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「創業1世代」幕下ろす…ロッテ辛格浩名誉会長死去


  • 「創業1世代」幕下ろす…ロッテ辛格浩名誉会長死去
  • 若かりし頃の辛格浩名誉会長/写真:ロッテ持株


ロッテグループの創業者辛格浩(シン・ギョクホ/重光武雄、98歳)名誉会長が19日午後4時30分頃に亡くなった。享年98歳。

シン名誉会長の死去で故李秉喆(イ・ビョンチョル)サムスン会長、鄭周永(チョン・ヂュヨン)現代会長、具仁会(ク・インフェ)LG会長、崔鍾賢(チェ・ヂョンヒョン)SK会長など、財界を率いた「創業1世代経営者」時代は完全に幕を閉じることになった。

シン名誉会長は韓国と日本の両国にまたがる食品・流通・観光・石油化学分野の大企業を作り上げた独立独行型企業家だ。素手からガム事業をはじめて、ロッテを国内財界順位5位の財閥に成長させた「巨人」として評価される。

シン名誉会長は1921年に慶尚南道の蔚山で5男5女の初子として生まれた。同氏は日本植民地時代の1941年、単身日本にわたって新聞や牛乳配達などで苦学生活を送った。

石鹸や化粧品を作って起業に成功した同氏は、ガム事業に飛び込んだ1948年にロッテを設立した。その後、ロッテはチョコレート、キャンディー、ビスケット、アイスクリーム、ソフトドリンク部門にも進出して成功を収めた。韓国内で最大の食品企業の容貌を備えたロッテは、観光と流通、化学、建設などに事業領域を拡大した。

ロッテを屈指の企業に育てたが、晩年は順調ではなかった。2015年に長男のシン・ドンヂュ(重光宏之)前日本ロッテホールディングス副会長と次男のシン・ドンビン(重光昭夫)ロッテグループ会長との間で経営権紛争が起きて、ロッテは大きな危機を迎えた。

経営権紛争の中で精神衛生上の問題が明らかになり、90代の高齢にもかかわらず収監の危機に処するなど受難を経験することもあった。

遺族には夫人の重光初子氏と長女の辛英子(シン・ヨンヂャ)ロッテ奨学財団理事長、長男のシン・ドンヂュ前副会長、次男のシン・ドンビン会長、事実婚関係のソ・ミギョン氏娘とシン・ユミ氏などがある。
  • 毎日経済デジタルニュース局 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-01-19 17:43:29




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