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メディット、7日かかっていた歯の補綴物を1日で制作するシステムを開発

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  • メディット、7日かかっていた歯の補綴物を1日で制作するシステムを開発
  • < チャン・ミンホ博士が3Dスキャナ「コルレプ・センダー」について説明している >

1週間かかっていた歯の補綴物を一日で製作できるシステムを韓国の中小企業が初めて開発した。メディットの「コルレプ」は、病院で直接歯をスキャンして、補綴物まで作ることができる歯科用CAD/CAMシステムで、従来の方法に比べて時間と費用を減らしたのが特徴だ。

歯が欠けたり、割れたときに、既存の歯の代わりをする代替物をクラウン(補綴物)という。この補綴物を作成する際、従来は患者にガムに似ている印象材を噛ませて歯の模型をとり、それを歯科技工所に送る必要があった。技工所では、石膏を着せ形状を作り、これをスキャンして完成させるか、または手作業で作っていた。この場合、患者が補綴物を受けとるのに1週間程度がかかり、平均3~4回再訪問する必要があった。

一方、メディットの「コルレプ」は、工程と所要時間を大幅に減らした。病院を訪れた患者が当日すぐに補綴物を受け取ることができるようにしたシステムだ。医師は、病院で簡単なボタン操作だけで印象材で模型をとり、歯の型をスキャンした後、技工所に送り、歯科技工所で補完作業をした3Dデータを病院に送信し、フライス盤(レシーバ)で補綴物を加工するだけで済む。このように、印象材を自動的にスキャンすることができる製品を開発したのは世界的でもメディットが初めてだ。

創業者チャン・ミンホ博士(45)は「従来は印象材を直接歯科技工所へ送らなくてはならず、さまざまな追加作業が必要だったが、コルレプは印象材を直接スキャンすることで、面倒な作業をすべてなくした」と説明した。

2000年に、自動車・電子部品の検査をする3D機器を製作するメーカーを創ったチャン博士は、後に歯科の分野でも3Dスキャナの需要が増えるものと判断して3Dスキャナをベースに、補綴物を製作するCAD/CAMシステムを開発した。メディットの装置は、国内デンタルスキャナ分野で約50%を占めるほどシェアが高い。

コルレプはグローバル企業であるS社製品と比較しても性能が優れているという評価を受けている。 S社の場合、印象材で型を作る方法ではなく、口の中に直接小型カメラを入れて歯を3Dスキャンする技術であるため、誤差が生じるという問題があった。

一方、メディトの「コルレプ」は、簡単なボタン操作だけで補綴物を製作することができ、このような心配を遮断した。チャン博士は、「インターネットを介して3Dスキャンの情報を自由にやりとりすることができるだけに、国内の歯科技工所と世界の歯科病院が協業できるようにすることが目標」と述べた。
  • 毎日経済_キム・ジョンボム記者 / 写真=パク・サンソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-30 17:06:10




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