性機能障害誘発する糖尿病

糖尿患者の69%が勃起不全 通常より10年早く発病 

投薬治療と運動を同時に行うことが必須!

糖尿病、高血圧などの代謝性疾患は、主に血流に影響を及ぼすため、勃起不全を誘発する代表的な疾病として挙げられる。とくに糖尿病により血糖値が上昇し、これが長期間続くと血管に損傷が発生し、血管が細くなったり詰まったりする狭心症、心筋梗塞、脳卒中などが誘発される恐れがある。また、性器に流れる血流にも影響を及ぼし、勃起不全を誘発することもある。事実、糖尿病患者は通常の人より勃起不全になる確率が3倍以上高くなり、発病時期が10年以上早まることが報告されている。

疾病管理本部が2008年度に発表した国民健康栄養調査によると、糖尿病患者の69.7%が勃起不全を併病していることが分かった。糖尿病患者の場合、高血糖状態が長期間にわたって続くと血管内膜が損傷し、さらに性神経自体が損傷を受け、その結果勃起不全の症状を引き起こす可能性が高い。また、インスリン抵抗性が高くなり、勃起組織を含めた心血管内皮細胞の機能が低下し、血管疾患と勃起不全が発生する。

糖尿患者 勃起不全の治療地道な努力必要

糖尿病が慢性的に進行すると、勃起不全も同様に症状が深刻となり、地道な治療が必要となる。糖尿病患者は基本的に、糖尿病の治療薬を周期的に服用するが、これによる合併症により数種類の薬物を服用するケースが多いため、薬物の副作用によるストレスを受けやすい。このため、ほとんどの糖尿病患者は、治療薬を服用するにあたり、その副作用に非常に敏感になる。韓国リサーチが糖尿病患者を対象に実施した調査結果によると、回答者の半分以上である56%が勃起不全治療薬を服用したことがあり、他の治療薬に変えたと答えた人のうち、24.1%が副作用が理由だと回答した。

盆唐チャ病院のキム・ムンジョン教授は、「糖尿病には、血管自体の損傷により勃起不全の症状が発生するため、通常の患者よりも重症の症状に苦しむケースが多い。」と説明した。キム教授はまた、「これまでの勃起不全治療薬は、陰茎組織に存在し勃起を促す機能をもつ酵素PDE5以外に、血管平滑筋(PDE1)、網膜(PDE6)、骨格筋(PDE11)にも作用し、副作用を誘発するケースが多かった。」とし、「糖尿病などの代謝性疾患に苦しむ患者は、勃起効果だけでなく安全性も考慮した治療薬を選ぶ必要がある。」と強調した。

糖尿病患者 より綿密な勃起不全治療が必須

勃起不全も一般的な症状であれば、投薬治療でほとんど完治するが、糖尿病と勃起不全を長期的に患った患者の場合、通常の治療よりもより綿密な治療が必要となる。まず病院を訪れ、専門家との総合的なカウンセリング、検査を経て、状態に応じた経口薬服用△注射治療△手術治療など、多角的に治療方法を検討する必要がある。また、重症の場合、一般的な症状の患者に投与する治療薬では薬効が得られないため、治療法を選択する際、一般の勃起不全患者を対象とした治療薬以外に、糖尿病患者を対象に有効性が認められた治療薬を選ぶ必要がある。

ソウル聖母病院のキム・セウン教授は、「治療薬の服用を続けても勃起不全が完治しない状態が続くと、患者は過剰な心理的ストレスを受け、ストレスがさらに治療に悪影響を及ぼすため、糖尿病患者にはより慎重な治療が必要だ。」と述べた。

糖尿病と勃起不全を一度に治療する生活習慣を

糖尿病患者の勃起不全治療のためには、正しい生活習慣として有酸素運動、禁煙、腹部肥満を解消することなどが効果的だ。登山、ウォーキング、ヨガなどの有酸素運動は、心肺機能を向上させ、血管拡張の効果がある。血管拡張により、生殖器に運ばれる血液量が増加し、勃起機能を向上させる。また、喫煙はニコチンが血管内膜に付着し、内皮細胞に損傷を起こし、血流を悪化させる。

アメリカマサチューセッツ医大の研究チームによると、タバコを1日1箱ずつ吸う人は、非喫煙者に比べ陰茎の動脈硬化の進行を72%早めることが分かった。JW中外製薬の勃起不全治療の新薬である「ジェフィード」は、臨床試験を通じ、糖尿病患者への治療効果が立証された薬品で、今後グローバル市場への進出が期待されている。アメリカで進行中の3つの臨床試験の結果、ジェフィードは勃起不全治療薬を服用しても効果が現れなかった糖尿病患者に対して高い治療効果をもたらした。臨床試験の結果、ジェフィードを服用した患者の勃起機能指数と挿入成功率、勃起持続時間などが大きく改善されたことが分かった。とくに、勃起に関しては、酵素PDE5以外に頭痛、顔面紅潮、精子の数の減少を左右する酵素への影響が少ない安全な薬品であると評価されている。
  • 毎経ヘルス_キム・ビョンス記者/資料提供_毎日経済
  • 入力 2012-01-18 12:00:00