一週間で6兆ウォン預金増…米・中摩擦と日の報復で

不安心理に元金保証商品が人気 

  • 急増するウォン預金


日本の輸出規制と米・中貿易戦争2ラウンドという2つの悪材料が同時に起きたこの一週間、5大市中銀行の入出金通帳と預貯金に6兆ウォンが集まった。逆にドルと円の預金は1400億ウォン以上減少した。

9日の銀行業界によると、新韓・KB国民・KEBハナ・ウリ・NH農協銀行のウォン預金残高は、先月末(7月31日)の1200兆9670億ウォンから7日には1206億8949億ウォンと、5兆9279億ウォン増えた。銀行が集計したウォン預金は随時入出金式の貯蓄性預金(MMDA)などの出し入れが自由な要求支払い預金と定期預金・積立金を合わせたものだ。

一般的にウォン預金は簡単に出し入れできることから、残高の変動幅が大きい方だ。しかし、ここ一週間のあいだに増えた金額は、通常の上昇分と比較すると異例的に多い。ウォン預金が最も多く増えたウリ銀行は、一週間のあいだに残高が2兆2633億ウォンも上昇した。今年の1~7月の増加分(7兆7103億ウォン)で計算した一週間あたりの平均上昇額の2487億ウォンと比較すると10倍に迫る。

ハナ銀行も今年に入って7月までに毎週平均で2675億ウォンのウォン預金が増えたが、この一週間はこれよりも8倍の2兆1750億ウォンが残高に追加された。

ここ一週間、相次ぐ悪材料で元金が保証されている銀行商品に金が集まった結果だ。去る2日、日本は韓国をホワイトリスト国から除外することを発表し、5日(現地時間)には米国が中国を為替操作国に指定して関税攻撃を開始した。そのたびに金利は低いが損失リスクのない銀行の預・貯金などに金が傾いた。国民銀行の関係者は、「米・中貿易紛争が知られた6日、一日中のあいだに増えた個人と法人口座の残高だけでも8500億ウォンを超える」と説明した。

つんのめった証券市場のせいで思い迷った投資家の金も銀行に傾いた。ハナ銀行の関係者は、「増えた残高のほとんどは高額資産家が金を入れるMMDAが占めた」と述べた。 MMDAは通常の要求支払いのような、金の入出が自由でありながら金額別に金利を支払うことが特徴だ。多額の金を預けるほど金利を上乗せしてくれて、主に資産家らが金をしばらく預けるパーキング通帳として使用する。

  • 為替レートの変動


突きあがる為替レートに合わせて減少した銀行外貨預金も、ウォン預金の増加に影響を及ぼした。今年に入って着実に増えてきた銀行外貨預金は、この一週間のあいだに急減した。 5大銀行のドル預金残高は7月末に比べ、去る7日は2235万ドルが、円預金は99億3894万円ずつ減少した。ウォンはそれぞれ271億ウォンと1135億ウォン規模だ。 6月は5大銀行のドル預金が前月よりも3兆ウォン以上増えたことときわめて対照的な。

新たに流入した金もあるがこれよりも為替が上がったことに合わせ、差益を実現しようとする需要がさらに多かったからだ。実際、7月末は1183ウォンだったウォン・ドルの為替レートは、5日には3年5ヶ月ぶりに最高値である1216ウォンを記録した。円もこの期間に1089.62ウォンから1146.47ウォンに、57ウォン近く上がった。ドル預金はウォン預金と同様に、利子に所得税はかかるが、為替が上がるときにドルを売れば発生する為替差益には税金が付かないことから、為替上昇の見通しが出てくるときは資金が入ってきて、高点のときに抜ける。

低金利にもかかわらず銀行のウォン預金は増えて外貨預金は減る現象は、最終的に不確実な市場の状況で不安になった投資家が安全資産に集中したために現れた結果だ。これは最近吹いている金投資ブームともつながっている。

この1~7月、国民銀行で販売されたゴールドバーは合計212㎏、金額は112億ウォンで前年同期よりもそれぞれ2.2倍と2.4倍多い。

専門家らは当分のあいだ市場の不安が続くと予想されるだけに、このように安全資産に今後より多くの金が集まると見ている。ただし、いくら安全資産といっても「モルパン投資(集中投資)」は禁物だ。リュ・サンジン新韓銀行PWMソウルファイナンスセンター長は、「市場の状況に応じて分割買い入れし、資産の多様化という次元でポートフォリオを多様化する必要がある」と助言した。
  • 毎日経済_キム・テソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-08-09 19:35:50