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韓国半導体「緊急事態」…代替調達先の確保に総力


  • 韓国半導体「緊急事態」…代替調達先の確保に総力

日本政府の輸出規制方針について、国内業界は規制品目に対する依存度と生産に支障によるシナリオ別の予想被害規模を把握し、日本企業に代わる購入先を物色するなど、「プランB」の準備に乗り出したと伝えられた。特に、万が一起ることができる最悪の事態に備えて、新規調達先の物色にも乗り出したことが分かった。

半導体メーカーA社の関係者は、「日本企業の製品の品質は非常に優れており、短期的に代替品や代替物を見つけるのは難しいのが事実だが、現在持っている在庫があり、物量そのものが完全に無くなったわけではないので、購入先の多様化などに対応する時間はある」と述べた。ディスプレイメーカーのB社の関係者は、「政府と緊密に協力して状況を注視しており、特に代替購入先を確保するために総力を傾けている」と語った。

中長期的には核心素材に対する国産化を本格化しつつ輸入先を多角化して、日本のリスクをこの際完全に減らそうという雰囲気も感知される。

半導体業界の関係者は、「昨年11月から日本政府は核心素材に対する規制を行うことがありうるという噂があり、調達先を多様化するための努力があった」とし、「すでにある程度の成果があったし、社の立場としては尻に火がついたために調達先の多様化が思ったより速い速度で進れられるだろう」と予想した。

日本の経済界の一部でも、今回の事態が「韓国経済の脱日本化」をもたらすことがあると懸念する声が出てきたことが分かった。サムスン電子のように世界的に取引網を拡大している企業は、中長期的に十分な代替取引先の確保が可能だという指摘だ。

日本の経済産業省が韓国の輸出規制を強化することにした項目は、半導体の生産に不可欠な「フォトレジスト(PR)」と「フッ化水素(エッチングガス)」、OLEDパネルなどに活用されている「フッ素ポリイミド」などだ。韓国貿易協会によると、今年(1~5月)のPRの対日輸入依存度は91.9%にのぼる。加えて、エッチングガスとフッ素ポリイミドの対日依存度はそれぞれ43.9%と93.7%と集計される。

業界では、エッチングガスの場合には中国という選択肢があって、フッ素ポリイミドは国内メーカーの技術力が相当な水準で上がっており、十分な対応が可能と見ている。 PRの場合は対日依存度が依然として高く、日本の企業の技術力もまた短期間に代替することは難しく、わが国の企業が中長期的な対策に集中すると伝えられた。

各企業は日本政府の輸出規制は、単に「輸出許可手続きによる時間遅延」にとどまるか、または「輸出許可を与えず、物量そのものが減少するのか」によって波及効果が異なることがあり、これに対する真相の把握にも乗り出した。

業界では日本が輸出量そのものを減らす選択を行う場合、日本経済にも悪影響を与えるうえに、韓国半導体が全世界の市場に与える波及力を勘案するとき、日本の「輸出禁止」という極端な措置をとることは難しいだろうという見方もある。

小限に抑えるため協会次元で行うことができる努力を議論中」とし「政府はもちろん、個々の企業と緊密に協力して最善を尽くして支援していく方針だ」と述べた。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者/イム・ヒョンジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-02 19:57:34




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