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韓国の自殺者数…OECD平均の2倍


昨年、極端な選択をした人が非常に増えて、「安全事故死亡者」が4年ぶりに増加した。国内の極端的選択者(自殺者)は、経済協力開発機構(OECD)平均の2倍を超えることが分かった。

  • 韓国の自殺者数…OECD平均の2倍
  • 韓国とOECD国家における分野別死亡者数の比較


行政安全部は10日、交通事故や火災、犯罪、生活安全、自殺、感染症などの6つの分野別に全国の地方自治体(17の市道、226の市・郡・区)の安全レベルを示す「2019年全国地域安全指数」(2018年の統計)を公開した。全国地域安全指数は自治体の安全管理責任を強化し、自律改善を誘導するために2015年から毎年公開している。

この日に発表した全国地域安全指数によると、安全事故死亡者はこの3年間(2015~2017年)は減少を見せており、昨年は前年比で10.4%増加した3万1111人だった。安全事故死亡者は病気による死亡または自然死ではなく、外部要因による死亡者と法定感染症による死亡者を意味する。

このように安全事故死亡者が増えたのは、自殺・法定感染症死亡者が大幅に増加したためだ。昨年の自殺死亡者は1万3670人で、前年(1万2463人)よりも9.7%増加した。

  • 韓国の自殺者数…OECD平均の2倍
  • 再び増える自殺者数


自殺者は経済協力開発機構(OECD)の加盟諸国と比較すると、韓国では10万人当たり27人の割合で、10万人あたり13人の割合であるOECD平均の2倍を超える。また法定感染症死亡者は2391人から3071人に、28.4%も増加した。感染症死亡者が大幅に増えたのは、C型肝炎が法定感染症に組み込まれたうえに、インフルエンザの死亡者(262人→720人)が急増したことが主な原因だった。

交通事故死亡者(高速道路の死亡者を除く)は4年連続で減少し、昨年は3529人だった。特に昨年は大幅に減少(2017年比10.4%、408人)したことで、4年間で(2015~2018年)19.4%(851人)減少した。行政安全部は交通事故死亡者が減少した原因として、国道・県道内の交通取り締まり用のCCTVが昨年は大幅に増加(前年比14.6%、7091台)したことによるものと把握した。

地域別にみると、最上位の1等級を受けた広域地方自治団体は、交通事故ではソウル・京畿、火災では光州・京畿、犯罪では世宗市・慶北、生活安全で釜山市・京畿、自殺者ではソウル・京畿、法定感染症は光州・京畿となった。特に京畿は5つの分野で1等級であり、光州はすべての分野で3等級以上を受けた。

一方、最下位の5等級を受けた地域は、交通事故で世宗市と全南地方、火災では世宗市・慶南地方、犯罪ではソウル市と済州道、生活安全では世宗市・済州道、自殺者では釜山市・忠南地方、法定感染症で大邱市・江原道に分かれた。世宗市は3つの分野で5等級を受けた。

行政安全部のチン・ヨン長官は、「より安全な地域社会を作っていくために、自治体レベルでより積極的な関心と努力を傾けてほしい」と語った。

地域安全指数は自治体の安全管理責任を強化し、自律的な改善を誘導するために2015年から公開している。行政安全部はより正確な地域安全レベルの診断のために、いくつかの指標を改善した。

飲食店および酒場の数(犯罪・自殺分野)、製造業の数(犯罪)のように、安全関連指標としての受容度が低い指標を削除したり、危険な環境と直接関係の高い飲酒率、ストレス認知(犯罪分野)に指標を変更したことがその例だ。また自治体の努力を指数として反映させるために、消防政策予算額の割合(火災)、高齢者1000人当たりの老人余暇福祉施設数(自殺)なども指標に加えた。 2020年火災安全交付税の5%を今回の地域安全指数の結果と連携させて、安全が脆弱であったり努力する自治体に支援する。

評価の低い自治体は地域安全指数をうまく活用できるように、能力強化トレーニングとともに特化されたコンサルティングも提供する。
  • 毎日経済_キム・ヒョヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-10 17:47:29




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