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「日、規制次の狙いは」…暴風前夜、息を殺す産業界


日本政府の韓国に対する「ホワイトリスト(輸出審査優遇局)除外」の施行を控えて、産業界は暴風前夜のような姿だ。半導体・ディスプレイ業種ではさらなる規制カードを取り出したり、2次電池・工作機械など他業種に報復攻撃を拡大する可能性に緊張している。特に今後、両国間の政治的対立による規制拡散の可能性を排除できない不確実性が高まっている。

電子業界では日本が28日のホワイトリスト除外の施行当日から、追加で個別品目の輸出規制を実施する可能性まで念頭に置いて、状況を注視している。

半導体・ディスプレイ業種の場合、主要な工程に必要な核心素材の日本に対する依存度が高いために、日本政府がグローバルなサプライチェーンを瓦解させない線で輸出規制を施行し、国内企業の設備投資や生産計画に対する支障を誘導する可能性が存在するという分析だ。半導体業界では日本が追加輸出規制に乗り出す可能性が高い項目として、半導体ディスクの「シリコンウエハ」と回路を描画するときに必要な「ブランクマスク」などに言及している。ディスプレイ分野では工作機械や集積回路などがあげられる。

ハナ経済金融研究所によると、ブランクマスクとシリコンウエハの日本に対する輸入依存度は、それぞれ82.1%と34.6%と推定される。エポキシ樹脂の場合、日本への依存度が87.4%に達している。半導体業界の関係者は、「日本が実施細則を発表しながらも具体的には規制方針を明らかにしたわけではないので、業界でも注視しながら対応していると聞いている」とし、「既存の3つの規制品目の他にも素材・機器の分野で対日輸入依存度の高い項目が存在するため、今後の追加輸出規制しだいで生産に支障をきたす可能性がある」とした。

また別の業界関係者は、「日本が戦略物資に区別することができる項目を勘案すれば、日本が報復措置として使うことができるカードは大幅に増える」と言う。

サムスン電子やSKハイニックスとLGディスプレイなど、日本の規制の影響圏にある主要企業は素材・設備の多様化のための努力を継続する方針だ。ただし、日本が次の規制ターゲットをどの項目に定めるかを知ることができないため、現時点では対策を用意することは容易ではないという。

サムスン電子の関係者は「状況を見ている」とし、「素材の多様化のための努力を継続しており、まだ追加の規制と関連しては決まった方針はない」とした。 SKハイニックスの関係者も、「日本のホワイトリスト除外措置の施行はすでに予定されていた手順だとしながら、「追加規制の可能性についての状況を見ている」と語った。

LGディスプレイの場合、輸出規制TFを継続して運営しながら、対応策の策定と代替取引き先の発掘などを継続する方針だ。

二次電池業界も緊張感が高まっている。二次電池産業は半導体の後に続いて韓国が日本を逆転した産業であり、電気自動車市場の拡大で急な市場拡大が予想されるだけに、二次電池関連の素材と部品が日本の次の輸出規制品目になる可能性が高いという不安が大きい。

業界によると、二次電池の4大核心素材のうち陽極材、陰極材、分離膜、電解質はほとんど国産化が完了したし、中国企業などのグローバルな供給先も多様化されており、日本の輸出規制にも影響はほとんどない。

しかし、副材料は状況が違う。アルミポーチ、バインダーなどは日本企業への依存度が70~80%に達する。苦労して供給先の代替に成功したとしても、完成車メーカーなど顧客の承認が必要だ。

業界の関係者は、「契約の段階でどの企業が作った素材や部品を使って電気自動車用バッテリーを作るか一つ一つ明示するが、日本の輸出規制で素材・部品の調達先を変更すると最悪の場合は契約自体が霧散することもある」とし、「万にひとつの規制が施行されれば、打撃はものすごいだろう」と言う。工作機械産業も市場参加者のほとんどが中小・中堅企業であり、日本製品への依存度が高く、かなりの後遺症が残りうる。

貿易協会の調査によると、数値制御式水平旋盤の場合、日本への輸入依存度は63.5%に達している。工作機械メーカーが集まっている昌原地域への経済被害も懸念される。昌原は国内最大の機械産業の中心地で、工作機械の完成品と部品を生産する300あまりの企業が工作機械の国内生産の70%を担当している。昌原に所在するA社の関係者は、「在庫確保のために努力したものの、いざ事が起きれば数ヶ月も持ちこたえることができるか判らない」とし、「日本の輸出規制が長期化するなら、生産への支障は避けられない」と吐露した。 B社の関係者は、「直接被害が発生した場合、当局に申告してほしいと言うが、申告した後にどのよう迅速な対応策が出てのか分からない」とし、「社内の対応人材も不足して心配は大きい」と述べた。
  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者/アン・ビョンジュン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-08-27 17:50:58




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