LGとサムスン、中国のバッテリー認証で脱落…中国事業に赤信号


  • < 中国の電気自動車市場の見通し >

国内の代表的なバッテリーメーカーのLG化学とサムスンSDIは、中国政府の電気自動車バッテリー認証から脱落したことで中国事業に赤信号が灯った。

20日、電気自動車用バッテリー業界と各社によると、中国の工業和信息化部(工業・情報化部)は、この日4回めの電気自動車用バッテリー模範規準認定ベンダー31社を発表したが、LG化学とサムスンSDIなど国内メーカーの名前は含まれなかった。

現在進行中の政策意見の収れん過程で議論された内容などを考慮すれば、中国政府は「認証」を受けていないバッテリーに対しては、2018年1月から電気自動車補助金を支給しないと予想される。

車両価格全体の半分にせまる電気自動車の補助金は、中国が世界最大の電気自動車市場に成長するために決定的な役割を果たしてきた。これを勘案すると、補助金支給対象からの除外は事実上、中国市場から排除される衝撃をもたらすだろうというのが一般的な評価だ。

両社は書類審査などの過程で、中国政府の規制を満たすことができず書類補完などを経たが、この過程が認証取得で問題になったものと思われる。

中国に独自のセル生産工場がないという理由から、そもそも申請もできなかったSKイノベーションも非常事態となった。本格的な制度施行までまだ1年半ほどの期間が残っているが、今後のプロセスは容易ではないからだ。

中国政府は昨年3月、動力電池業界の規範条件というガイドラインを発表した。商用車をはじめ、乗用車や物流車を含むすべての電気自動車の品質管理を厳格にするという趣旨だった。この基準にしたがって、今年4月初めまでに総25社の企業が認証を受け、国内企業も認証手続きを進めていた。

しかし、3次認証の発表まで行われた直後の今年4月、中国政府は国家標準という名目で認定基準を強化した。既存の認証を通過した25社を含め、すべての電気自動車用バッテリーの生産企業は、さらに厳しくなった認証手続きを受けることになった。

LG化学とサムスンSDI側は「脱落の原因については、数日後に通知されると聞いている」とし、「5回めなど、今後行われる審査で認証されるように努力する」と明らかにした。

続けて両社の関係者は「今回の脱落は中国政府と国内企業が互いに協調していくプロセスぐらいに理解してほしい」と要請した。実際に今後の5次・6次など、後続の認証手続きがあると思われる。ただ、中国政府が正式に今後の追加予定などについて言及したものはない。業界関係者は、「総120社あまりの企業が乱立していると判断した中国政府が出したカードが認証」だとし「すでに56社の企業が認証を受けた後に、大規模な追加の認証が行われるのは容易ではないと思われる」と予想した。

今回の認証で、外国企業には「パラシス」と「マイクロバスト」の2社が含まれた。パラシスは主にモーターサイクル用バッテリーを生産するメーカーであり、マイクロバストは業界の専門家らにもなじみのない企業だ。すべて米国メーカーで、LG化学やサムスンSDIにくらべて電気自動車のバッテリーの生産技術と規模などはかなり劣る後発メーカーとして評価される。

日本の市場調査会社であるB3によると、LG化学とサムスンSDIは昨年、電気自動車用バッテリー市場のシェア8%で4位と5位を占めた。 1~5位のうち、中国政府の認証を受けたのは中国企業のBYDだけだ。

一部では韓国企業を認証から除外したことは、けっきょく中国政府が自国のバッテリー業界を保護する目的ではないかという疑惑も出ている。

最大メーカーであるBYDをはじめとする中国の1~6位企業は、第3次までの過程で認証を通過した。このために、中国が世界のバッテリー業界をリードする韓国と日本のメーカーを意図的に排除しているという疑惑が出された。現在までのところ、日本のメーカーの中でも認証を受けた企業はないと伝えられた。これに対して現地の関係者らは、「すべてのメーカーに共通して適用された事項であり、韓国メーカーに対する牽制と断定することは難しい」と説明した。

一方で中国政府は去る1月、韓国企業の主力製品である三元系バッテリーを装着したバスに対する補助金支給停止の決定を下した以後、現在まで立場を変えていない。
  • 毎日経済_チョン・ウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-21 08:50:58.0