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照明とディスプレイ用の高効率有機発光素子を開発


韓国の研究チームがディスプレイと照明などの光源として注目されている「高分子有機発光素子」の開発に成功した。

蔚山科学技術大学(UNIST)新素材工学部のソン・ミョンフン教授と電子部品研究院などの共同研究チームは、発光効率(電気エネルギーが光に変わる効率)が従来よりも3倍以上高い高分子有機発光素子を開発したと1日、明らかにした。

高分子有機発光素子とは、高分子を発光体として使用して電気エネルギーを光エネルギーに変換する素子のことをいう。形を自由に作成することができ、重量も軽く、次世代発光素子と呼ばれている。しかし、高分子有機発光素子は、発光効率が低く、長時間使用すると、正常に動作していないため、商用化が困難だった。

研究チームは低い発光効率を高めるために波状の模様を高分子に着せ、光を作るための電子の移動をスムーズにすることに成功した。ソン教授は、「既存の高分子有機発光素子の発光効率は5%に過ぎなかったが、今回開発した素子は、17.8%で、3倍以上の効率が改善されたことを確認した」と説明した。

研究チームは、今回の技術が大面積化が可能で、柔軟に曲がる素子としても活用できる​​だけに、照明に利用することができる有機発光素子の商用化に影響を与えるものと期待した。ソン教授は、「光とディスプレイ用の低消費電力、環境に優しい光源開発の必要性が急増している」とし、「今回の研究では、高分子有機発光素子の発光効率と安定性を向上させ、実用化に大きな助けになる」と述べた。

研究結果は、「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」先月の10日付に掲載された。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-01 12:30:01




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