主婦の間で「読書室」創業ブーム、1億ウォン投資して月1千万ウォン?

女性創業アイテムとしておあつらえ向き 

  • < 少額で操業できるアイテムとしてトクソシルが脚光をあびている。
    ソウル市蘆原区上渓洞に位置するリバーシティ・トクソシルの内部 >

京畿道の一山に暮らす専業主婦のイさん(仮名,39歳)。少し前、イさんはふだんから親しくつきあっているキムさん(仮名,38歳)と事業を始めた。アイテムはトクソシル(読書室)。中学生になる女の子を持つイさんは、父兄のネットワークを活用する事にした。「母親の心でトクソシルに通う子供達をきちんと管理すれば、母親たちも信じて通わせるだろう」という考えだった。子供たちをトクソシルに通わせてはいるが、まともに勉強しているのか知る由の無い父兄の悩みを突いたわけだ。イさんの戦略はそのまま当たり、母親たちの全幅の信頼を得て、トクソシルはたちまち満席になった。

イさんのようにトクソシルを構えようとする人が多くなった。少額の投資で行えて管理も楽だからだ。トクソシル専門業者のカオン教具のイ・ヂョンウ代表は、「11月の就学能力試験が終わればトクソシルはオフシーズンに入るが、トクソシルを構えたいという問い合わせの電話が鳴りやまない。以前は引退した50~60代の年齢層が関心を見せたが、このごろは30~40代の会社員、主婦からの問い合わせが多くなった」と語る。

既存のトクソシルが落伍し、新しくオープンするトクソシルを訪ねる需要が増えたことも創業をあおっている。いま全国にトクソシルが4500ほどあるが、たいがい5年以上経ったトクソシルが相当部分を占める。古いトクソシルの特徴は、狭い空間に最大限に座席を詰め込もうとした点だ。雰囲気も暗くてよどんでいる。供給者側の都合でトクソシルを作ったところに現れた結果だ。

いっぽう、この頃の若者は暖かくて明るい雰囲気、自分だけの独立した空間の確保を重要視する。自然にトクソシルも変化するほかないという話だ。トクソシルをひとつ構えるのに費用はどれくらい要るのだろうか。

トクソシルは賃貸保証金をのぞいて、おおむね1億ウォン内外で作ることができる。この金額なら70坪ほどの面積で、座席は80~120席ほど入る。施設費としてかかる金額は坪当たり120万~150万ウォン。どんな机を使うのかによって費用も変わり、座席数も決まる。座席数が少なくなると心配する必要はない。施設が良ければ高めの登録料をもらうことができるので、収入はほぼ同じになるだろう。

女性創業アイテムとしておあつらえ向き


いまソウル市のあちこちにトクソシルがあるが、一番多いのはやはり江南区大峙洞と蘆原区の中渓洞一帯だ。中渓洞のウネンサゴリの半径1キロメートル以内に30余りのトクソシルがある。予備校がたくさん集まっているところにはトクソシルも集まるというわけだ。

中渓洞一帯のトクソシルの場合、月決め登録料は15万~17万ウォン程度。座席占有率を平均80%くらいと仮定すれば、ひと月15万ウォンずつ受け取るトクソシル(座席120席基準)は毎月1440万ウォンくらいが売上げになる。賃貸料,冷暖房費,人件費などを除き、800万~1000万ウォンぐらいの収入をあげることができる。平均10~12ヶ月で投資金額を回収することができるという話はここから出て来る。

トクソシル事業が税制上、優遇されることも注目に値する。教育庁から事業認可を受けたトクソシル事業者は付加税の免除を受ける。タハム税務法人キム・ヂョンチャン代表は「類似業種であるコシウォン(考試院)は付加税の課税対象である反面で、トクソシルは付加税が免除される。そのぶん価格競争力が生ずると言える。それだけではなく、予備校のような他の教育サービス業種と違って税務干渉も少ない」と語った。

とはいえ、トクソシル創業に留意する点がある。施設の良いトクソシルをかまえただけでは馴染み客を得ることはできない。猫も杓子もトクソシルを構えるときに、結局はサービスの質が成否を分かつことになるからだ。イ・ヂョンウ代表は「トクソシル管理を完全に人まかせにするよりは主人が直接管理して、顧客の名前を憶えて関心を持ってこそ、客を他所に奪われない」と助言した。
  • 毎経エコノミ_キム・ホンヂュ記者
  • 入力 2012-01-01 12:00:00