはOK...「兵役特例」全面検討か


  • 防弾はNO、フンミンはOK...「兵役特例」全面検討か
  • 年度別の体育・芸術要員編入(兵役特例)人員


アジア大会で金メダルを取った韓国サッカーと野球国家代表は兵役特例を受けることになったことをきっかけに、この制度の公平性に問題があるという指摘が高まっている。特に野球代表チームは選手構成の時から「兵役免除カスタム」という批判が一部で提起された状況であることから議論の中心に立っている。生まれてから45年も経つ兵役特例制度に手を加える時になったという主張はずっと行われてきた。

忘れられそうになると再び提起される議論が今回のアジア大会を契機に浮上した背景には、「兵役未畢」(兵役を終えていない)のサッカー選手ソン・フンミン(26・トッテナム)と野球選手のオ・チファン(28・LGツインズ)、パク・ヘミン(サムスンライオンズ)の、比較されるべき事例があるからだ。

「人脈エントリー」批判を受けていたサッカー代表チームは実力で疑いを収めた一方で、オ・チファンなどはついに素晴らしい存在感を示すことがなく、「無賃乗車論」をひっくり返せなかったからだ。サッカー代表チームの兵役特例については寛大だが、野球代表チームに対してはそうではない理由だ。アジア大会を終えて帰国する3日、これら二つの雰囲気もまったく違った。

キム・ハクポム監督がひきいる23歳以下(U-23)サッカー代表チームはこの日、仁川国際空港から帰国した。午前7時15分頃に着陸する予定だった飛行機が30分遅れたが、空港に集まったサッカーファンは減らなかった。選手たちが姿を現した9時頃には、1000人あまりの人波が殺到したほどだ。主将としてチームを導いたソン・フンミン選手は「大韓民国のユニフォームを着て優勝することができて嬉しいし感謝する。これからももっと笑うことができる日々が多かったらと思う」とし、「これに満足せず、これから韓国サッカーのために頑張る」という誓いを明らかにした。

一方、サッカー代表チームよりも1時間ほど遅れて到着した野球代表チームの雰囲気は沈んていた。韓国野球委員会(KBO)はこれを意識したように、プラカードと歓迎イベントを準備する代わりに、単純な集合写真や花束の贈呈を最後にスケジュールを終えた。選手たちも金メダルを首にかけて入ってくる代わりに沈黙を守り、到着ロビーに集まったファンもサッカーファンと比較して大幅に少なかった。日本との決勝戦で優勝を導いたエースのヤン・ヒョンジョン(KIAタイガース)は「金メダルを取ったのに良くない話が出てくるかと心配した。一方では優勝できなかったらどうなっただろうかという恐ろしい想像もした」と重い雰囲気を隠さなかったし、論議の中心に立っていたオ・チファンは取材陣の質問に「後で言います」と繰り返して席を離れた。

アジア大会に参加して兵役特例(体育・芸術要員編入)を受けた者は42人だ。このうちサッカー選手は20人で野球選手は9人だ。彼らは4週間の基礎軍事訓練を履修し、自分の得意分野で34ヶ月間を従事すればよい。この期間に544時間の特技奉仕活動も終えなければならない。ただし国外の活動選手はその半分の奉仕時間を満たせば良い。

兵役特例の対象に大衆芸術家と機能オリンピック入賞者も含まれるべきだという主張もある。特に去る5月に続いて3ヶ月ぶりに「ビルボード200」の頂上をきわめ、Kポップの歴史を新たに書いたグループ防弾少年団も国威という側面から見れば十分に兵役特例の対象だという指摘も強く提起されている。防弾少年団のメンバーの中で一番年上のジン(キム・ソクチン)はソン・フンミンと同い年の1992年生まれだ。

国会国防委員のハ・テギョン正しい未来党議員は先月、国防委員会全体会議でこれを指摘した。ハ議員は「防弾少年団の軍免除をしてほしいという話があり、兵役特例を与える国際大会リストを見てみると公平性に問題がある」とし、「バイオリンやピアノのようなクラシック音楽コンクールで1等になると兵役特例を与えるのに、大衆音楽でビルボード1位になっても兵役特例を与えない」と問題を提起した。

この日キ・チャンス兵務庁長はメディアインタビューで、「体育・芸術の兵役特例を全体的に見直す計画だ」と明らかにしたが、国防部が数時間後に記者らに送ってきたテキストメッセージでは、「兵務庁の原論的な立場であり、現在は体育・芸術要員制度と関連しては検討していない」と否定した。

先だってイ・ギフン大韓体育会長は去る2日、大韓民国選手団の解団式と記者会見で「オリンピックやアジア大会はもちろん世界選手権まで含めて、成績に応じてマイレージをたくさん積んだ選手に兵役の恩恵を与える案はどうだろうかと個人的に思っている。今後は公論化して議論する」と述べた。オリンピックやアジア大会のように単一の試合の成績だけではなく、他の国際大会の成績までをマイレージと同じように積み立てて、一定の基準になった選手に恩恵を与える案を検討するという意味でだろう。
  • 毎日経済_アン・ドウォン記者/イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-09-03 18:28:38




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