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「5G先取り」韓国企業のブース人気…MWC2019


  • 「5G先取り」韓国企業のブース人気…MWC2019

  • 北米の主要通信事業者であるスプリント社のミシェル・コーム最高経営責任者(CEO)が24日(現地時間)、スペインのバルセロナ国際コンベンションセンターでLG電子の5Gスマートフォン「LG V50 ThinQ」の供給計画を説明している。 [写真提供=LG電子]



スペインのバルセロナで25日(現地時間)に開幕した世界最大の移動通信博覧会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2019」で、グローバルな専門家らが最も多く訪れた展示館は、3月に世界初で5Gモバイル商用サービスに乗り出す韓国企業だった。

欧州・米国など世界の携帯電話会社と端末製造企業・機器製造企業が先を争って、SKテレコムとKTそしてLGユープラスなどの国内移動通信会社のブースを訪れたし、来月に世界初で5Gスマートフォンの商用化を準備しているサムスン電子とLG電子の体験ゾーンもまたにぎやかだった。昨年まで5Gの商用化に懐疑的だった欧州のボーダフォンやドイツテレコムなどは今回のMWCで国内通信社とミーティングを行い、「5G商用化戦略とビジネスモデル」を共有したいと要請したという。

国内の移動通信3社は今回のMWCで、5Gを活用したほぼすべてのサービスを網羅してブースを飾った。

5Gは遠い未来の話ではなく日常であり、現実になったというコンセプトだ。この日の移動通信3社のブースを訪れた観覧客らは、高速とさまざまなサービスに驚いたという反応を見せた。「わずか1~2年でこれほど完成度の高い次世代ネットワークの商用化の準備を終えることは不可能だ」とし、信じられないという業界関係者もあった。 SKテレコムのブースでは、5Gベースの仮想現実(VR)システム「ハイパースペースプラットフォーム」を体験できる。ハリー・ポッターが杖を振り回すように手にしたセンサーを動かしてインテリアを自由に変えることができ、ホテルからオフィスや劇場などで瞬間移動をするように生き生きと感じることができるサービスだ。

SKテレコムの世界1号5G商用ソリューションである「5G-AIマシンビジョン」も海外で初めて紹介された。 「5G AIマシンビジョン」は工場の生産ラインに高精細カメラ、5Gネットワーク、人工知能(AI)を組み合わせて、製品の欠陥の有無を迅速に確認するためのソリューションだ。コンベアベルトを通る部品をさまざまな角度から撮影してクラウドサーバーに転送すると、高性能AIがイメージを瞬時に読み取って品質を検査する。労働者はAIとのコラボレーションで、一人当たりの生産性を最大2倍にまで高めることができる。

KTは韓国の釜山とスペインのバルセロナを5G通信でリアルタイムに接続する。海雲台上空を飛行する「5Gスカイシップ」で撮影した高解像度の映像を、バルセロナのMWCブースでリアルタイムに確認できる。観覧客らは釜山のスカイシップのカメラを、リモートで直接制御してみることもできる。 6つのゾーンで構成されたKTの展示館では、コネクテッドロボットなどのスマートファクトリーで適用できるサービスとホテルのアメニティ配達やカフェの運営など、自律走行とリモート・コントロールとロボットがサービスするデモも行われる。

グローバルな各企業からのラブコールも相次いでいる。ノキアは開幕前日の24日、バルセロナ現地でKTと5G仮想化技術に関連する覚書(MOU)を締結したと発表した。両社は5Gインフラの仮想化と自律走行車など、5G時代に不可欠なE2Eネットワークスライシング分野での技術協力を強化する計画だ。

LGユープラスは5GベースのVRで、世界的な韓流熱風を起こしているKポップスターなどに目の前で鮮やかに会うことができる「U+アイドルライブ」などをデモする。高速低遅延のデータ転送機能を体感できるように、プロ野球やゴルフ、アイドルのライブなどを超高画質で見せるサービスだ。ブース内のメディア体験テーブルではKポップダンスやヨガ、芸能などの拡張現実(AR)のコンテンツと、HMDを使用して経験する360 VRコンテンツやホログラムスピーカーなど、5Gで変化する日常とメディア体験を直感的に感じることができるように飾った。

同じ展示館に設けられたLG電子の最初の5Gスマートフォン「V50 ThinQ 5G」体験ゾーンでも、LGテレコムの安定したネットワーク環境で変化する日常を体験することができる。V50 ThinQ 5G端末のデュアルディスプレイで可能となった「ゲームパッド」機能で、ネットマーブル社のモバイルMMORPG「リネージュ2レボリューション」をさらにリアルに楽しむことができ、来場者から好評を受けた。

韓国は現在、国際標準の5Gサービスを商用化した唯一の国だ。 SKテレコム、KT、LGユープラスは通信標準化団体の3GPPが定めた基準に基づいて、昨年12月1日に5Gの商用電波を発射し、国際通信標準化機構である国際電気通信連合(ITU)の世界初5Gサービスの認証を得た。米国と日本は今年の夏に5Gを商用化する計画であり、中国も5G単独規格(SA)標準で2020年に5Gを商用化する。
  • 毎日経済_バルセロナ=シン・チャノク記者/イ・ソニ記者
  • 入力 2019-02-25 17:32:23




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