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韓国ラーメン、マレーシアで大人気

4年間で売り上げ12倍 

  • 韓国ラーメン、マレーシアで大人気
  • マレーシアを国賓訪問したムン・ヂェイン大統領が12日、クアラルンプールの1ウタマモールで開かれた「韓マレーシア韓流・ハラール展覧会」を訪問し、イチゴを味わっている。[クアラルンプール=キム・ヂェフン記者



12日、マレーシアのクアラルンプールに位置する世界7大大型ショッピングモールの「1ウタマ(1Utama)」。ここで開かれた「韓・マレーシア韓流・ハラール展覧会」は、ハラール認証Kフード熱気が熱かった。昼の12時頃に三養食品の従業員ができたての「プルダク焼きそば」を試食用の紙コップに移すやいなや人々が集まった。まず最初に乗り出したテンク・クルシアさん(35)は、「トッポッキの味が異色だが、しきりに食べたくなる」と語った。他の訪問者も互いの同行者を見つめあいながら、「バグース(非常に良い)!」と言った。

会場を訪れた文在寅(ムン・ヂェイン)大統領は、「ハラール市場が韓国とマレーシアの新たな成長エンジンになると確信している」と述べた。ムン大統領は「韓流タウンは韓流とハラールをつなぐ広場」だとし、「グローバルまハラール市場の創出をリードするプラットフォームになることを期待している」と述べた。

マレーシアの首都クアラルンプールでは新鮮な食材を安価で売ることで有名なNSKマート。去る11日午後9時、ここを訪問してみると生鮮食品だけでなく、加工食品をショッピングカートにいっぱい入れる人が多かった。さまざまな加工食品の中で最も顕著なのは、韓国語で「テバク(大当たり)」と書かれたラーメンだった。

この日は夫と一緒に買い物に来た主婦のヌルル・イジャリナさん(25)は、テバクラーメンを種類別に何個も購入した。ヌルルさんは「家族と月に4~5回食べる」とし、「麺がしこしこして辛さの程度が口にぴったり合うから」だと言う。となりでこれ聞いていた夫は親指を立てて、「特に味付けチキン味がセダプ(おいしい)」と付け足した。

最近、マレーシアで最も人気のあるKフードはラーメンだ。その中でも新世界フードと地元の食品企業マミーダブルデッカー(Mamee Double-Decker)社とが合弁で設立した新世界マミーの、最初のブランドである「テバクラーメン」が先頭走者だ。昨年3月に発売した後、これまで月平均で30万個ずつ売れている。今月初めに登場したテバクラーメンの後続作「ゴーストペッパースパイシーチキン味」に対する関心も熱い。今回の製品の特徴は、魂を失うほど辛いという意味を持つゴーストペッパー(ブート・ジョロキア)を使用したという点だ。新製品が人気を呼ぶ可能性をいち早く知ったセブンイレブンが、新世界マミー側に要請して独占流通権を獲得したりもした。

テバクラーメンはマレーシアでの韓国ラーメンの地位をよく示している。関税庁によると昨年、2000億ウォン規模のマレーシアのラーメン市場で韓国製品は約12%のシェアを記録した。 2014年は1%にも満たなかったシェアが、4年めで12倍に上昇したわけだ。

現地での需要が増えて、マレーシアは韓国の主要なラーメン輸出国として浮上した。韓国農水産食品流通公社(aT)によると、昨年に国内企業がマレーシアで販売したラーメンは2000万ドルだ。中国・米国・日本・台湾の次に韓国ラーメンを多く消費した国がマレーシアだ。

韓国ラーメンの人気の背景は、Kフードに対するマレーシアの消費者の好みが高まったという点だ。この数年のあいだにKポップ(韓国大衆音楽)やKドラマなどの韓流文化が東南アジアに伝播して、韓国の食品に対する関心もともに高まった。

その中でもラーメンはハラール認証制度のおかげでさらに注目されている。

ハラールは「許可された」を意味するアラビア語で、イスラム法に基づいて生産・と畜・処理・加工された食品や工業製品をいう。特に肉は必ずZabihah(ザビハー)と呼ばれるイスラムの宗教の儀式にしたがって屠殺されたものでなければならないが、このような制約でKフードの多くがマレーシアの市場に参入できない。ラーメンは肉成分の代わりに大豆タンパク質のような酵素を使用しても、味と品質に差がないので市場への進出が容易な方だ。

マレーシアの市場を攻略しようとする韓国企業も増えている。農心(ノンシム)が代表的だ。農心は2011年、釜山工場にハラール専用の生産ラインを構築した。 KMF(韓国イスラム中央会)の認証を受けた「ハラール辛ラーメン」は昨年、マレーシアで売上げ360万ドルを記録した。 2017年(310万ドル)よりも16%ほど増加した数値だ。韓国を代表する辛い味が現地で通じた結果だ。

プルダク焼きそばは三養食品のヒョウヂャ(孝子=親孝行)製品になった。三養食品は2014年のKMFハラール認証をはじめとして、東南アジアの攻略に乗り出した。現在、プルダクシリーズは「Fire noodle Challenge」というブームを呼び起こすほど大きな人気を得ている。そのおかげで2016年は65億ウォンであったマレーシアへの輸出額は、2017年に140億ウォン、2018年には170億ウォンに増えた。プルダクシリーズの成功に力を得て、三養食品は昨年10月に輸出専用ブランド「三養80G」をローンチした。最近ではマレーシアの国営パームオイル会社であるFGVグループと手を握って、現地にハラールラーメン工場の建設作業にも着手した。

他のKフードもラーメン人気を背に受けて、マレーシア市場に先を争って進出している。イスラム教徒の国では牛肉や豚肉ではなく、鶏肉への選好度が高いという点を掘り下げたチキンフランチャイズが代表的だ。キョチョンチキンは2014年、マレーシアのゲムモライト(Gammerlite)グループとマスターフランチャイズ(MF)契約を締結し、ハラール市場への第一歩を踏み出した。以後は昨年までに直営店舗を7つオープンした。辛いながらも甘い味を出すソースのおかげで、韓国チキンを求める地元の人が増える傾向にある。キョチョンチキンは2020年までに、全店舗数を100店舗以上に増やす方針だ。

専門家らは米国の保護貿易主義、中国のサード報復などの対外変数を考慮すれば、国内の食品メーカーが攻略しなければならところは東南アジアだと口をそろえる。キム・ナムヂョ漢陽大学観光学部教授は、「マレーシアはじめイスラム国家は何よりも人口が多く、所得水準と消費が高いために最も浮かんでいる市場だ」と語った。
  • 毎日経済_クアラルンプール=パク・ヨンボム記者/シム・ヒヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-12 20:54:06




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