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シージェン社、分子診断用キット開発…「分子診断大衆化時代」開く

分子診断の普及宣言 

バイオテクノロジー・医療などの専門家ではない一般の人も、希望する分子診断用キットを作って活用できる基盤技術が開発された。この技術が商用化されたならば、専攻医師や専門家だけが行うことができた分子診断を誰でも利用できるようになる。費用も現在の100分の1の水準に下がり、「分子診断大衆化時代」が開かれるものと期待される。

分子診断の専門企業シージェン(Seegene)社は4日、カスタマイズされた診断試薬を開発するための標準プラットフォームを完成したと明らかにした。このプラットフォームは、シージェンがこれまで15年のあいだ主力にしてきた診断試薬の開発ノウハウとビッグデータをデジタル化して、プログラムとして作成したものだ。

シージェンは、このプラットフォームを世界の分子診断市場の支配権を変える、グローバルな標準技術に育てるという青写真も整えた。今はロシュ( Roche)やホロジック(Hologic)、キアゲン(QIAGEN)などの多国籍医療機器企業が占有している市場だ。

プラットフォームは診断キットの開発を希望する誰でもが、一定の費用を出せば利用することができる。シージェンの専用ホームページで自分の希望する診断遺伝子の種類など、必要な情報を入力するだけだ。プラットフォーム内でビッグデータを利用した仮想実験の過程を経て、遺伝子やウイルスを見つける最適の条件を検出する。その条件にしたがってシージェンは試薬を開発した後、診断キットを完成品にして送ってくれる。

現在、同時多重分子診断(一回の検査で複数のターゲットを検出)試薬を開発するには、専門研究員が1年間に67段階の実験を経て最適の条件を見つけてこそ可能となる。したがって、開発コストも1億ウォンがかかる。一方、シージェンのプラットフォームを活用すれば100万ウォンで一週間以内に試薬を開発し、一ヶ月以内に診断キットを受けることができると会社側は明らかにした。
  • 毎日経済_シン・チャンオク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-05 13:35:09




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