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韓国家電市場の「ニッチ」を狙う外国ブランド

「韓国で成功したら世界でも通じる」 

  • 韓国家電市場の「ニッチ」を狙う外国ブランド
  • 空気清浄機と無線掃除機の需要推移


これまで冷蔵庫・洗濯機のような必須家電製品とは異なり、補助製品として思われた空気清浄機や無線機などの国内市場が急成長しつつ、外国ブランドの韓国攻略が本格化している。世界家電市場の最強であるサムスン電子とLG電子が市場を握っているので手ごわいが、製品の需要が急増しているために外国家電メーカーが高級デザインと特化技術、環境にやさしいコンセプトなどで武装したプレミアム製品でニッチ市場とチャンスを狙っている。

15日、家電業界によると最近日本のバルミューダ(BALMUDA)、スウェーデンのエレクトロラックス(Electrolux)などが空気清浄機の新製品を国内で公開したし、英ダイソンのスマート照明も韓国に第一歩を踏み入れた。特にバルミューダとエレクトロラックスは新製品を世界で初めて韓国で公開した。

家電業界の関係者は、「ふつう国内家電市場はサムスン電子とLG電子が90%を占め、残りの10%をめぐって競争してきた空気清浄機と無線機などの需要が急速に増えて、市場の変化を利用する外国企業の進出が活発化している」と分析した。業界では冷蔵庫と洗濯機の年間需要が2016年以降、それぞれ150万台と200万台にとどまっていると推定している。今年も昨年レベルから変わらないように見えるなど、これらの製品の需要は停滞しているという評価が多い。これに比べて、空気清浄機の国内需要は2017年140万台、2018年には250万台、今年は300万台など、急速に成長の波に乗っているというのが業界の分析だ。また、無線掃除機の国内需要は前年の100万台から今年は140万台に増え、有線掃除機を初めて超えると予測されている。

日本のバルミューダはトースターで韓国市場に第一歩を踏み出して好評を得ている。昨年、バルミューダ全体の売上げ100億円のうち、30%が韓国で発生したことが分かった。バルミューダは最近、空気清浄機を持って韓国を訪れた。「バルミューダ・ザピュア」という空気清浄機を世界で初めて韓国市場で公開したが、国内消費者の微細粉塵に敏感な点に着目し、0.3マイクロメートルサイズの微粒子を99.97%までとらえ、航空機のジェットエンジンの技術を適用するなど、技術力を高めたというのが会社側の説明だ。バルミューダの寺尾玄創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「微細粉塵が問題になっている韓国で製品を発表すると、私たちの位相をより高めることができると判断した」と進出の背景を説明した。

エレクトロラックスも今月、世界で初めて韓国にペンタデザインを採用した空気清浄機「ピュアA9」を公開した。これまでサムスン電子はキューブ状のモジュール空気清浄機「サムスンキューブ」を発売し、LG電子は清浄化面積をアップグレードしたプリケア空気清浄機を出したが、市場が大きくなりつつ外国産ブランドが参入したわけだ。

国内の無線掃除機市場ではLG電子と二強構造を構築している英ダイソンは今月、「ダイソンライトサイクルタスク照明」を公開したが、人工衛星が送信するデータを活用して地域別に自然光の色温度と明るさを推定して、使用者の年齢・業務・日ごとの光を調節することができることが特徴だ。

独ミレーは1人世帯の増加で「コインランドリー」の需要が高まったことに着目した事例だ。サムスン電子は昨年11月、17キログラム容量の商用洗濯機と11キログラム容量の乾燥機をローンチしたが、ミレーは製品群を拡大して13~32キログラム容量の洗濯機と13~40キログラム容量の乾燥機で国内市場に進出した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・サンドク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-02-15 19:39:00




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