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火の消えた「観光特区」…外国人、訪問せず

観光特区の42%が幽霊特区 

  • 火の消えた「観光特区」…外国人、訪問せず
  • 外国人観光客の地域別訪問比率


外国人観光客を地方に誘致するために指定された「観光特区」は、政府の無関心と自治体の不誠実な運営で空転し、外国人観光客の減少の主な原因とされている。

政府は慌ててビザ発給の条件緩和カードを取り出し、近いうちに発表する来年度の「経済政策の方向」に外国人観光客の誘致拡大と観光サービス業の活性化などを追加したが、その効果は未知数だ。

15日の文化体育観光部によると、現在は全国13の市道で33ヶ所の観光特区が指定されているが、このうちの42%に当たる14ヶ所は特区指定要件である年間外国人観光客10万人の基準を満たすことができず「幽霊特区」に転落した。

慶南の釜谷温泉(プゴクオンチョン、3290人)、忠清北道の丹陽(タニャン、8817人)、全羅北道の茂朱九千洞(ムヂュグチョンドン、8826人)の3ヶ所は昨年の外国人観光客が1万人にも満たず、事実上は「外国人観光客消滅地域」という皮肉を聞いている。

去る7日、慶尚南道昌寧郡の釜谷温泉特区を訪れた。 38年の歴史を誇ってきた国内初の遊行レクリエーション施設である「釜谷ハワイ」の大型駐車場は草が茂って育っていた。近くの商圏も開店休業状態だ。

釜谷ハワイの向かい側の商店街で食堂を経営してきたパク・スッチャさん(74)は、「釜谷ハワイの廃業後は外国人観光客はもちろん、国内の観光客の足も途絶えた」と言う。たった4年前は釜谷温泉を訪れた外国人観光客は10万人に迫った。

観光特区の不誠実管理は外国人の地方観光を嫌う現象で証明される。地方を訪れた外国人観光客の割合は毎年急速に減っている。文化観光研究院の2018年外来観光客実態調査によると昨年、ソウルに押し寄せた外国人観光客の数は79.4%に達している。

一方、観光特区が等しく分布している忠清圏域と全羅圏域は忠南(1.4%)、全北(1.1%)、忠清北道(0.9%)、全羅南道(0.7%)などで、事実上は焦土化している。

ついに政府は13日に国家観光戦略会議を開き、早ければ来年初めに施行する内容の「旅行者中心の地域観光発展戦略」を発表した。しかし見物するものや遊ぶものがなければ、外国人を誘致するのは難しいというのが観光業界の見方だ。
  • 毎日経済_シン・イクス旅行専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-15 21:21:18




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