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[アンケート] 10人中4人「隣に誰が住んでるのかも知らない」

トレンドモニターを対象にアンケート調査、「イウッサチョンの意味は消えた」--- 55% 

韓国にはイウッサチョン(이웃사촌)という言葉がある。

滅多に会わない親戚より近くに住んでる隣人の方が、かえって家族のように感じられるという意味だ。

昔、貧しかった時代には、家ごとのスプーンがいくつかあるのか、食材がなくなったのかが分かるほど隣人は近い関係だった。そして恥ずかしくないように、こっそりと米びつに米を入れてあげたりもした。

もうそのような隣人を見つけるのは難しい。アパートの玄関やエレベーター、または、偶然に階段で会った時に挨拶を交わす程度だ。隣人を自分の家に入れる人は、あまりいなくなった。イウッサチョンを記憶する年配の方々は、それでも生活用品を借りたり分けて使う交流を続けているが、若い世代はほとんどドアを閉めて暮らす。

このような世相はアンケート調査でも確認された。

  • [アンケート] 10人中4人「隣に誰が住んでるのかも知らない」
市場調査専門企業のエムブレイン・トレンドモニターが、韓国全国の成人男女1000人を対象にしたアンケート調査を実施した結果、回答者の10人中4人が「隣に誰が住んでいるのか知らない」と答えた。

このような世相は若い層(20代50.8%、30代45.6%)と1~2人世帯(1人世帯67.3%、2人世帯44.9%)で目立ったし、地域別ではソウル(42.9%)が他の地域(地方都市39.3%)に比べて激しいことが明らかになった。

隣に住んでいる人が誰なのか知っているからと言って交流をするという意味ではない。ただ挨拶をする程度だ。隣人と挨拶以上の交流をするという回答者は、10人中2人程度だった。

なぜ隣人と交流しないのか?

隣人と出会うこともほとんどないし(57.9%)、交流しなくても別に不便じゃないから(52.6%)だ。10人中4人に近い(38.5%)回答者は隣人と交流するのはぎこちないため、知らずに過ごす方が気楽だ(31.2%)と感じている。

  • [アンケート] 10人中4人「隣に誰が住んでるのかも知らない」
今はイウッサチョンという言葉は、事実上意味を失ったようだ。今回の調査でも、回答者の半分以上が「イウッサチョン」は、すでに有効性が終わったと感じていた。

しかし、隣人と交流したい欲求を持った回答者は少なくない。回答者の10人中6人(57%)が、隣人や町内の人と交流しながら過ごしたいと答えた。特に年齢が高くて(20代47.6%、50代64%)、家族構成員の数が多いほど(1人世帯43.4%、4人以上の世帯57.5%)隣人との関係を改善することを望む傾向を見せた。断絶した人は、より一層断絶していって、通じる人はますますドアを開けるようだ。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-06-26 00:00:00




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