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ビッグデータが占う次世代Kポップスターは?


  • ビッグデータが占う次世代Kポップスターは?

「BTSの次に米国市場で通じるKポップスターは誰かと多く尋ねられます。BTSは今でもうまくやっています。データを見ると、米国市場で通じるネクストKポップスターはBLACKPINKと表れます。恐ろしく上がってきています」。

シリコンバレーで音源データ分析サービスを運営するチャートメトリック(ChartMetric)のチョ・ソンムン代表(写真)の予測だ。チョ代表は「BLACKPINKは昨年4月以前でも月に170万人が聞いたが、1年で5倍をこえて月に1000万人が聞いている。米国でも本格的に照明され始めたが、来る4月の米最大の音楽祭のコーチェラ・フェスティバルに出演した後はさらに話題になるだろう」と語った。

チョ・ソンムン代表は「感」ではなく「データ」を通じて、Kポップの米国市場突破の可能性を見ているわけだ。実際にBLACKPINKは4月に蚕室(チャムシル)主競技場の92倍の大きさの場所で、200組のミュージシャンが出演するコーチュラ・フェスのメインステージのサブヘッドライナーとして登場する予定だ。コーチュラでKポップグループが舞台に立つのも初めてだが、「顔」の役割を果たすサブヘッドライナーに選ばれたのは記念碑的なことだ。チョ代表のチャート指標はコーチュラなど、グローバルな公演にミュージシャンの資料を提供している。

チョ代表は「チャートメトリックがデータを抜き出して提供する前は、手作業でスポティファイ購読者や音源の再生回数などを記録しなければならなかった。これを自動化するべきなのに、なぜかできないのかというアイデアから3年前に創業した。今は欠かせない企業として認められている」と強調した。

チャートメトリックはスポティファイ購読量や各種チャートでの音源順位と販売量、インスタグラムのフォロワー数などのデータを分析し、その歌手の現在の人気を分析するサービスを提供する。シリコンバレーで「音源データ」という独特のアイテムを開拓し、成功街道を走っている。チャートメトリックには過去3年間のデータが蓄積され、歌手の未来予測も試してみる予定だ。例えばBLACKPINKが6ヶ月以内にビルボードチャートに上がる可能性などを予想してみるサービスだ。

チョ代表は「コーチュラのような大規模イベントでは人気のあるミュージシャンを正確に選定することが重要であり、上昇傾向であるか下降傾向であるかを把握することはビジネスの成功と直結する。このデータを6ヶ月以上持続して追跡することができ、数千人・数万人を分析するので顧客が訪れている」と述べた。

また、「音楽の分野をうまく作って、今後はスポーツや政治家のデータを追跡する予定だ。数多くのノイズの中から信号を捉えることが目標だ。大企業やスタートアップのデータを追跡する会社は多いが、ミュージシャンなどを追跡する会社はないから」だと強調した。

シリコンバレーの韓国人創業者であるため、どうしても「Kポップ」に対する情報と愛情があふれる。またデータを扱うために、客観的視点からKポップを見る機会が多かった。チョ代表は「データを見たとき、Kポップグループが韓国だけにファンを持つケースは稀だ。韓国である程度人気があれば、東南アジアにはすぐに拡散する。Kポップは今後も成長の機会が多い」と話した。

とは言え、Kポップが世界市場で高く立つためには克服しなければならない点も多い。チョ代表は「Kポップはもう自分で転がって行くほど大きくなった。しかし現在はアップル式の生態系で、企画会社で歌手のトレーニングから公演、以後は海外進出まで全部担当する。Kポップ産業がより大きくなるためには、各専門分野があるグーグル式の生態系戦略も必要だ」と助言した。

チョ代表はソウル大学電気工学科を卒業しゲーム会社「ゲームビル」の創業メンバーとしてモバイルゲーム開発チームを率いたが、2009年にUCLAアンダーソンスクールのMBAプログラムを卒業した後にシリコンバレーにわたってきた。
  • 毎日経済_シリコンバレー=ソン・ヂェグォン特派員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-24 23:57:56




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