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「ブルーボトル」進出…韓国コーヒー文化を変える?


  • 「ブルーボトル」進出…韓国コーヒー文化を変える?
  • 写真提供:ブルーボトル


米国のコーヒーブランド「ブルーボトル」は、今の年第2四半期の聖水洞1号店を皮切りに国内進出を宣言したことから、ハンドドリップコーヒー文化が流行するかに関心が集まっている。これまで国内コーヒー専門店市場は20年間エスプレッソ中心に成長してきたからだ。

2002年に米国カリフォルニア州で始まったブルーボトルコーヒーは、焙煎後48時間以内の高級スペシャリティコーヒー豆を使用し、ハンドドリップでコーヒーをいれることがこれまでのコーヒーショップとの最大の差別点だ。エスプレッソコーヒーも一部の店舗で販売しているが、ブルーボトルを代表するメニューはハンドドリップコーヒーだ。

一方、国内のコーヒー市場は1999年に韓国に進出したスターバックスを筆頭に、20年のあいだエスプレッソマシンでいれたコーヒーを意味するエスプレッソが掌握している。エスプレッソをもとにアメリカーノやカフェラテなど、さまざまコーヒーを作って販売する方式だ。これまでもテラ・ローザ、チョングァンスコーヒーなどのハンドドリップを打ち出すコーヒー専門店が存在したが、商業性が劣って大きく拡散しなかった。ハンドドリップはエスプレッソのようにすばやくコーヒーをいれることができないため、主にゆったりとコーヒーを楽しむマニアのためのニッチ市場だった。

しかしブルーボトルが進出して人気をひきあげたならば、ハンドドリップコーヒー市場が拡大する可能性があるという見込みがコーヒー業界で出ている。エスプレッソが普遍化する前は、コーヒーマシンでいれるドリップコーヒーやインスタントコーヒーが主に消費されたように、ハンドドリップコーヒーも普遍化することがありうるというものだ。最近では5つのハンドドリップコーヒーを同時にいれることのできるコーヒーロボットが登場するなど、技術的な部分で発展が行われている。

既存のコーヒー会社もドリップコーヒーを販売する店を少しずつ増やしている。海外での市場が大きくなった事例があるだけに、国内でも試験的にこれを拡大しているわけだ。スターバックスは全1250店舗のうち6.7%にあたる84店舗をリザーブ店として運営しながら、ハンドドリップなどのエスプレッソ以外の方法でいれるコーヒーを販売している。ハリスコーヒーは542店舗のうち66店舗でハンドドリップコーヒーを販売する。エンジェリナスは720店舗のうち10店舗でハンドドリップを飲むことができる。 SPCグループのスペシャルティコーヒーブレンドのコーヒーアットワークスは、12の全店舗で飲むことができる。ツーサムプレイス、イディヤコーヒーなども一部の店舗でハンドドリップコーヒーを販売している。ブルーボトルが進出するとこれらの店の数がさらに増える可能性が高い。

キム・ミヨンArtesanos LAB(アーチサンスラボ)代表は「ブルーボトルの進出でハンドドリップコーヒー市場が大きくなる可能性は高いが、エスプレッソのように完全に市場を掌握するkとはないだろう」とし、「コーヒー市場全体の多様性が拡大すると見ることができる」と説明した。

しかしブルーボトルがハンドドリップコーヒーの流行をもたらすことはできても、これは「コーヒーの中の台風」で終わる可能性が高いという説明もある。

コーヒー業界のある関係者は、「韓国の消費者がコーヒーショップで飲むメニューの50%以上は、もっとも基本であるアメリカーノ」だとし、「ハンドドリップコーヒーはエスプレッソマシンほどには早くできない」と言う。ブルーボトルもけっきょくエスプレッソコーヒーを売るしかないだろうということだ。一方、ブルーボトル1号店はトゥクソム駅1番出口近くにオープンする。他にも江南などの主要商圏に店舗をオープンする計画だ。
  • 毎日経済_イ・ドクチュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-07 17:26:40




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