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北、プルトニウム50㎏確保

核兵器10個を作成できる分量 

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現在、北韓は核兵器の原料であるプルトニウムを50㎏あまり保有していることを国家情報院が把握していると伝えられた。核爆弾10個あまりを製造できる分量だ。北韓はまた、他の核兵器の原料である高濃縮ウラン(HEU)も相当量保有していることが分かった。国家情報院はこのような内容が盛り込まれた、北韓の核物質・ミサイル基地の資料を最近国会に提出したことが確認された。

北韓の核物質の保有量については複数の機関で推定値を発表したことがあったが、情報機関でこれを確認したことは異例だ。金正恩(キム・ヂョンウン)北韓国務委員長も12日、最高人民会議で「核武装力の急速な発展の現実の前で、彼らの本土安全に不安を感じた米国が会談に乗り出した」と述べている。ハノイ米・北首脳会談で北韓が提案した寧辺の核施設の廃棄だけでなく、現在保有している核物質の処理も今後の交渉過程で重要な議題として浮上する見通しだ。

国家情報院は北韓が確保したプルトニウムと関連し、「2015年12月の燃料棒交換時に引き出した廃燃料棒に対して2016年に再処理を行った」とし、「その再処理を通じてプルトニウムを10㎏あまり確保したものと見られる」と国会に報告した。また「北韓は現在、プルトニウムを50㎏あまり保有すると推定され、高濃縮プログラムも相当なレベルに進行したものと見られる」と評価した。

北韓はここ10年間で2回にわたり使用済み核燃料棒を新たに交換した事実も確認された。国家情報院は「北韓が2013年8月、2015年12月に寧辺の5MWe原子炉から廃燃料棒を引き出した後、新たな燃料棒と交換している」とし、「2015年12月に新しい燃料棒約8000本(ウラン50トン相当)を装填した事があり、最近まで5MWe原子炉で使用した」と明らかにした。とは言え2016年にプルトニウム再処理(抽出)後は、追加の再処理は行われていないものと見られると付け加えた。

北韓は2006年10月以降に総6回の核実験を通じて核能力の高度化を継続して推進しており、かなりのレベルの核兵器の小型化・軽量化技術を習得したと見られると国家情報院側は説明した。ただし、国家情報院は北韓の具体的な核兵器の規模については言葉を慎んだ。国家情報院は「北韓が保有している核兵器の数を正確に判断することは困難であり、韓・米の情報機関は入手可能な情報資産を総動員して綿密に追跡している」と述べた。

国家情報院は、北韓のミサイル能力については「北韓は金正恩執権以降、スカッド、ノドン、ムスダンなどの各種のミサイルを数十発発射するなど、弾道ミサイル能力の高度化に注力した」とし、「しかし昨年の4月20日の党中央委7期3回総会で核・ICBMモラトリアムを宣言して以来、現在までに弾道ミサイル発射の事例はない」と報告した。
  • 毎日経済_キム・ヂョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-15 18:06:07




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