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コリアナウ > 社会 > 中国で冬の暖房始まる...ひどいスモッグ、韓半島おそう
中国の冬の暖房開始と同時に最悪のスモッグが発生している。大学修学能力試験(修能)が行われる15日、首都圏の粉塵濃度は「悪い」レベルと予報された状況で、中国に発するスモッグも韓国に影響を与える可能性があるという分析が提起され、大気の悪化にともなう受験生の体調管理に警告灯が灯った。
中国の生態環境部は14日、中国北東部の「京津冀(北京・天津・河北)」一帯と汾渭(ファンウェイ)平原などで深刻なスモッグが現れていると発表した。この日の午前8時、北京の大気質の指数(AQI)は277を示し、「深刻な汚染(5級)」レベルにまで悪くなった。
中国の環境観測センターは空気質の指数を算出し、6段階に等級を分けているが、北京の一部の地域では空気質指数が300を超えて最も悪い6級レベルにまで上昇した。北京近くの空気の質が急激に悪くなったのは、去る13日からだ。 13日午前、北京市当局はスモッグ黄色警報を発令し、高齢者の外出の自粛と公共交通機関の利用などを要請した。スモッグ警報は4段階(藍色、黄色、オレンジ、赤)に分けられており、黄色警報は3番目に高い評価だ。空気質指数が200を超える日が二日連続で解決しない場合に発令される。天津市と河北省や河南省など、総25都市でも深刻な大気汚染警報が下された。
最近、中国の一部の都市で冬の暖房が開始されて出てくる汚染物質と大気の停滞が今回のスモッグの原因として分析される。 12日からこの地域の気象状態が悪化し、汚染物質が抜け出せずに蓄積された。中国日報によると、中国国立大気汚染原因統制研究所は、「南から吹いてくる弱い風と、この地域の高湿度が正常な大気の循環を妨げたことが原因」だとした。
今回のスモッグは15日まで続くものと観測される。中国環境観測センターは、「14日正午から停滞した大気が動き出し、15日午前には京津冀のほとんどの地域でスモッグがはれるだろう」と予想した。しかし試験稼動中の冬の暖房が15日から正式に稼動し、中国政府の大気質の管理レベルも例年より低くなるにしたがって、本格的な冬の微細粉塵は例年よりも深刻化する見通しだ。中国国家企画局は先月、北東部28都市の今年の超微細粉塵排出削減量の目標値を当初の5%から3%に下方修正した。昨年の目標値であった15%から大幅に低下した。汚染日数削減目標も5%から3%に緩和した
韓国政府は微細粉塵がひどくなる場合、緊急低減措置として、国内の微細粉塵排出量を減らしてはいるが、中国から入ってくる量が多いうえに、冬場の大気は安定している日が多く、根本的な対策としては役不足だという評価だ。
環境部はこの日、首都圏の微細粉塵緊急低減措置として首都圏の平均一日量(147トン)の4.7%にあたる平均6.8トンの粉塵排出が減少したと集計されたと発表した。削減率は参与レベルに応じて3.8~6.2%で現れたし、削減量は5.7~9.2トンだった。
特に今回の新規低減措置として施行された老朽軽油自動車の運行制限による微細粉塵の削減効果は一日に1.5トンで、永興1・2号機など11機の石炭火力発電所の稼働を制限したことの次に強力な効果を収めた。
2019学年度の修能(入試)が行われる15日、韓国の粉塵濃度はソウル・仁川・京畿南部・忠南で「悪」、その他の圏域は「良い」「通常」レベルと予報された。環境部国立環境科学院は「一部の中西部地域は大気の停滞で、国内で生成された微細粉塵が蓄積されて濃度が高いだろうとみられる」と説明した。
中国からスモッグが流入する可能性も排除できないことから、受験生は体調管理に留意しなければならない。毎年、入試の日に訪れた寒波は、今年はないと予想される。