トップ > コリアナウ > 社会 > ソウル市「光化門広場」の大改造推進
ソウル市は車道を減らし広場を大きくする方向で光化門広場の設計案を公開し、交通渋滞を懸念する声が高まっている。一部では今回の案はソウル市内の交通渋滞を深刻にした代表的な失敗事例の「ソウル路7017」と同じことになりうると指摘する。ソウル市は交通渋滞に対する対策として、とつぜん首都圏に広域急行鉄道（GTX）-A路線を引き込んで、「光化門複合乗換駅舎」を推進すると電撃発表したが、主務部処である国土交通部の態度は否定的で、ソウル市の予算が大規模に投入される事業であることから、成否が不確実な状況だ。
ソウル市は世宗文化会館前の車を減らして広場の規模を3.7倍に拡大することを骨子とする、光化門広場再構造化国際設計公募当選作「Deep Surface」（ディープサーフェス）を21日に公開した。
設計案どおりに2021年までに光化門広場が再構成されると、既存の世宗路は10車から6車線に減り、一直線につながっ社稷路と栗谷路は既存の新聞安路5キルに沿って歴史広場の南側に迂回することになる。これにより、光化門を車で通過して通勤する市民の不便がひどくなる見通しだ。平日を基準にして社稷路・栗谷路は時間あたり車両5100台が通過するし、世宗路は時間あたり5300台の車両が通過するソウル市江北の主要幹線道路だ。ソウル市は光化門広場の拡張にしたがって、近隣の遅滞時間（交差点通過時間）が11.3％ほど増えると試算している。
ソウル市は交通渋滞の問題に、乗用車の通行を減らして公共交通機関のインフラを拡充することで対応する計画だ。核心は首都圏西北部と東南部を高速で接続する「GTX-A」路線が通過する「光化門複合駅舎」の新設だ。
光化門複合駅舎は、市庁駅と光化門駅の中間に位置するソウルファイナンスセンター近くの地下に構築されることが有力だ。ソウル市は実現可能性調査と基本計画策定に必要な予算10億ウォンを確保しておいた状態だ。
複合駅舎の新設が決定すると新盆唐線の北西部延長線（龍山～高揚三松）など、広域鉄道路線も追加で停車するように推進する予定だ。このようにすると地下歩道でつながっている光化門駅～市庁駅に5路線（GTX-A、新盆唐線北西部延長線、地下鉄1・2・5号線）を乗り換えることができる大規模な複合駅舎が完成する。
しかしこのような計画は主務部処である国土部と協議した事案ではなく、いまのところは文字通りソウル市の「希望事項」に過ぎない。市庁のGTX-A追加駅建設の立場について、国土部はまだ具体的な協議はないと述べた。
国土部の関係者は、「駅の追加新設で営業損失が発生したり収益構造が変動するならば、民間資本事業者の損失発生要因を提供したソウル市側が負担するのがとうぜんだ」とし、「このような条件を満たしている場合にのみ、ソウル市の提案を検討することができるだろう」と述べた。
ソウル市は国土部との協議が失敗に終わる場合は、独自の予算を投入してでも光化門複合駅舎の推進を後押しする計画だ。駅舎の追加にともなう工事費だけでも1000億ウォン、当該の駅に商店街や文化施設・歩道などを完備するには、別途に総2500億ウォンがかかり、関連予算の総額は3500億ウォンに達すると推定される。ソウル市のイ・ウォンモク交通企画官は、「妥当性調査の結果が出れば、具体的な設立根拠を設けて国土部と再び議論する計画」だとし、「政府が難しいと言うならば、別途の財政代案など特段の対策を講ずるつもり」だと述べた。
ソウル市が交通渋滞への対策なしにランドマークの開発を推し進めたのは今回が初めてではない。ソウル市がソウル駅の高架道路を廃して5月に開通した「ソウル路7017」も、ソウル市内のあちこちで交通渋滞を深刻にさせたという批判が出ている。警察庁によると、ソウル駅の高架道路の代替路であるソウル駅で退渓路2街に向かう退渓路の平均速度は、高架道路閉鎖直後の2015年末は時速32.6㎞で、2年ほど前の2017年末の時点では時速19㎞と32％ほど低くなった。建国大学のアン・ヒョンジュン建築工学科教授は、「世宗路は江北の交通の要地だが、車線を減らすと交通地獄になるのは明らかだ」とし、「現在の車を増やして車の疎通を円滑にする方案を議論しなければならない時点なのに、車を減らすというのは理解できない発想だ」と語った。
ソウル市「光化門広場」の大改造推進
光化門広場の鳥瞰図
ソウル市は車道を減らし広場を大きくする方向で光化門広場の設計案を公開し、交通渋滞を懸念する声が高まっている。一部では今回の案はソウル市内の交通渋滞を深刻にした代表的な失敗事例の「ソウル路7017」と同じことになりうると指摘する。ソウル市は交通渋滞に対する対策として、とつぜん首都圏に広域急行鉄道（GTX）-A路線を引き込んで、「光化門複合乗換駅舎」を推進すると電撃発表したが、主務部処である国土交通部の態度は否定的で、ソウル市の予算が大規模に投入される事業であることから、成否が不確実な状況だ。
ソウル市は世宗文化会館前の車を減らして広場の規模を3.7倍に拡大することを骨子とする、光化門広場再構造化国際設計公募当選作「Deep Surface」（ディープサーフェス）を21日に公開した。
設計案どおりに2021年までに光化門広場が再構成されると、既存の世宗路は10車から6車線に減り、一直線につながっ社稷路と栗谷路は既存の新聞安路5キルに沿って歴史広場の南側に迂回することになる。これにより、光化門を車で通過して通勤する市民の不便がひどくなる見通しだ。平日を基準にして社稷路・栗谷路は時間あたり車両5100台が通過するし、世宗路は時間あたり5300台の車両が通過するソウル市江北の主要幹線道路だ。ソウル市は光化門広場の拡張にしたがって、近隣の遅滞時間（交差点通過時間）が11.3％ほど増えると試算している。
ソウル市は交通渋滞の問題に、乗用車の通行を減らして公共交通機関のインフラを拡充することで対応する計画だ。核心は首都圏西北部と東南部を高速で接続する「GTX-A」路線が通過する「光化門複合駅舎」の新設だ。
光化門複合駅舎は、市庁駅と光化門駅の中間に位置するソウルファイナンスセンター近くの地下に構築されることが有力だ。ソウル市は実現可能性調査と基本計画策定に必要な予算10億ウォンを確保しておいた状態だ。
複合駅舎の新設が決定すると新盆唐線の北西部延長線（龍山～高揚三松）など、広域鉄道路線も追加で停車するように推進する予定だ。このようにすると地下歩道でつながっている光化門駅～市庁駅に5路線（GTX-A、新盆唐線北西部延長線、地下鉄1・2・5号線）を乗り換えることができる大規模な複合駅舎が完成する。
しかしこのような計画は主務部処である国土部と協議した事案ではなく、いまのところは文字通りソウル市の「希望事項」に過ぎない。市庁のGTX-A追加駅建設の立場について、国土部はまだ具体的な協議はないと述べた。
国土部の関係者は、「駅の追加新設で営業損失が発生したり収益構造が変動するならば、民間資本事業者の損失発生要因を提供したソウル市側が負担するのがとうぜんだ」とし、「このような条件を満たしている場合にのみ、ソウル市の提案を検討することができるだろう」と述べた。
ソウル市は国土部との協議が失敗に終わる場合は、独自の予算を投入してでも光化門複合駅舎の推進を後押しする計画だ。駅舎の追加にともなう工事費だけでも1000億ウォン、当該の駅に商店街や文化施設・歩道などを完備するには、別途に総2500億ウォンがかかり、関連予算の総額は3500億ウォンに達すると推定される。ソウル市のイ・ウォンモク交通企画官は、「妥当性調査の結果が出れば、具体的な設立根拠を設けて国土部と再び議論する計画」だとし、「政府が難しいと言うならば、別途の財政代案など特段の対策を講ずるつもり」だと述べた。
ソウル市が交通渋滞への対策なしにランドマークの開発を推し進めたのは今回が初めてではない。ソウル市がソウル駅の高架道路を廃して5月に開通した「ソウル路7017」も、ソウル市内のあちこちで交通渋滞を深刻にさせたという批判が出ている。警察庁によると、ソウル駅の高架道路の代替路であるソウル駅で退渓路2街に向かう退渓路の平均速度は、高架道路閉鎖直後の2015年末は時速32.6㎞で、2年ほど前の2017年末の時点では時速19㎞と32％ほど低くなった。建国大学のアン・ヒョンジュン建築工学科教授は、「世宗路は江北の交通の要地だが、車線を減らすと交通地獄になるのは明らかだ」とし、「現在の車を増やして車の疎通を円滑にする方案を議論しなければならない時点なのに、車を減らすというのは理解できない発想だ」と語った。
- 毎日経済＿チョン・ヂソン記者／ナ・ヒョンヂュン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2019-01-21 17:51:55
