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外国人患者40万人時代…「メディカルコリア」開幕


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米国シリコンバレーで検索エンジンのソフトウェアエンジニアとして働いていたチャールズ・カーソン氏(47)は2011年、原因不明の肝硬変と骨髄異形成症候群を次々と診断された。カーソン氏が再び元気になるためには、生きている人間の肝臓の一部を提供してもらう生体肝移植以外には方法がなかった。この時、スタンフォード大学病院の肝臓専攻の在米韓国人のA教授は、カーソン氏に「生体肝移植は米国よりも韓国がはるかに進んでいる」とし、ソウル峨山病院を推薦した。カーソン氏は5000件を超える世界最多の生体肝移植の記録だけでなく、肝臓移植後の1年生存率が97%で米国の89%を超えるソウル峨山病院の肝臓移植チームの実績を確認した後、韓国行きを決心した。昨年の12月19日、ソウル峨山病院肝臓移植チームはカーソン氏の肝移植手術を進め、彼は二ヶ月間の治療の末に健康を回復した。

優れた韓国の医療サービスがうわさになって、手術や診察を受けようとする外国人患者が急激に増えている。国内に3ヶ月以上滞在して健康保険料を納付する外国人をのぞいて、完全に韓国医術の力を借りるために訪ねてくる外国人患者は2009年以降、年平均で22%以上も大幅に増えている。

韓国保健産業振興院によると、2009年に韓国を訪れた外国人患者は139カ国6万201人だったが、2016年には36万4189人にまで増えた。 2017年にはサード(THAAD/高高度ミサイル防衛システム)の配備をめぐる葛藤のせいで32万1574人に減ったが昨年から再び大幅に増加して、190カ国から40万人にせまる外国人患者が韓国を訪れたことが分かった。保健産業振興院のキム・ソヂョン研究員は、「2017年はサードの影響で中国人患者が急激に減少したことで外国人患者数が全体的に減少したが、現在集計中の2018年には再び大幅に増えたと把握している」と言う。

産業的にも外国人患者の誘致は、国内医療産業のパイを大きくするところに役立っている。外国人患者の流入で、外国人診療費は一年で1兆ウォンをにらむほどに大きくなった。 2009年の外国人患者の診療収入は総547億ウォンだったが、2016年には8606億ウォンで急激な増加を示した。 2018年の診療収入はこれをはるかに超えるものと推定され、年間1兆ウォン台の外国人診療収入の時代が開かれたという判断だ。

保健福祉部のイ・ヂェラン医療外国総括課長は、「外国人患者の誘致は最終的に国内医療機関の海外進出という大きな目標にむすびつく」とし、「政府も大きな関心を持って、制度的支援を集中する計画だ」と語った。

グローバルな患者サービスの年次報告書によると、医療観光産業の市場規模は昨年の325億ドル(約37兆ウォン)から今後10年間は毎年平均で18.4%成長し、2025年には993億ドル(約100兆ウォン)まで大きくなると予想される。このような点から、昨年の国内医療観光の収入額1兆ウォン規模は、世界の医療観光市場の約2.7%に過ぎない。韓国の医療水準を勘案すれば、それだけ成長の可能性が高いというわけだ。
  • 毎日経済_ソ・ヂヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-18 18:13:11




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