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LMデジタル、GALAXY S6の回路基板を検査

サムスンと一緒にスマートフォンのPCBの検査方法を改善 

  • LMデジタル、GALAXY S6の回路基板を検査
  • < ユ・ジェウク代表がスマートフォンに入るPCBの電気検査について説明している >

LMデジタル(代表ユ・ジェウク)は、様々な電子情報機器の核心部品であるプリント回路基板(PCB)の電気検査の分野に20年以上関わってきた。PCB製造の最後の過程である電気検査は、回路が設計どおりに切断したり接続されるか(オープンとショート)を確認するものだ。最近では、サムスン電子のGALAXY S6に入るPCBの検査も担当し、技術力を認められた。

しかし、このレベルに至る過程には刻苦の努力があった。PCBの電気検査のためには、検査装置の中の治具(ピンを固定するためのスタンド)に髪の毛の太さほどの(150マイクロメートル)ピンをいちいち手で差し込まなくてはいけないが、PCBが複雑で微細化し、ピンの数が大きく増え、生産準備時間が長くなった。

ユ・ジェウク代表は「最新のスマートフォンに入るPCB検査のために、治具1つに挿すピンの数だけで1万6000個に達し、手作業によるため作業時間も治具1個あたり5~6時間がかかった」と述べた。

LMデジタルは産業革新運動の一環として、サムスン電子の助けを要請し、2013年からピンセッティング時間を短縮する方法を見つけるために共同で悩んだ。LMデジタルは3度に渡る実験を進行して得られた結果から、ピンを挿入するための治具設計に関連するソフトウェアを開発した。昨年6月には付設研究所まで立ち上げた。

ユ代表は「ピンを垂直に差し込むために、治具の中にある板がガイドの役割をするが、最適なピンの挿入構造を見つけてピンを間違って挿す失敗角を減らすことが重要だった」とし、「成功率が128%向上し、ピンの挿入時間が治具あたり20分以上も減り、技術の特許まで獲得して毎年3億6000万ウォンの追加利益が発生する見込みだ」と明らかにした。工程時間が短縮されると、注文量も増えた。

1991年に設立されたLMデジタルは、最初は、ドイツのPCBの電気検査装置だけを販売していた。ユ代表は「当時、機器の価格が5億ウォンを超え、PCBのメーカーが気軽に購入するのは難しかった」とし、「自然と設備のある当社に電気検査工程の外注処理をするようになった」と述べた。

LMデジタルは、IMF金融危機(アジア通貨危機)が韓国で始まった時、むしろウォン安効果で輸出企業が好況を享受しながら一緒にビジネスが波に乗った。

電子業種の主力製品は、家電製品からパソコン、スマートフォンに移り、これに追随することのできなかった企業は1社、2社と会社をたたんだのに対し、LMデジタルは設備の自動化に先制的に投資した。昨年には、安養などの自社工場の3か所と顧客社の工場に位置する5つの工場で合計293億ウォンの売上を記録した。

ユ代表は「PCBの電気検査は、最後に問題がないかをチェックする重要な信頼性のための工程」とし、「納品期限の遵守、製品の品質の確保など、韓国のPCBの電気検査分野では、当社が最高だと確信している」と述べた。
  • アン・ビョンジュン記者
  • 入力 2015-03-22 17:28:09




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