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アルコール依存症患者の10人に7人は高血圧


高血圧は韓国の3大死亡原因である心臓病や脳血管疾患の主要な危険因子として挙げられる。一般的に血圧を2回以上測定したときに収縮期の血圧が140㎜Hg以上であったり拡張期血圧が90㎜Hg以上の場合、高血圧と診断される。

韓国の満30歳以上の高血圧の有病率は27.9%で、3人に1人がかかるほど一般的な疾患だ。昨年、高血圧により病院で診療を受けた人は752万人、患者の平均年齢は63.3歳だった。

しかし、アルコールの過剰摂取を続ける場合には年齢に関係なく高血圧になる可能性が高いことが明らかになり、注意が要求される。

アルコール疾患専門のタサラン中央病院に入院したアルコール依存症患者を調査した結果、高血圧の患者は全体の患者の71.5%に達したことが分かった。これは国内の有病率よりも2.5倍高い数値だ。

タサラン中央病院内科のチョン・ヨンジュン院長は「アルコールは血管の健康を脅かす致命的な要因のひとつで、血管の弾力性に変化を与えて血圧の上昇を誘導する」とし「お酒を飲むぶんだけ高血圧のリスクは上昇を続ける」と説明した。

適量のお酒は心臓や血管に良い影響を与えると知られている。ここにおいての適量とは、男性は1日2杯以下、女性は1杯以下を意味する。チョン院長は「1~2杯のお酒が血圧や心臓病に良い影響を与えることもあるが、似たような効果を持った食品はいくらでもある」とし「あえて1級発がん物質であるアルコールを飲む必要はない」と指摘した。

チョン院長は続いて「飲酒は高血圧の危険性を高めるだけでなく、高血圧患者には血圧の薬の薬効を低下させたり副作用を引き起こす可能性もある」と警告した。

問題は高血圧は特別な症状がないため悪化したり放置されやすいことにある。チョン院長は「高血圧はサイレントキラーと呼ばれるほど自覚が難しく、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞、狭心症、心不全など重症疾患を経験した後に知る場合が多い」と話した。

彼は続いて「高血圧は一度発生すると完治を期待しにくく、放置した場合には命の危険にさらされる可能性がある」とし「アルコールの問題を持つ人であれば高血圧などの慢性疾患を伴う可能性が高いため、お酒の問題と内科の問題を同時に治療しなくてはいけない」と助言した。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン 医療専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-05-01 09:10:32




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