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ネイバー、人工知能サービスに全社の力量を集中…チーム「J」を編成


ネイバーは人工知能サービスに全社の力量を集中する。人工知能はポータル「ネイバー」とメッセンジャー「LINE」に続く、ネイバーの第3次成長動力だ。このために昨年の11月、李海珍(イ・ヘジン)ネイバー議長の直接指示でタスクフォース「J」を編成した。チーム名のJは映画『アイアンマン』に出てくる人工知能秘書「ジャーヴィス(Jarvis)」の頭文字から取った。

Jは李議長の主導で作られた。李議長は昨年10月、ネイバーの開発者カンファレンスで「グーグルやフェイスブックなどのグローバル企業と、人工知能とロボットなどの技術で競争する」と明らかにした。チーム長はシン・ジュンホLINEグローバル統括責任者(CGO)兼LINE Plus代表が引き受ける。シン代表はメッセンジャーLINEをグローバルサービスに育てた人物で、ネイバーの次世代リーダーとして目される人物だ。

シン代表の率いるJは、ネイバーとLINEの従業員を含めて150人以上の巨大組織として構成された。キム・ソンフンLINE FRIENDS代表などのネイバーの中核人材をはじめ、2日に分社したネイバーの研究組織「ネイバー・ラボラトリーズ」の博士級以上の人材も大挙参与した。ネイバー出身のスタートアップ「ビットパッキングカンパニー」を創業したが、最近再びネイバーに戻ったパク・スマン前代表もJで音楽サービスの開発を担当している。ネイバーの関係者は「ネイバーとLINEをつなぐネクストビッグシング(Next Big thing)を作るようにミッションが与えられたチーム」だとし「全社的な支援を受けている」と語った。

Jの1次目標は「Amazon Echo(アマゾン・エコー)」のような人工知能のスピーカー開発だ。まずは来る4月の発売を目標にしている。ネイバーは対話型の人工知能システム「アミカ(AMICA)」を既に開発し公開したことがある。 Jはアミカを基盤に、実生活全般に応用できるサービスを開発する。スケジュール案内はもちろん、家電機器の制御や音声検索などが可能だが、一度の命令で複合的な結果を得ることができるサービスも提供するという構想だ。たとえば「出勤するときに合う歌を推薦してくれ」と命令すると、音楽サービスはもちろん、ユーザーが出勤状況だという点までを認識して最も速い出勤経路も教えてくれるという式だ。

ネイバーの関係者は、「人工知能の核心はどれくらい多くのデータベースを確保したかどうか」だとし、「検索やポータルなど、ネイバーが持つ膨大なリソースを活用すれば、人工知能の限りない可能性を示すことができるだろう」と語った。

ネイバーは国内市場の攻略に続いて日本市場に進出し、成功裏にサービスを定着した後にアジアと世界の人工知能市場の攻略に乗り出す計画だ。ネイバーの関係者は「日本で国民メッセンジャーとして定着したLINEと相乗効果を出せば、日本市場でも十分に勝算がある」とし、「ネイバーはポータルとメッセンジャーでGoogleやFacebookを超え、アジア代表サービスを作った経験がある。人工知能プラットフォームも不可能ではない」と語った。
  • 毎日経済_オ・チャンジョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-01-02 17:23:46




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