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ビーガン特別代表…「戦争を終わらせる準備ができている」

「トランプ、終戰準備...北の政権転覆しない」 

ドナルド・トランプ米大統領は先月31日(現地時間)、第2次米・北首脳会談の日程と場所を来週初めに直接発表すると明らかにした。サミットの開催地はベトナムのリゾート地であるダナンで、日付けは今月26~27日頃が有力とされる。これとあわせてスティーブン・ビーガン国務省対北韓政策特別代表は、北韓の実質的な非核化措置を前提に米国が終戦宣言を受け入れることができるという意思を明らかにして注目される。

ビーガン代表はこの日、米国スタンフォード大学の演説で「韓半島は70年以上も戦争状態にある」とし、「トランプ大統領はこの戦争を終わらせる準備ができている」と述べた。

ビーガン代表はまた、「私たちは北韓を侵攻したり、政権転覆を追求しない」と付け加えた。ビーガン代表は引き続き「シンガポールの合意事項は、同時的・並行的に進展させるべき」だとし、「私たちは両側の信頼構築に役立つ、多くの行動を議論する準備ができている」と強調した。 第1次米・北首脳会談の時に作成した「セントーサ合意」のうちの非核化問題だけでなく、新たな米・北関係の確立、韓半島の恒久的な平和定着などを同時に進捗させるという意味だ。また第2次首脳会談を契機に、金正恩(キム・ヂョンウン)北韓国務委員長が寧辺の核施設の完全な廃棄などの実質的な非核化措置を決断すれば、米国も終戦宣言を受け入れるという意思を表明したものと解釈される。ビーガン代表はしかし、直接的な経済制裁の緩和については今後の非核化の完成段階に入ってこそ可能だと線を引いた。

ビーガン代表はまた、米国の対北韓交渉の目標は「最終的完全検証された非核化(FFVD)」と釘をさして、ワシントンの朝野が懸念する、いわゆる「スモールディール」の可能性を払拭しようとする発言も出した。彼はこの日、「非核化のプロセスが最終的になる前に包括的申告を通じて、米国が北韓の大量破壊兵器(WMD)やミサイルプログラムの全体的な範囲について十分に把握しなければならない」とし、「WMDだけでなく、輸送手段と生産設備も全て廃棄することが目標」だと強調した。

ビーガン代表は板門店で北韓と実務交渉を行うために、3日に来韓する予定だ。トランプ大統領とビーガン代表の発言は、最近の米情報当局をはじめとする、ワシントンの朝野で北韓との非核化交渉懐疑論が提起されている中で出てきたものであることから注目された。

このような発言で、第2次米・北首脳会談の開催は既定事実化された。また、米国が第2次首脳会談で実質的成果を導出するために、終戦宣言を含む前向きで相応の措置も出すことが予想される。

  • 毎日経済_ワシントン=シン・ホンチョル特派員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-02-01 19:32:50




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