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コリアナウ > 政治 > 米「対イラン制裁」…原油価格の急騰、韓産業界「緊急」
米国は11月4日に予定された対イラン原油制裁を控え、イランの原油輸出を「ゼロ」にするという方針を重ねて明らかにした。これに加えて、サウジアラビアのジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害疑惑と関連して、米国とサウジアラビア間の政治的葛藤が高まり、国際原油価格がさらに上がるだろうという見通しが広がっている。原油価格の急騰にともなう爆風は、国内の産業界にも激しく吹きつける見通しだ。
ブライアン・フック米国務省政策企画局長(イラン問題特別大使)は15日(現地時間)、欧州訪問後のカンファレンスコールで、「イランは原油販売の収入を中東地域のテロリスト支援に使っている」とし、「米国の目標は可能な限りイランからの原油輸入をゼロにすることだ」と強調した。
わが国は米国のイラン制裁に備え、去る8月にイラン産原油の輸入を普段に比べて5分の1の水準である200万バレルに減らしており、先月は輸入量が6年ぶりにゼロに落ちた。外交筋によると、政府は、6月以降3回にわたる韓・米間の会議で制裁の例外を要請したが、まだ米国から可否の通知を受け取っていないと伝えられた。これにより、イラン制裁が長期化すると継続的に原油輸入先を交換する過程で、業界のコスト負担は加重されるものと予想される。
フック局長は「対イラン制裁が市場に否定的な衝撃を与えるとは予想しない」と主張したが、市場の反応は違った。この日、米ニューヨーク商業取引所(NYMEX)ではウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)はバレル71.78ドルで、前日比で0.61%上昇した。 WTIはここ一ヶ月のあいだ4.04%の上昇率を記録した。
ドナルド・トランプ米政府が来月4日を期して、イランから原油を輸入する国に「セカンダリボイコット」を課す予定だと明らかにしたことに対してイランが強く反発しており、両国間の緊張は高まる見通しだ。